千本通を超えた辺りに浄福寺がある。ここも大きな寺域であり、本堂には阿弥陀如来が安置されている。境内を抜けるとその向こうに智恵光院の屋根が見える。
智恵光院さんには、小野篁(オノノタカムラ)が彫ったという六臂地蔵尊像が祀られている。
西陣の町家が続く通りの途中に秀吉の家臣・黒田如水(官兵衛)邸址の石碑がある。ここを過ぎて北に少し上ると
清明神社がある。あの映画(陰陽師)の後、観光客が増えた場所だ。 ここの祭りも見に来たことがある。
堀川通を渡ったところに一条戻橋が今もある。伝説では、晴明の父・保名が蘆屋道満(アシヤドウマン)に殺害された場所であり、晴明が呪法を駆使して保名を蘇生させた場所である。
故事にあやかって、出征兵士を戻橋で送る時代があった。
油小路通の楽焼家元址に楽美術館があり、茶碗などの陶芸品が展示されている。
新町通には創立百周年を迎えた西陣聖ヨゼフ教会がある。
上京中学校、本田味噌本店を過ぎて、烏丸通角に和菓子の老舗・虎屋が店を構えている。ここで、この通りは終わる。
平安京の頃は、一条通は東西の通りで、一番北の通りになり、これより北は洛外となる。
この通りの西の起点は
妙心寺総北門前辺りからになる。
せっかくここまで来たので(ちょうどお昼時でもあった)、
等持院駅近くの笑福亭できつねうどんを食べていくことにした。ここは京うどんの老舗なので、きざみきつねである。
それほど広くない通りだが、西大路通りから西へは市バスも入って来る。
西大路を渡ったところに
地蔵院があり、ここは加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰り秀吉に献じた
椿で有名だ(現在は2代目)。五色の花が咲くが、花ごと落ちず、色とりどりの八重の花びらがはらはら散ることから、五色八重散椿(写真1枚目)と呼ばれている。ちょうど花が散り始めていた。雨の散椿も風情があっていい。
天神川を渡ると
大将軍八神社とその前に成願寺がある。成願寺の境内を覗くと、木瓜の花がちょうど咲いていた。
この辺りは、大将軍商店街から北野商店街へと続く京都庶民の台所である。
一条通は妖怪ストリートとも呼ばれ、平安京の昔から道具や傘、鍋釜などが妖怪に化けて行進するという「百鬼夜行」の伝説がある。これに因んで、大将軍商店街の店先では、妖怪の人形が出迎えてくれる。