オリーブオイルの脂肪には、一価不飽和脂肪酸をはじめとし、飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸が含まれていますが、3つとも体にとって大事な物です。
それではそれぞれが体に与える影響について調べてみましょう。
近年、欧米では飽和脂肪酸は冠動脈疾患の原因の一つとして指摘されております。
血液中のコレステロールには、HDL(高比重リポ蛋白)とLDL(低比重リポ蛋白)の2種類があり、HDLは体に良くて、LDLは体に有害だと一般的に言われています。
多価不飽和脂肪酸は、この悪玉コレステロール(LDL)ばかりでなく、善玉コレステロールであるHDLも下げる働きをするそうです。一方、一価不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールだけを下げ、善玉コレステロールは維持することがわかってきました。
このことから、一価不飽和脂肪酸を多く含むオリーブオイルは、コレステロールを気にしていらっしゃる方にもお勧めできるオイルと言えるのではないでしょうか。
オリーブオイルは比較的消化しやすく、ビタミンやミネラルの吸収を助け、体の粘膜を保護し胆のうを刺激して消化器系を活性化する働きがあると言われています。また、胆石の形成を防ぐという報告もあるそうです。
別の研究では、一価不飽和脂肪酸はインシュリン非依存型糖尿病の人々にも良いという結果が出ているそうで、他にも潜在的に有害な症状を抑制する働きをもっていると考えられています。
しかし、体に良さそうだと言って闇雲にオリーブオイルを摂取することはお止め下さい。なにせ、油脂には大さじ1杯で120〜125キロカロリーあると言われていますから・・・
何事もバランスが大事ですよね。