平安京の中御門大路にあたり、西は大極殿址(千本)から東は御所の椹木口(烏丸)までとなる。
 通りの名前の由来は、通りの中ほどにサワラ(ヒノキ科)を扱う木材店が多かったことによるらしいが、今は当時を偲ぶものは残っていない。
 また、椹木町通は別名、上魚棚通とも呼ばれる。これは堀川より以西に生魚問屋が多かったためらしいが、こちらも今は何も残っていない。

 この通りはあまり目立った通りではない。名の知れた寺や名所があるわけでもないが、一筋下がれば丸太町通だというのに、静かな庶民の息づかいが聞こえてきそうな細い通りである。古い町屋も多い。

 京都府庁前の並木道に出る手前の西洞院通(ニシノトウイン)に面して、生麩の老舗である麩嘉(フカ)がある。創業百六十年になるという。御所の御清所門の通行鑑札が残る禁裏御用の老舗だ。店の前には打ち水がされていて、涼やかに白い暖簾が風に揺れていた。白い暖簾は夏用だろうか、おたふくが笑みを浮かべている。ここでは麩饅頭を買った。冷えたお茶を頂いてから店を出た。店の横には滋野井の水が今も湧き出ているようであった。

 第二赤十字病院の連絡通路をくぐって、平安女学校の裏道をまっすぐ行けば、御所に突き当って通りは終わる。歩いた2.1km、要した時間27分、消費カロリ-167CAL。

 今日はこの後、竹屋町通も歩くはずだったが、用事ができたのでここで終わりとして、近くの蕎麦屋で休憩して帰ることにした。しかし、ここもふられてしまった(定休日)。こういう日もあるものだと諦めた。

椹木町通