愛 し い 者 よ





しあわせ… 

  ぬくもり
  ほんの 僅かで良い
  心に 自分自身が感じられたら
  それは大切なこと
  人が 人として
  優しくなれるなら
  それはとても 素晴らしいこと
  幸福の価値は 人それぞれだけど
  温もりを 優しさを
  信じて生きて行けたら
  それは やはり
  大切なこと
    
                                      紫野






心で この瞳で 

  想い続けた人
  追い続けた人
  心で この瞳で…
  それが 叶わなくなる
  その嘆き この胸の痛みに
  自分を抑えることが
  抑え続ける事が 出来なかった
  この想い この胸の内を
  告げることは…
  決して無いと 信じていたのに

                 紫野






身を焦がす想い 

  情念に 身を焦がしながら
  その燃える炎を
  心の奥底に隠し 殺した筈だったのに
  この想いを この時に
  堪えることが出来なかった…
  夢に 現に 焦がれた日々
  側近くに居ながら
  想いを告げる事も 叶わぬが
  見つめ 見守る事は出来たのに
  それすら その ささやかな幸福の日々すらも終わり
  それでも 身を焦がす想いを
  消せぬ炎を 永遠に胸に秘めて

                       紫野






人の世は… 

  心を 言葉に出さず
  言葉を 真実としながらも
  その奥底に秘めた想いゆえ
  積み重ねた 誠ゆえ
  人の世は 哀しみに満ち
  人の世は 温もりに満ちる

  人を想うがゆえ
  人は その胸の内で涙する

               紫野






瞬きの間 

  瞬きする間も 
  戸惑う間すら無く 
  君は 前へ  前へ
  先へ 先へと駆けて行く
  立ち止まったら 見失いそうで
  不安になるけれど
  気付けば 変わらない笑顔で
  そこに居てくれるから
  呼吸整えて しっかりと 
  君の行く道を 見つめて居たい
  瞬きの間に 駆けて行くけれど

                                      紫野





特別で 大切な日 

  特別な日 だけど…
  普段と 同じ日で…
  大切な日 だけど…
  それは 貴女にとって
  そして 私達にとって
  貴女を 愛してる人達にとって
  特別で 大切な日
  今日は 貴女の お誕生日
  夢を 時を 重ねて
  貴女の姿を見つめて居たい
  共に時を 刻める喜びに満たされて

                  紫野





言   葉

  言葉を 探してみる
  貴女の 1番大切な日のために
  想いを 探ってみる
  私の心の内の…
  でも 浮かぶのは
  ありきたりの 言葉だけ
  伝えたい言葉に届かない
  自分の言葉に 繋がらない
  そう 心の内に 浮かぶ言葉は
  ひとつだけ
  いつも ひとつだけ

  大好きだよ!!            

                 紫野






時を 重ねて 

  時を重ねて 見えてくるもの
  時を重ねて 見えなくなるもの
  時は瞬きの間に 過ぎて行くけど
  貴女なら 見えてくるものが
  沢山あると 信じて

             紫野






それゆえに… 

  悲しみを知り 嘆きを知り
  それゆえに 愛する事を
  その心に 深く刻み込んだ 君よ
  傷つく心があるから
  喜びに満たされる 心がある
  君の涙は 君の笑顔へ繋がり
  人々を 明るい明日へ 導く
  光と共に 愛と共に
  歩み出せ 未来へ

                紫野






いつの日か… 

    澄んだ空気に
    木々を通り抜ける 風に
    清い 水の流れに
    出来うる限りの あるがままの形に
    駆けて行く 神々の姿を探す
    人は 人の手で それを失い
    人は 人の手で 取り戻そうとしている
    立ち止まり あるがままの美しさに気づく時
    人は かつて神々と共にあった日々を
    思い出すだろう
    いつの日か… きっと…
   
                      紫野






新しい旅立ち 

  唯 ひとつだけ
  そう ひとつだけだけれど
  俺に残ったものは
  何より 大切で 失いたくないもの

  君が 居てくれる事
  君の 微笑みが 温もりが
  それが 今 此処にある

  他のすべてを 無くしたとしても
  君を 君の愛を見失わずに済んで
  心から良かったと思える

  君が居てくれれば
  新しく 歩み出せる

                紫野






笑顔の意味 

  顔を 見る
  目を 合わせる
  ささいな事だけど
  君の笑顔に 私はたじろぐ
  何が 君を笑顔にしたの
  君のその笑顔の意味は 何
  私は 君の笑顔を受け取る事が
  精一杯なのに

              紫野






待ちぼうけ 

  待ちぼうけ
  ちょっと 贅沢な時間
  街を歩きながら
  ショウウィンドウを眺めながら
  考えるのは 貴女の事
  話すのは 貴女の事

  待ちぼうけは
  退屈な 時間でなく
  ワクワクを 楽しむ時間

                紫野






繰り返す言葉 

   大好き
   そう何度 繰り返してきただろう

   大好き
   と 何度 繰り返して行くだろう

   君への想いは
   この一言の中にあって
   いろいろな想いも
   この言葉に 始まり 終わる

   大好き
   君が 大好きだよと…

                 紫野






 呼 吸

  手探りから 自然な呼吸へ
  時を重ね 日を重ね
  君は 変化して行く
  自分の呼吸を 大切に
  回りの人々の呼吸を感じながら
  うたかたの夢の時を
  この舞台を 生きて欲しい

               紫野






見えていなかった…

  俺を 見てくれていると
  思っていた
  俺だけを 愛してくれていると
  信じていた 君の心が
  それでも時折 わからなくなる
  君の言葉さえ 信じられない
  俺の信じたものは
  すでに… 無い…
  それでも
  今 君は 俺の隣で微笑んでいる
  出逢った あの頃のように

                紫野






守りたいもの…

  愛した女のために
  唯 彼女のために
  そう 信じていたのに
  自分が 進んできた道は
  自分が 見えていたものは
  いったい何だったと言うのか

  愛しているから
  愛しているのに
  信じられぬ その言葉に
  その ぬくもりに
  自分を 見失う

  そう 彼女のぬくもりが
  たったひとつの 守りたかったもの
  それをようやく 思い出した

                 紫野





夢よ夢

    夢よ夢
    うたかたと消えるとも
    人は その時に漂い 救われる
    愛し子よ
    おまえは 何処へ行くの
    出逢えた事も
    夢の間の奇跡と知っていても
    夢よ夢
    うたかたの時でも
    この短くも 儚い時を 信じている
    出逢えた奇跡を 信じている
 
                                紫野






光 と 闇

  貴女の居る場所が
  私にとって中心
  貴女は 光を受けて
  私に 貴女の光を魅せてくれる

  でも 光が強ければ 強いほど
  視界を失う
  貴女の歩む道は
  光に包まれて居るけど 
  光が強すぎて道が見えない

  闇は怖ろしい 行く手を遮るから
  でも 進むべき道は見える
  光だけでは 道は見えない

  光と闇が存在するから
  道が見える

                                             紫野 





動く時

  秋の良き日 二人の猩々の連れ舞に
  止まりし時は 夢の間と
  日々の流れを 共に酌み
  別れし 彼の人の面影を想う

  時は再び動き出す
  流れの間にぞ 動き出す
  夢よ 夢
  君の時ぞ 動き出す

                 紫野   





心配 無用

  不安など やはり必要なく
  君は 自由に呼吸して
  君は また夢へ向かって進む
  君の 行く道を
  私は 見守るだけ
  今夜は 君の魅せてくれる夢に
  祝杯をあげよう

                 紫野   





幕が上がるたびに

  幕が上がるたびに
  貴女に 驚かされる

  舞台に存在する
  貴女に 心が追いつく間に
  貴女は より高みへ駆け上がって行く

  私の鼓動は 早くなり
  視線の先に今は 貴女だけ

  今宵の貴女は
  どんな 夢を魅せてくれるのかしら

                 紫野   





旅の途中

  Happy Birthday
  特別な日 君の誕生日
  今頃 君は旅の途中
  夢を新たに積み上げる
  旅の途中

  Happy Birthday
  人生も やはり 旅の途中
  君の旅が 素敵な物に
  なりますように 


             紫野





笑顔の時

  理由など 必要ではない
  君を 見つけた事実
  君の 重なる時を
  見守れる事実
  私は ここに居られる喜びと
  君が ここに存在する喜びに
  心が 何よりも喜ぶ
  君の笑顔が 重なるように
  私も 私達も
  笑顔の時を 重ねて行きたい

             紫野





愛しい者よ

  愛しい者よ
  君は 何処へ行くのか
  愛しい者よ
  君の瞳は 何を見つめ
  何を 望んでいるのか
  その歩みの先に 何があるのか
  その差し出す腕の行き先に
  何を 掴もうというのか

  愛しい者よ
  君を 見失うことなく
  その時を 見守って行きたい

             紫野





深呼吸

  走りすぎて 疲れてしまう前に
  ゆっくりと 息をして
  深呼吸
  もっと 長く走り続けるために
  力を蓄えて 
  ひとつ ひとつが
  大きな 宝物
  貴女の 次への 宝物

             紫野





見えるもの 見えないもの

  見えるものが
  美しく 豪華であれば
  人は心奪われる
  愛情や 優しさは
  目に見えないけれど
  近くにあって 温かい
  心に 幕をかけずに
  心を 大きく開いて
  沢山の事を
  ゆっくりと 受け止めて
  また 前へ進んで

             紫野





どちらのもの…!?

  右に左に 
  姿は変わらず 人は変わる
  想う人には 想われず
  想わぬ人に 想われる
  人の欲が 真実を見せる
  人の心は 不思議で優しい
  あの子の心は
  いったい どちらのもの…!?

             紫野





夢でない 現実

  いつも 私の予想を上回る
  貴女
  何故…
  と 問う間も無く
  現実として
  私に 見せてくれる 夢に
  ふわふわと 漂って
  私の想いは
  貴女へ 届いているのかしら

             紫野





君らしく

  おおらかに
  あまりに 君らしく

  君は 舞台に存在した
  私の不安など 置き去りにして
  君は 見事に楽しんでいた

  このまま どうか
  このままの 君でいて
  何処までも 駆けて行く君を
  私に 観せて欲しい

             紫野







  瞬きの瞬間
  たった1度の 深呼吸の間に
  君は より強い光の中へ飛び出して行く
  息つく間が あるのかと不安になる程に
  光を 自分の中へ取り込んで行く
  より強く より大きくなる
  貴女へ そそがれる 視線に
  貴女自身の光で 応えて欲しい
  本当に 貴女が 望む形で

             紫野





ここにある こと…

  私らしく 行こう
  貴女が 貴女であるように
  此処に居る現実と
  貴女が 此処に居てくれる現実
  それに 感謝しよう
  時の巡りの中で 出逢えたのだから
  また 改めて
  それを 最大の喜びとして
  心の奥底で受け止めよう
  この場所にある 幸せを抱きしめて

             紫野





好きだから…

  戸惑って 駆けだして
  立ち止まる

  自分に嘘がつける筈なんて
  会いたい想いは そのままで
  
  貴女は 笑ってくれるかしら
  いつものように これからも
  素直な笑顔 見せてくれるかしら
  不安になりながら 信じてる

  でも また 私は
  戸惑って 駆けだして
  立ち止まる

  貴女が 好きだから…  

             紫野





解説 トップ