おいらのパソコン操作は…。


 視覚障害のあるおいらの使っているパソコンはどのようなものだろうって、健常者のあなたは興味を引かれているのではないでしょうか??
えっ、それほど興味はないって……?? まあ、興味がなくてもおいらの話を聞いとくれ!! こんな風に使っているというのが分かってもらえれば余は満足じゃ♪

 では、まずパソコン本体のことだけど、一般的なウインドーズパソコンを使ってるんだよ。
それを見えない人がどのようにして使うのかというと、スクリーンリーダーというウインドーズの操作やテキスト文書を音声で読んでくれる親切なソフトがあるんだよ。
数社からいろいろなソフトが販売されているんだけど、おいらの場合は、[高知システム開発]という会社が販売しておられる[PCトーカー]という製品を使わせていただいてるんだよ。本当に賢いソフトですぞ♪
 上にも書いたように、操作はもちろん、テキスト文章を読んだり、またおいらがテキスト文章を書いたりもできるんだよ。
例えば、おいらがワープロを使ってラブレターを書くとするでしょ。おいらが心をこめて「aisiteru」とキーボードを叩いてスペースキーを押すと、音声で「愛情の(アイ・イトシ)してる」ってな感じで漢字変換まで教えてくれるんだよ。便利でしょ!
当然、キーボードの配列は覚えていないとたいへんですぞ。視覚障害者がキーボードを叩くということ、これこそが文字どおりブラインドタッチってことになりますかな……。
 また、点字入力もできますぞ。点字の場合は、アルファベットのfdsjklの6個のきーを組み合わせて同時に押さえることで打ち込みができるんだよ。そうなんです、点字ってのは6この点の組み合わせを変えることで文字が書けるんだよ。面白いでしょ!!
因みに、おいらはこのパソコンでラブレターなんか書いたこと無いのよねぇ〜♪ 寂しいぃぃ!!

 操作については全てキーボードで使いこなすことができるんだよ。だから、マウスは必要ないんだよね。
っていうか、操作したいメニュー項目を音声で確認しながら選ぶため、マウスのようにいきなり選びたい項目へ飛ばすということは視覚障害者ではできませんからね。
例えばワープロを使うときの操作でいうと、メニューに「新規作成」とか「開く」とか「名前を付けて保存」とか「印刷」などの項目があるよね。これを音声で読み上げてくれるので、AltきーやTabきーとカーソル(矢印)キーを用いて操作していくって感じだよ!!

 うーん、なかなか簡単に文章で説明するというのも難しいものですなぁ〜。 少しはご理解いただけたかしら……?
 こんな感じで、インターネットやメールやワープロなどを利用していろいろな情報収集をすることができるようになってるんだよ。
視覚が無いということは周りのことが理解しにくい。つまり、情報障害者ともいえるのです。でも、このITのバリアフリー化により、我々の世界が広がってきてるんだよね。
ありがたいことですぞ。 おいらなんか近所の酒屋に無い珍しい焼酎をインターネットで探しては買いあさってしまうのでありんす♪ なんという便利な情報網なんだろう……。

 いやあ、実はおいらはパソコンのことはあまり詳しくないんだよね。今日のところはこのぐらいでご勘弁を……!!



     
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