この通りは、高瀬川沿いに造成された。高瀬川は1611年から18年かけて、角倉了以によって開通された運河である。二条から、淀川に接する伏見港までの全長約10Km。開通時の川幅は7m、総工費は現在の額で150億円。江戸の初期から大正期まで、高瀬舟が運航されていた。江戸時代には京都の大動脈として機能していた。

 起点は七条通となる。木屋町通は、ここから三条通の手前まで川を挟んで西と東に通りがある。

 また、今では忘れられているが(私も知らなかった)、平安遷都1100年祭記念の内国勧業博覧会会場(岡崎地区)へのアクセスとして、日本で最初の路面電車がこの通りを走った。このときの工事で高瀬川は埋め立てられ、道幅が広げられた。

 木屋町通沿いには歓楽街がある。四条から三条にかけては今でも京都で一番にぎやかな場所だ。昔は五条辺りにも遊郭があった。「五条楽園」である。この名にちなんで付けられた「エフィッシュ」という喫茶店が五条木屋町下ガルにある。ここの窓からは鴨川と五条大橋が見える。

 この通りを歩くなら、桜の季節がいいと思っていた。ちょうど桜は満開だった。でもせっかく桜が満開なのに、その日の天気は「曇りのち雨」。歩き出して、五条を越えたあたりで小雨が降りだした。

 高瀬川の上に座敷をこしらえて宴会をしている一行もいた。(写真2枚目) この通りは七条から四条の手前までが隠れた桜の名所である。高瀬川沿いに植えられた桜がきれいだ。夜は松原通辺りではライトアップもされる。

 この通りには、瑞泉寺という寺以外は寺社はない。角倉了以が高瀬川を開削する折に鴨川の調査を行い、三条大橋の近くで秀次の遺骨を発見し、その後、瑞泉寺を建立して菩提を弔った。


 歩いた距離は4.69Km、1時間23分、消費カロリーは約374CAL (NIKE+iPodの測定値)。
 
 この通りは二条通の善導寺に突き当たって終わる。

木屋町通