現在の旅の相棒、ご存じHONDA CB750FBです。本当に良いオートバイですね。今更説明の必要もないでしょう..(^^ゞ。コイツとの出会いは1981年。それまではKAWASAKI Z400LTDに乗っていました。そう、バリバリのアメリカンですね。とても気に入っていて約1年半で1万Kmを旅しましたが、いつしかヨーロピアンロードスポーツに乗りたくなり、どうせなら750ccにと思い始めたとき「オートバイ誌」の裏表紙に掲載されていたマグナムシルバーメタリックの雄姿に目を奪われてしまいました。どうしてもボクに乗って欲しいと言わんばかりに..(^^ゞ。それからは行動が早かった!。カレンダーは会社の夏休みが目の前。でも平日は5日しか休みがない。ならば5回で限定解除だ!チャンスは5回のみ。3回目不合格するもかなりの手応えを感じ、その日の帰りにショップのオヤジに注文してしまったのです..(^^ゞ。もう後はない状況を作り、しかし目出度く5回目には無事に合格。その帰りにショップに報告に行ったらもう既に店先には誇らしげに光り輝くコイツがボクを待っているではないですか..v(^^)。それから納車整備と登録されるまでの3日間の待ち遠しいこと。もちろん毎日会社帰りにはショップに直行でした♪。薄給の修行の身ゆえクルマなんぞは買える余裕などなかったけれど、コイツの為に組んだローンはぜんぜん苦にならなかったなぁ!。毎月の小遣いはローンとガソリン代に消えていた日々が懐かしい。もちろんドレスアップをする余裕などなく、それでもコイツと旅する時間が至高の時間でしたねぇ..v(^^)。
バリバリ伝説..F乗りにとってはバイブルのような物語!そうです、例外なくボクもバリ伝にはハマりました..(^^ゞ。そして当然の成り行きで外装をキャンディーブルゴーニュレッドに迷わず換装..おきまりのパターンでしょうかね!?。若さに任せて峠を攻めにも行ったなぁ。ハンドルはもちろんトマゼリゴールドコマンダー。逆さに付けてそしてO&Tバックステップ..でもマフラーだけはどうしても買えなかったのです..(T_T)。あぁ懐かしい青春の日々よ..(^^)/~~~。
愛馬も一休み..の時期がありました。結婚・子育ての時、仕事も楽し・忙し..でとても愛馬を構ってやる余裕などなく、ましてや旅に出る時間など皆無という期間がとても長かったように思います。乗っても1年に2回ほど思いついたように友人と走りに行く程度で、やけに距離単価の高い車検だったなぁ..(^^ゞ。そして20世紀末、あまりに枯れてしまった愛馬を見てもう一度あのころの姿に戻してあげようと一念発起したのでありますv(^^)。
1999年秋..レストア開始であります。とにかく限りなく新車の時の輝きを取り戻したい..その一念で磨きたおし、朽ちた消耗部品を交換しそしてずっと憧れだった集合マフラー..ヨシムラサイクロンを身にまとって颯爽とシェイクダウンしたのが2000年春。昔よく走った峠を目指してみると今はもうバイパスが出来て数年来走ることのなかった旧道のコーナーのひとつ一つの景色が妙に懐かしく、何よりそんなコーナーの深さを鮮明に体が思い出したり、昔冷や汗をかいた複合コーナーのアプローチの手前でビクッと反応する右手に、愛馬と共に自分自身もあのころにやっと戻れたなぁ..と感動したのですv(^^)。あのころはいつも観光客でにぎわっていた、今は誰もいない山頂に着いてキーをoffにすると朝のオレンジ色の光に照らされながらまだ冷たい風にキンキンと音をたててクールダウンしていく愛馬の姿に、“さぁこれからまた走こうか”..とひとり声をかけるのでありました..v(^^)
2000年 春 「復活」
2000年 春 旧道峠にて