最近、日本でも10〜40種類のボトルが置かれているのを見ることができます。
価格は\500〜\7,000と幅広いですね。
では、なぜ\500のオイルがあるのに\5,000のオイルを買わなければならないのか?
そうですね・・・
オリーブオイルには特別なオイルがあり、大量生産の安いブレンドものとは違う、生産者のこだわりと努力が特別なオイルの個性として現れているように思います。
生産量のに限りのある単一の農場(シングルエステート)で一つ一つ大事に手摘みされ、愛情と最大の注意を払ってつくられたものに対価があるのです。
シャンパーンを例にしてみれば、ノン・ヴィンテージとヴィンテージものとの違いです。ノン・ヴィンテージはブレンドされていて、品質管理により毎年同じ味です。
無難な味とは言えますが、そこには新鮮な感動はないでしょう。
ブレンドオイルのほとんども、幅広い利用を考えてなのか刺激的でもなければ感動も無い。
ヴィンテージもののシャンパーンと同様、オリーブオイルも風味や個性のあるものを試すべきなのではないでしょうか。
最高級のオリーブオイルとはこのようにシングルエステートにより生産されたエクストラヴァージン・オリーブオイルと言えるでしょう。
では、どの銘柄が一番でしょうか?
所長は、オイルのタイプに良い悪いがあると思っていません。ある地域のオイルが他の地域より優れているということもないと思います。
すべては、個人の好みの問題に過ぎないと思っています。
たとえば、ピリッとした辛みの強いオイルが、軽い風味のオイルより価値が高いとも言えないように。
しかし、料理による使い方の違いは当然あります。
非常に強い風味を持つオイルは、繊細な料理の味を台無しにしてしまうこともありますし、軽い風味のオイルでは、風味の強い料理に用いても味わうことができません。
また、風邪などをひいて体の調子が悪い時に、いくら値段の高い風味が強いオイルを試したとしても、それは安い値段のオイルとあまり変わらない味わいとなるでしょう。
その時々で、最高に適したオイル・・・
それを選択し味わってみて、満足したときこそ、それがあなたにとっての最高級のオリーブオイルなのではないでしょうか。
星の数ほどもあると言われるオリーブオイル・・・
いつの日か、きっと、あなたにとっての最高級のオリーブオイルと出会うことが出来るでしょう。
えっ。私ですか・・・
実は私もまだでして・・・・
(^^;