2005年2月28日

厚生労働大臣
 尾 辻 秀 久 様

要  請  書

在ブラジル原爆被爆者協会
会長  森 田  隆

一、
 被爆者健康手帳の発行事務を円滑にして下さい。
 広島、長崎両県市に被爆者健康手帳の無い方が申請をいたしていますが、一昨年から未だに返答を貰っていない方がおられます。一日も早く解決して下さいますよう御願いいたします。
 また手帳申請を居住国から出来るようにして頂きたい。

二、
 年老いて、病気がちで日本に帰国治療の出来ない被爆者の、健康管理手当の申請を一日も早く居住国から出来るようにしていただきたい。

三、
 このたび実施される事になりました在外被爆者保険医療助成事業ですが、2004年度分は、ブラジルでは約半数以上の被爆者が保険に入っていない為、この事業の対象外になっています。
(昨年2月に厚生労働省との話し合いの時は全員加入が条件になっていた。その後厚生労働省から指示はなかった。そして、無理だと言われた保健助成は加入しているひとだけに援助が行われることになった。)
 ブラジルでは日系病院もあり、広島、長崎で研修を受けた医師、看護士、栄養士が働いています。この病院で何時でも被爆者が診察、治療をしてもらえるよう、これらの病院を指定病院にするなど、医療助成事業の方法をもう一度考慮して頂きたい。

四、
 年老いて、病気がちで帰国できず、健康管理手当も支給されず、金銭的理由から医療保険にも入れない被爆者は、このたびの保険医療助成事業の対象にもならない。
手帳をもっている被爆者に厚生労働省は今後どのような援助をなさるおつもりですか。