院長の辛口チェック!(過去log) 

皆様のご要望にお答えいたしまして、NO.30からこちらのページにて過去のコラムをご覧いただけます。

第625号(平成27年10月28日掲載) 
「いろんな見方」
求人活動真っ盛り。ただ今年は景気が良いということで、既にほとんどの学生に内定が出ている。
私はただ人数を埋めるのではなく学生の内容重視だから、直接進路の先生を訪問する。
偏差値の高い学校にも、もし歯科衛生士を目指している学生がいるかもしれないと考え足を運ぶ。
そんな中、区外で少し離れているが進路の担当者と会わないかという誘いを受けた。
人材確保は足を運んでナンボ。早速ナビを頼りに出かけた。
校門付近に車を止めて歩き出すが、向うから、横から来る学生全員が立ち止まり、気を付けをして元気よく「こんにちは」と挨拶をしてくれる。
こちらもサングラスを外し襟を正してお応えした。
実に気持ちが良い。学生にここまで指導を徹底しているのだからと、進路担当者に期待をしました。
当然担当者は素晴らしい方で、求人に関わるいろんな情報を頂いた。
よい人材確保の時期もお聞きして、今年は諦め次年度に賭けようと思いました。
学校名は折尾愛真学園。昔は女子高でしたが、今は中学から共学のカトリック系みたいです。
我小倉高校。校内を歩いても誰も挨拶はしない。しても体裁ばかりに頭を下げるだけ。声は出さない。
ラグビー部の練習を覗いても挨拶はない。自分の時代はうるさいくらいに「ちわー」「ちわー」と声を出した。
いかがなものか。学校を見るにあたり、偏差値やランクも大事だが、人間まずは挨拶。
嫌いな人でも挨拶はする。知らない人でも関係者と思えば頭を下げる。タダですよ!お金無くして気持ちが掴める。うちに来る患者さんは「ここに元気を貰いに来ている」という。
挨拶から説明まで元気が一番!

「信頼の落とし穴」
ご存知のように、横浜の大型マンションで基礎の欠陥・手抜き工事が発覚しました。
ニュースを見ていると、会社が行った説明会冒頭で「詐欺だろう!」という大声が聞こえた。
正解です。これは詐欺以外の何ものでもありませんね。
販売元は三井不動産。国内トップ企業である。
建設も旭化成。両社とも知らない人がいないくらいの会社である。
優秀な学生でないと採用されない。有名大学を出ていなければ受験できないといわれる難関企業。
昨今優秀と言われている企業の手落ちが目立つ。東芝の粉飾決算も然りだ。
では我々は何を基準に信頼というものを設定すればいいのだろうか?
有名な歯医者。有名だから通いたいという気持ちはわかる。
逆に有名なところは来院数が多くなり、規模が拡大する。有名であるはずの院長が診療できるのは数に限りがあるのだが、需要ははるかに上回る。これでは信頼は得られなくなる。
辺野古問題でも、向こうがこうすれば政府がこう手を打つ。堂々巡りで解決にはなっていない。
日本国の安全を沖縄だけに委ねようというのか?原点に返って考えられないのか?
最早沖縄と政府の間には信頼は存在しない。この状況から勇気ある信頼できる政治家が出てこないものか?
今はこれだけを期待して見守るしかない。 
第624号(平成27年10月21日掲載) 
「携帯料金」
携帯料金の引き下げについて、総務省主導で議論が始まった。
いや待てよ、民間企業の料金体制に国が首を突っ込んでいいのか?凄く違和感を感じる。
携帯電話代はここ10年で40%も上昇しているというが、私はそんなには使っていないし、どういうわけだろう。
おそらく、2台・3台と携帯を所持するものや、学校や塾の往復時に危険だということで、所持する年齢の低下が原因ではないだろうかと推測。
料金を引き下げたところで、不公平な話にはならないだろうか。
国の政策は平等性に欠け、万人が納得できるものは少ない。
今までも子ども手当(子供がいない家庭には意味が無い)などには疑問だらけである。
携帯も高齢者家庭では、家計に占める情報通信代は微々たるもので、値下げの意味は感じないだろう。
私はPC中心生活で、ガラケーのため携帯代金はさしてかかっていない。
値下げされてもねえ・・・・。それよりも他にすることがあるような気がします。

「それはないだろう」
先日は中国のパレードで、自国自慢の武器を全世界に披露した。北朝鮮もまた然りである。
日本以外の、アメリカもロシアもイギリスも同じような催し物はある。
安保法案を通すときに、簡単にいえば自らは手を出さないことを謳った。
本当にそうであればいいのだが、自ら手を出さずとも、微妙な時期で仕掛ける可能性はあるだろう。
正当防衛と同じ感じだが、必ずそういう状況はあり得る。
その場合に日本保有の武器を封印は出来ないはずだ。子供でも分かるような話。
問題集を解く際に、躓けば必ず巻末の解答を見たくなる。
クリスマス前に希望のおもちゃがあると分かっていれば、事前に「ちょうだい」を連呼する。
武器も持てば必ず使いたくなるのではないだろうか?
戦時中は造幣局や武器製造の港など、軍事関係の街が根こそぎ狙われた。
日本は長く長く守り続けた武器輸出の3原則を辞めました。どういうことに繋がるのか、少し考えればわかるだろうに。。。。 
第623号(平成27年10月14日掲載) 
「ラグビーのルール」
W杯が終わっての皆さんからのお言葉、「ラグビー面白いけど、ルールが解らない」でした。
本当にそうです。ぶっちゃけの話、一般の方に解るはずはないと思います。
私は19歳で県公認免許を取得しましたが、後にB/Bトップ候補と上がっていくにつれ、「こんなルールがあったんだ」と思うことは多々ありました。
実際に西日本社会人リーグ(昔の最高峰)の試合でも、「ライイング・ニア・ザ・ボール」とコールしても選手は??的な顔でレフリーを見ます。
終わって話をしても、そんなルールは知らなかったという。トップチームでもこんなものです。
ただラグビーの場合は、レフリーの笛に文句を言わないで従うというところがいいのです。
レフリーをしていた人間としていえることですが、レフリングとルーリングは違うものです。
ルールにとらわれ過ぎていたら試合は成立せず、常時何某かの反則の笛を吹いていなければなりません。
1人で30名を見守るわけですから、完璧なことは不可能ですね。
・・・・・・ということですので、ルールなどは度外視して、楽しくラグビーを観戦してください。

「社会人として」
先日親父の米寿祝が行われました。
来場者の大半が、あの紳士の集まりといわれているロータリークラブのメンバー。
そこでのトラブルですけど、私は一応54歳。堪えるべきことは我慢して飲みました。
Aという50歳の某会社社長(といっても親の跡を継いだだけ)がその場に来ていました。
彼は10年以上前に患者として来院していましたが、度重なる無断キャンセル・遅刻を繰り返すので、当医院は出入り禁止通告をした記憶があります。
たまたま仲の良かった人を介して2次会に行ったら彼も来ており、うちに行かなくなった理由を声高らかに周囲の人に説明しています。
「たった5分遅刻しただけで文句を言われたが、行ったら30分以上待たされた。そんな病院誰が行くか?そうやろうが!」と周囲の人に同意を求めるような言い分。
実際は、たびたび遅刻・無断キャンセルを繰り返し、ある日にやはり遅刻してきたが、次の患者さんに迷惑がかかるので、30分後の空き時間まで待つなら対応するということでした。
よくもまあ自分に都合がいいような言い訳を、何も知らない人に大声で出来るものだと思いました。
この紳士の集まりの中では、他にはこんな人はいませんでした。皆大人で紳士です。
事は荒立てませんが、親父の知人で来ていたので、おそらく先々の葬儀にも来るでしょう。
本会の代表の方に、そういう際には彼は「出入り禁止」ということだけは伝えました。
これは大人のけじめです。情けないよなあ、これで会社の代表かあ。 
第622号(平成27年10月7日掲載) 
 「いろんな考え方」
不況・ワーキングプアと言われている歯科業界には、コンサルタントや金貸しの類のDMが数多く送られてくる。
歯科医師の人なら、その謳い文句やキャッチフレーズに思わず興味を注がれたことはあるでしょう。
でも、私はこう思います。
この地域で生活したこともない人に、指導ができるのだろうか?
全国各地、様々な生活様式やしきたり、慣習は多くあります。
高額なアドバイス料金を取って、全国で同じような指導や指南をする・・・?何か疑問ですね。
そして「自費」の割合を増やせということばかり話をします。
自費、特にインプラントは水物ですから、夜の商売と同じ感覚ではないでしょうか?
一方歯周病やブラッシング指導は必ず継続する技術です。私はこちらを優先しますね。
ラグビーは今を一世風靡している。Wカップ様様です。
にわかファンや、サッカーの時のようにわけのわからない応援は嫌だという意見もあるが、とりあえず存在感のアピールと、ラグビーにもワールドカップがあったんだという認識を持ってもらっただけでOKとしましょう。
パブリックビューイングなど、サッカーに倣えですが、これもいろんな取り組みの一つとして歓迎ですね。
今一番鬱陶しいのは国勢調査。
国民の現状をより詳しく知るということだが、みんな几帳面に返信しているのだろうか?
私の居住区域では、ネットで申告できると言いながらも折り込みが一枚来ただけで、IDも何も通知が無かった。
結局はペーパーで出せということだが、徹底しろと言いたい。書くのは面倒。
勿論いつどこに漏洩するかわからないから、申し訳ないが正確なことは書いていません。
また、これを出さなければ法に触れるのか聞いてみましたが、確かに法的な拘束力はある。
但し過去に適用されたことはないという。であれば・・・・・出したくないなあ。いや、出しますけど。。。。。

「引き際」
ラグビーのレフリーを始めたのが19歳。当時は学生レフリーなどおらず、いわんや私は浪人レフリーだから史上初の出来事であった。予備校生が大学の公式戦を吹くのだから、今考えてもおかしい話だ。
今は撤廃されたが、一時期レフリーは45歳で定年ということになった。
ちょうどその時に45歳であったので、他の45歳よりは走れるといえども「やめちゃるわい!」という気持ちでした。
もうひとつ思ったのは、晩年は終始時計が気になりだした。これはいただけない。選手に失礼である。
元気に走れるうちに辞める方がいいのではないか?と思いだした。
ラグビーのレフリーは実に気持ちが良い。芸能人・運動選手がスポットライトを浴びて、引退すれど、しばらくしたら戻ってくることがよくあるが、その気持ちはわかる。
何たってラグビーのレフリーは、30人が笛1つで動き、止まるのである。
今プロ野球は引退の話が多く出てくる時期である。
老兵が1軍ベンチでやれると思い込んでいても、実際はうまくいかないものである。
またスポーツ選手は特に「もっとこうすればよかった。ああしたほうがよかった」という思いが切れずに、ついつい引き際を誤ってしまいます。
私は「引退」したら、絶対に復帰しないと決めていますから、もう笛を吹くことはないでしょう。
引退後、中学委員会のレフリー委員長を8年間勤めましたが、昭和の考え方は段々と合わなくなり、それも我儘を言わせてもらい辞任。
ただ、飲み食いの仲間としては未だに君臨しています。引き際、次に考えるときは歯科医師の引退です。
これも余力を残して、引いていきたいと思いますね。

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