片想い

親が子を想うほど 子は親を想わない
Aさんがわたしを想うほど わたしはAさんを想わない
わたしがBさんを想うほど Bさんはわたしを想わない

でも……でも、神さまは
わたしが神さまを想う何百倍も わたしを想ってくださる



死の陰の谷

どこへ持っていこう 悲しみのかたまり
なみだのふくろ
だれにもわかってもらえない孤独感
転移の恐怖

昨年の秋まで元気だったのに
まさか自分が死の陰の谷を歩くことになるなんて……

でも、これは主が計画されたこと
主がわたしを死の陰の谷に置かれた

泣きながら石ころだらけの谷間を歩き出すと
枯れていた草が青々と茂り
花が咲き
石ころはなくなった

みると主がわたしの前を歩いておられた
そこはもう、死の陰の谷ではなくなっていた

主のもとへ持っていこう 悲しみのかたまり
なみだのふくろ
主はかわりに恵みと平安を下さった