仮面
ーその下の真実ー

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まずこのお話しには原案となっている作品があります。

「捕囚の王子」麻耶 薫子作  大洋図書出版 です。

再開に際してこの作品をアップしたいと思っていました。

書き始めたのは、昨年の秋。プロットを仕上げたのは春頃でした。

アップするなら、原案となった作者の方の許可をと思い、

夏までに許可は無事に頂いたのですが…

再開まで時間がかかってしまいました。


この、「捕囚の王子」と言う作品は、ボーイズラブ物と言われるコミックです。

詳しい方なら理解頂けると思いますが、余程興味の無い方なら迂闊に近づかれませんように。

かなり刺激の強い物ですから。

でも、主人公達の性を越えた繋がり(精神面)や、

コスチーム物であること、囚われの王子と言う設定は、私が書きたいと思わせる題材でした。

作中の印象的なシーンを変化させながら、

捕らえている側に女達を登場させ自分なりに構成していきました。

ずっと手を入れずに居たわりに、人物名など不備なままですが、

目を通して頂けたら幸いです。


一応各役に生徒さんを宛てて書いていますが、生徒名は今回は伏せてアップします。

読まれた方のイメージでは、どの役がどの生徒さんと映るかも興味のあるところです。

では、まず主な人物紹介をご覧ください。









登場人物





白銀の王(イシミル・タム・ナトバ・ディース)


 
山と湖の国ディースの元近衛白騎士隊長。
先代の王に娘婿にとこわれて国王となる。
先代の王の望み、近隣の国を治めてより力のある国を作ること。
そのためには、かつての友好国をも滅ぼして行った。
戦場に己の生きる場所を求めるが、得られた物は虚しさ。
戦に明け暮れる日々と城に戻っての狂乱と陰謀の日々。
その中で、彼が望んでも得られない物を持ち合わせる。
エミールに対しての、彼の想いは過去のうつし身か、憧れなのか…!?
今でも、戦場に赴く時は、白銀の鎧を身につける。
通称白銀の王と呼ばれる。






亡国の王子(エミール・ラ・パルム)


 
光と水・剣と芸術の国。
パルム王国の最後の一人。少年と青年の狭間。
国が倒れ、敵国へ人質として捕らえられる。
王家の最後の一人として、生き残る道を選ばざるをえなかった。
道化として、うつけを演じ、人々の嘲笑の中で、
何時の日か国の王家の再興の機会をうかがっている。
敵国の貴人達の慰み者に近い扱いや、蔑み。
剣の替わりに、楽器を使い、宮廷楽士のまねごとをしている。
敵国の王に、激しい憎しみを持ちながらも、
何処かで憧れに近い物も抱いていた。
何時の日か、彼を討ち果たす日が来ると思い描きながら。
王妃フィフィスは、初恋の人でもあった。






王妃 (フィフィス・ソム・ディース)


 
白銀の王の妻にして、先代王の娘。
美貌と知恵に優れているが、その激しい性格は残虐さも併せ持っていた。
彼を夫とした理由。彼は王となるべき男だと思ったから、
何より、自分が愛した男は王でなければならないと思っていた。
彼女の愛が総ての狂気と戦いの切っ掛けでもあった。
しかし、王が彼女を愛していたのかは、不明でもある。
彼の忠誠が、夫となり王となることを承知させたのだ。
己に向けられる愛情は作り物。彼女は知っていた。
しかし、愛していた。悲しいまでに…。






近衛黒騎士隊長(  )


 
白銀の王 イシミルの親友であり、片腕。
豪放闊達で、豪快な人物。
イシミルの本心を彼なりに理解しているが、
それ故に、イシミルの立場。生き方に不安と不満を持っている。
占領した国を治めるためにも、エミールの存在は不要と考えて居た。
エミールは、イシミルにとって危険な存在だと…。






王妃の兄 (  )


 
ディースの正統な後継者ではあるが、父王の寵愛は妹に独占されていた。
そのため、後継者としての地位を追われて城の厄介者となっている。
貪欲で嫉妬深く。王位を継ぐ者としての才は無かった。
父王は、それを見越してイシミルを王としたのだ。
だかその事で、彼を恨んでいるのも確かな事である。






妹姫  (ライサ・ソム・ディース) 


 
フィフィスの妹で、性格的には大人しい印象を与える。
子供の頃に一緒に遊んだ、エミールの国を
自分の国が滅ぼしてしまった事に心を痛めているが、
彼が人質として、連れてこられ、近くに居られることを矛盾していると
判っていながら、どこか嬉しい女心。
エミールを慕う幼い恋。






近衛白騎士 (  )


 
イシミルの白騎士部隊の副官。
彼を尊敬し、敬愛しているが、王宮に入れば近づく事も叶わなくなって、
イシミルが変わったと苛立ちをつのらせている。
若く腕のたつ、優秀な騎士である。








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