2005年11月14日(月) 日韓外相会談および晩餐会の内容(概要)

「外務省ホームページ」内「釜山APEC閣僚会合の際の日韓外相会談および晩餐会(概要) 平成17年11月14日」より抜粋


 11月14日、APEC閣僚会合に先立って、麻生外務大臣は、釜山にて、潘基文(パン・ギムン)韓国外交通商部長官と日韓外相会談を行うとともに、これに続いて同長官主催の晩餐会に出席したところ、やりとりの概要は以下のとおり。

…<中略>…

4. 日韓間の過去に起因する諸問題

(1)潘長官より、過去に起因する諸問題に関し、(イ)第二期日韓歴史共同研究、(ロ)在サハリン「韓国人」支援、(ハ)戦前の朝鮮半島出身者の遺骨返還、(ニ)戦前の強制連行「被害者」認定のための資料提供、(ホ)在韓被爆者(手帳の在外申請)、(ヘ)韓国人ハンセン病患者への補償につき言及があり、我が国の積極的対応が要望された。

(2)これに対し、麻生大臣より、(イ)歴史共同研究第一回会合の年内立ち上げに目途をつけたい、(ロ)在サハリン「韓国人」に対し、人道的観点から可能な限りの支援を継続する、韓国側と共に努力する、(ハ)遺骨の調査・返還は、今月中に開催予定の第三回政府間協議にて具体的進展を図りたい、(ニ)「被害者」認定資料は、個人情報保護法による制約もあるので現実的に対応可能な方法につき検討する、(ホ)在韓被爆者に対する健康管理手当ての在外受付は11月中に開始する、被爆者手帳の在外受付は、被爆者の高齢化という事情を踏まえ、支援のあり方を引き続き検討する、(ヘ)ハンセン病患者の問題につき、外地療養施設に入所していた方々への補償を念頭におきつつ立法措置を検討している、必要な事前調査に協力してほしい旨、それぞれ説明した。

…<以下、略>…