京都から北陸線で特急サンダーバードに乗って約2時間で来れるのだが、あまりその町へは来たことはなかった。 つい最近、「鉄塔 武蔵野線」という文庫本を買った。分厚い文庫本には鉄塔の写真がいっぱい載っていた。次男と同じ5年生の鉄塔好きの男の子が主人公の物語だ。
 そのせいか途中の車窓を流れる風景を眺めていると、やけに鉄塔がきになった。いつの間にか鉄塔を探しながら目で追っている自分に気がついた。
 金沢はどんよりした空から雨が降っていた。

 金沢大学での仕事を終えた後、18時までやっていると聞いて、帰りにあの「21世紀美術館」へ寄ってみた。
 1年間の入館者数が150万人を超えるという。常設展だけでも面白い。レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」、ジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」、ヤンファーブルの「雲を測る男」(写真)・・・。現代アートに1時間ほど浸った後、JR金沢駅までのアートアベニューを歩いてみた。

 中央公園の木々は京都より早く色づいていた。道沿いの企業や銀行などのショーウィンドウにアートが展示されている。金沢アートプロジェクト2007の展示作品らしい。これは金沢美術工芸大学の学生達の力作だという。 金沢駅前では、歩きつかれた1日だけの訪問者を大きな「もてなしドーム」(写真2枚目)が迎えてくれた。

 切符を買った後、まだ列車の発車時刻までには時間があったので、駅ビルの1階にある百番街の店で、「しろえびの唐揚」と「ほたるいかの醤油漬け」をあてにビールを飲んだ。(写真3枚目)
 ほろ酔い加減で特急・サンダーバード(なぜか懐かしい名前だ)に乗って京都へ帰ってきた。行きも帰りも指定席は、ほぼ満席だった。

金沢のアートアベニューを歩く