オイルクーラー装着計画  ずっと欲しかった装備をようやく実行♪


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オイルクーラー...旧車のFにとって何と羨望に満ちた装備でありましょう(^^ゞ。以前からいつかはきっと付けたい..と考えていたアイテムだった。予備エンジン(FC)を入手したときにすでに手元に純正品はあったのだが、そちらからオイルパンを換装するのも煩わしくて延び延びになっていた。しかし今年の夏の暑さといったら半端ではなかった。愛馬の血液温度も急上昇したのである。話しによるとエンジンオイルは120℃を越えると油膜切れを起こすという。先日はなんとその直前まで上昇してしまった。こんな過酷な状況を少しでも緩和してあげたいと、ようやく重い腰を上げたわけである。

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本当は純正オイルクーラーで今年は行こうと考えていただが、某所のファル○ンのO/Cを見てからはそうも行かなくなってしまったのだった(^^ゞ。急遽オリジナル作成に変更だ。..あぁ〜悪いお友達がたくさんいるなぁ〜(-_-;)。あとはコア本体をどうするか..これが問題だ!まぁ、いろいろと悩んで考えて迷っているのも又一興かと...楽しもう(^^ゞ。

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【2004年7月20日】
何はともあれオイルパンだけは予備エンジンから使い回しせずに何とか入手しようと、ようやくGET出来たv(^^)。もちろんそれだけでは済むはずもない(^^ゞ。それからオイルライン取りだし口のフィッティングと、サーモ&フィッティング付きの#6ホース、それと足りない分のホスエンドフィッティング(ストレート)を入手した。クーラー側の90°フォージはショップに注文するしかなさそうだな!。 オークションにて入手したオイルライン#6とサーモスタッド。程度はまぁまぁなのだがサーモのボディーに少し傷が付いていた。それほど目立たないので補修無しで使うことにする。ただ、機能的に正常に動作するかどうかはオイルを回してみないと分からない。

とりあえず、オイルホースを掃除して保管しておく。
新規購入したアールズ・ストレートフィティング。
オイルパンからのホース取りだしアダプターも中古品を入手した。もちろん社外品だが造りはしっかりしているしアルミの肉厚も厚くてGoodである。
しかし、ブルーアルマイトの色がアールズブルーより薄いのがちょっと気になる。エンジン下で見えない部分なので良しとしよう。

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そして懸案であるO/Cコアの選定に迷いに迷っているのである(^^ゞ。何やら皆さんフロント19インチのノーマルですと10段コアではフェンダーに干渉してご苦労されている様子!。ましてやボクの愛馬はどういうワケかFサスインナーの躍動部分がちょっと短めなので、こりゃ絶対に干渉するのは間違いない!。7段コアでは少し迫力が足りないかなぁ〜..(^^ゞ。なら少し頑張ってプロト製ラウンド5段or7段あたりにしようか..。プロトのラウンドコアは本体の厚みが32mmと薄い上に湾曲していますのでFフェンダーの干渉は回避できるのでは..という読みである。そして7段(H=92mm)or5段(H=64mm)の選択でまた悩む(^^ゞ。実車をあたって簡単な縮尺図面を描いて見るも現物がないのでラウンドの具合等の微妙な逃げの寸法が把握出来ない。でも5段コアなら間違いなくフェンダーの干渉は避けられそうなのは分かった..v(^^)。さてさてどうしようか..(~o~)

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【2004年8月16〜18日】
そして悩んだ挙げ句にチョイスしたのがPLOTラウンドオイルクーラーコア5段である。アールズ製よりも一段あたりのフィンの高さが高い。純正のアルミステーも美しい仕上がりで満足である。
これだけラウンドしていればフロントフェンダーとの干渉も楽にクリアできそうである。ブラックコアにしようか悩んだのだが、エンジンのシルバーに合わせてみた。光り物好きな自分にとってはこれで良かった。
それにしてもクーリングフィンは柔らかい..。なるべく触らないように作業しなくてはならない。
とりあえずO/Cコアの位置決めだ。フロント19インチのままなので廻りへの干渉がきになるのだが..。

まずは、フレーム側のステーの調整である。純正O/Cの取り付け金物をそのまま使用うしようとすると下側から出ているツメが邪魔になった。色々と策を講じてみたがうまくいかなかったのでツメを金ノコでカットした。
O/Cステーとフレーム側ステーは直接取り付けするとフェンダーのフィンが干渉しそうなのと高さの調整が出来ないので既製のZ型金物を利用してセットする。これにより上下20mmほどの自由度が稼げた。

本体は薄いのだが、ラウンドしているので横から見ると結構ボリュームが有るように感じる。
ほぼ決定したコアの位置。フロントから見るとこんな感じ。コアがラウンドしている様子が良く分かる。

しかし、意外なところが干渉したのである。フロントブレーキホース!。サスがボトムした時に縮み側の余裕分のたるみがコア両サイドに当たるのである。
仕方がないので、走行中の伸びに追随する分ギリギリ弛ませて凌ぐ。メンテの際にフロントをリフトする時には固定してあるタイラップをその度に切らなくてはならないが、頻度もそう多くはないだろうからまぁいいだろう。

これでコアの位置は最終決定である。
さて、次の難所はオイルポンプの交換である。大容量のO/C対応のモノに換装するのだが、その前にスプロケカバーの内部の汚いこと..我ながらここはあまりクリーニングした記憶がないので当たり前だが、とにかく汚い。チェーンオイルと砂が混じってベットリと張り付いているのだ。良い機会なのでスッキリと清掃しよう。
もう一つの問題が、オイルポンプのガスケットがうまく剥がせるかどうかだ。購入後20数年しっかり熟成したガスケットなので、かなり苦労するのは想像に難くなかったが..でも本当に大変だった!。
端のほうにはリムーバーが入りづらくて大変だったが根気強く剥がすしかない。ここで手を抜いてオイル漏れなどを起こしたら元も子もない。とにかく根性・気合いでなんとかここまで綺麗になった。もう最後にオイルストーンをあてて仕上げをする。ここまでやればもう大丈夫だろう。
左が大容量オイルポンプ。厚さが全く違う。ポンプギアもストレス無くスルスルと回転する。今までのポンプはこのギアがえらく硬い!手のひらで掴んでかなり力を込めないと回転しないのである。これはかなりのフリクションロスになっていたに違いない。


そして、順調に新品のガスケットを噛ませてオイルポンプ&カバーは取り付け完了した。
最後で最大の難関がオイルパンの交換である。上向き作業な上に、またまたガスケットの除去に苦労した。ここも購入以来一度し外していないので、その作業は困難を極めた。しかしここも手を抜くわけにはいかない。肩が上がらなく寸前まで頑張ってようやく綺麗になった。

オイルストレーナーは思いの外綺麗だったので綺麗にして再使用する。(交換するにも部品を注文していなかったのだが..(^^ゞ)
オイルパンは外観は結構綺麗だったのだが、またいつ外すか分からないので、耐熱シルバーで塗装しておく。これがまたピカピカなので、目立ってしまうのは仕方がない。すぐに汚れで馴染んでくるだろう。
頑丈そうな取り出しアダプターだったのだが、仮付けしてみるとどうもしっくりこない。どうもパン側の凸部に干渉している部分があるようだ。そこで干渉する部分を特定してリューターでゴリゴリ削る。ほぼ干渉が無くなるころにはこんなに削ることになってしまった。とりあえず油性のマジックでタッチアップしておく。
新品のオイルパンガスケットを挟んでオイルパンをセットし、アダプターを取り付ける。旨く納まった。


次はメッシュホースをカットしてオイルラインの作成である。横浜のけんさんにホースカットの方法を教えていただいたので、サンダーを駆使して何と長さを揃える事ができた。フィッティングの装着もうまくいった。樹脂レンチが無かったので、タオルを挟んで装着したのだがやはりアルマイトに傷を付けてしまう。
オイルラインを接続して完成!。サーモスタッドも固定する必要があるのかと疑問だったが、オイルホースにガッチリ押さえられているのでその必要無いようだ。

最後にマフラーを装着して全行程の完了。
ついでにマフラーも全バラして綺麗に磨いておく。集合部は手が届かないのでこういう機会でないとなかなか綺麗に出来ない。

それにしても雨中走行のあとのエンジンの掃除がやりにくそうだ...が、仕方がない。
上から見てもラウンド形状の為、かなりボリュームを感じる。7段にしていたらもっとゴツイ景色だったろう。

エンジンオイルを入れて早速エンジンを暖めてみる。
サーモのお陰でコアにオイルが回り始めるのは78℃を越えたあたり。にわかかにコアが熱くなってくる。
しばらく回して見るが各部にオイル漏れの様子は無い。オイルポンプ&パンの廻りも大丈夫のようだ。

その後近所を試運転してみたが異常がない。
ホッと一安心である。

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その後何度かのツーリングに出かけた。夏場の信号待ちではあっという間に100℃に達するが走り出してからの冷却は早い!。あっという間に80℃前後にまで温度が下がる。絶大なO/Cの冷却効果を実感した。サーモスタッドのおかげでオーバークールの弊害の心配もないのでこれで一安心である。永年の夢が叶ったv(^^)!。

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