2005年10月27日(木) 日韓外相会談の内容(概要)
※「外務省ホームページ」内「日韓外相会談(概要)2005年10月27日」より抜粋
27日、町村信孝大臣は、外務省賓客として訪日中の潘基文(パン・ギムン)韓国外交通商部長官と、日韓外相会談及び晩餐会を行ったところ、そこでのやりとりの概要は以下のとおり(会談及び晩餐会はそれぞれ約1時間40分ずつ行われた。)。
…<中略>…
4. 日韓間の過去に起因する諸問題
(1)サハリン在住「韓国人」に対する支援に関し、潘長官より、更なる支援の要望が示されたのに対し、町村大臣より、韓国・日本がともに努力することが重要である旨、ユジノサハリンスクに日本の支援により建設されてきた「韓国文化センター」が年内に完成する旨述べた。
(2)朝鮮半島出身者の遺骨の調査・返還につき、潘長官より、日本側の積極的努力が要請されたのに対し、町村大臣より、遺骨の所在が確認された868柱につき韓国側とよく相談して返還に努力したい、祐天寺に保管されている100余柱の遺骨につき、できれば年内に返還手続きを開始したい旨述べた。
(3)「強制動員」被害者判定のための資料提供が潘長官より要望されたのに対し、町村大臣より、個人保護法との関係から難しいが、現実的に何が可能か、関係当局において検討している旨述べた。
(4)在韓被爆者支援につき、潘長官より、健康管理手当の申請制度の改善に謝意が示されるとともに、被爆者手帳の在外発給申請が可能となるよう期待する旨述べた。
(5)ハンセン病患者への補償に関する判決につき、潘長官より、台湾人患者と韓国人患者とで判決が異なるのは異例である旨述べた上で、日本政府の積極的な対応を要望したのに対し、町村大臣より、政府部内で、如何に判断するかよく検討したい旨述べた。
(6)在日韓国人の参政権付与につき、潘長官より要望があったのに対し、町村大臣より、立法府の検討作業を見守りたい旨述べた。
…<以下、略>…