〈うっかりかずべいの事件簿〉

 ここでは、おいらがうっかりひきおこしてしまった忘れ物事件について告白しちゃいまぁ〜す。 おいらは自他ともに認める忘れ物の天才なのであります。いやいや、もう困ったもんですぞ〓 
腕時計や携帯電話、財布など、もう数え切れないほどの忘れ物をしてきてるんだよ。 そんなうっかり者なので、おいらのハンドルを『うっかりかずべい』ってな名前にしたってわけさ♪
 その中から、笑えるようで笑えない3大事件を下に記します。


  【ティーシャツ事件】
 それは、ある日曜日のことであった。 
うっかりかずべいは広島へテニスの練習に出かけて行った。 
いつものように冴えない顔でテニスを楽しみ、あっという間に練習は終わってしまった。 
そして、シャワールームで汗を流し、着替えを嚢へと押し込んだ。 その後、テニスのメンバーとともに食事を済ませ帰宅した。 
 翌日、たまりにたまった洗濯を終わらせ、1枚1枚物干しへかけていった。 
その時である!! かずべいはティーシャツが1枚足りないことに気がついたのだ。 「あれ、おかしいぞ!! いくら数えても1枚足りないぞ!!」
そう呟きながら、無くなったのは前日のテニスの練習の時に着て行った、以前に300円で購入したおきにいりの高価なティーシャツであることに気がついた。
かずべいは早速テニスのメンバーで開設しているMLにそのことを書き込んだ。 かずべいの家からは現場へ行くのには遠くて平日には行きにくいのである。
 それから二晩そのままにしていてメンバーのS氏がシャワールームに落ちていたブツを見つけてくれた。 汗もしみこんでいるし、シャワーの水にぬれているので、おそらくほのかにとっても良い香りがしたことであろう♪ 
 それを…、な な なんと…。 
そのティーシャツをテニスを手伝いに来てくれていたHさん(若き乙女?かな…?)が手洗いをしてくれたらしい。なんてありがたいことだろう。 と、いうよりかずべいは申訳ないやら恥ずかしいやら、Hさんには当分頭があがらないのであった。
 数日後、テニスの練習に広島を訪れたかずべいのもとへ、無事にティーシャツは返ってきたのである。 
しかし、練習後、Hさんにお好み焼きとジュースを奢るはめになったことはいうまでもない。 
 かずべいより一言・・・「Hさん、ティーシャツの値段より高くついたけど、本当に感謝しています。(笑)」


  【試合前にシューズが…事件】
 それは、ある日曜日のことであった。
うっかりかずべいはテニスのメンバーとともに神戸のテニス大会へ出場した。 
試合前日に貸切バスを利用して西明石まで行き、あるホテルに宿泊した。その夜はみんなで居酒屋に行きわいわいと宴会のように盛り上がっていた。
食事を済ませ、ほろ酔い気分で部屋へもどったかずべいは忘れ物は無いかと持ってきた荷物を確認してベットへと潜り込んだ。試合前夜でわくわくして興奮しているせいか、それとも6月にしては蒸し暑い夜だったせいか、かずべいはなかなか眠りにつくことができなかった。 
 さて、試合当日である。 
かずべいは少し早起きをして、メンバーとともに有意義にホテルの周りを散歩してきた。
そして、メンバー全員が食事を済ませバスに乗り込み試合会場へと向かった。 
 試合会場に付くとまだ少し早い。 メンバーは空いたコートをお借りしてアップをさせてもらうことになった。 
ストレッチが終わり、みんな乱打をはじめた。 かずべいも持ってきたバックを開けてラケットを取り出し、シューズも出そうとバックの奥へと手を入れていった。 
 ところが、どこにもシューズが無いのである。確かに前夜確認したときにはあったはずのシューズが無いのだ。 おかしいなあとあせりながら、かずべいはまだ探していた。 
その時あるメンバーが、「かずべいの乱打のばんだよ」と声をかけてきた。かずべいはなんともいえない悲しそうな声で言った。「靴が無い!!」 
もう試合前なのに困ったものである。 ホテルに電話で確認したところ、シューズは部屋に落ちていたという。
そこで、一緒に着ていたTさん(いつもテニスを手伝ってくれている女性)がバスの運転手さんに事情を話し、ホテルまでシューズを取りに言ってくれたのである。本当に人騒がせなかずべいである。 
 幸い試合にはなんとか間に合い事なきを得たかずべいであった。 
 かずべいより一言・・・「Tさん、そしてお休み中の運転手さん、あのときのご恩は忘れません。おかげさまで1回戦は負けそうになりながらもいつの間にか勝っていました。ありがとう!!」


  【バック取り換え事件】
 それは、ある日曜日のことであった。
うっかりかずべいは広島へテニスの練習へと出かけて行った。 
いつものように冴えない顔で重たい体を引き摺りながら楽しみ、あっという間に練習は終わってしまった。 
 それからメンバーと一緒に鉄板焼きのお店で食事をして帰ることになった。一杯飲みながらわいわいと盛り上がり、おひらきの時間となった。 
 かずべいは予めお店に預かってもらっていたラケットなどを入れているバックを受け取り、何の疑いも無く背負った。そして、たくさんの視覚障害者が一緒に歩くときにする、縦1列に並んで前の人を掴まえて歩く常態(盲人用語で汽車ポッポという…??)で駅へと向かった。 かずべいは汽車ポッポの一番後ろにつき、前を歩いておられるU氏(全盲男性、60歳なのになぜかスポーツ万能、ついでに大酒飲み〓)の バックを掴まえて歩いていた。
その時かずべいは思っていた。「U氏のバックもおいらと同じようなものなんだな」と……。
 駅に着いてU氏はタクシーを拾って家へと向かった。 かずべい他数名は列車に乗って返っていった。 かずべいが一番遠くに帰るため途中からは一人になっていた。
そして、ある駅で乗り換えをするためにホームを歩きながら「今日のバックの鈴の音はきれいに聞こえるなあ」と思いながらもほろ酔いかげんで歩いていた。 
乗り換えの列車はもう入っていて今から乗ろうとしたその時である。かずべいの携帯電話がぶるぶると振るえた。誰からだろうと電話に出ると、テニスメンバーのS氏であった。 
 S氏はこう話した。 
「かずべい、バックを間違えていない? 今、U氏から電話があってかずべいのバックと間違えたのではないかと言っている……。」 
 かずべいは答えた。 
「えっ、やっぱり…。どおりで鈴の音が違うと思ったよ。それに軽かったし…。」 
それにしても間の抜けた話である。かずべいは約1時間も人のバックを持ち歩いていたのである。しかし、もう最終列車、今更広島へは引き返せない。 
 家に帰ったかずべいはU氏とメールでやり取りをして翌日に宅急便でお互いの家へバックを送りあうことになった。そして一応この事件は解決したのであった。
 U氏の話では広島でタクシーに乗り、バックの中に入れていた携帯電話を取り出そうとしてバックを取り間違えてることに気づいたという。しかし、もうかずべいは列車にのる時刻なのであきらめたのだそうだ。 
 そもそもこの事件は汽車ポッポのときにかずべいが自分自身のバックに掴まって歩いていたのだから、そこで気がつけば防がれたはずである。なぜそれに気がつかなかったのか? 
それは間違いなくかずべいが酔っぱらっていたからであろう。本当に困ったちゃんである。
 かずべいより一言・・・「Uさん、お互い飲み過ぎには注意しましょう。おいらの重たいバックを背負って足腰が鍛えられたでしょ♪ まるで狐につままれたようでしたわ!! ごめんちゃい(^^ゞ」 


 以上がおいらの起こした忘れ物事件のほんの一部です。 うふ、恥ずかしいわぁ〜♪
でも、最近はあまり忘れなくなったんだよ。ダイエットのためお酒も少しだけ控えてるしね。 
 みなさんもお気をつけくだされよ!!



     
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