院長の辛口チェック!(過去log)
皆様のご要望にお答えいたしまして、NO.30からこちらのページにて過去のコラムをご覧いただけます。
第296号(平成21年5月25日掲載) |
「胃腸のトラブルにご注意を」 そろそろ、ビールをはじめ、冷たいものを体が欲しがる季節ですね。 漢方学的に考えれば、環境が暑くなると調和を図るために、身体の内部(=胃腸)は冷え てバランスを取ろうとします。 江戸の名医であった貝原益軒先生は「夏期は冷たいものを取るべからず。熱きものを食 せ」と言っていたそうです。 あの一休さんも、和尚が散歩から帰り「お茶を」と言った時に、最初は熱いお茶、そして ぬるいお茶・・・・といきなり冷たいものを出さなかったのが見染められた。 夏野菜といわれるものが豊富に出る季節です。こういうものを上手に食べて、身体の熱を 冷やすように心掛けてください。 飲むだけ飲んで、食べるだけ食べて、CMされているような何とか漢方胃腸薬に頼らない ようにご注意ください。 これらの主成分は、安中散という処方です。この中には消化を助けるようなものは入って いませんので、すべてに効果があるとは言えませんよ。 飲みに行く前に、ウコンを飲んで、帰ってきてから市販の漢方胃腸薬・・・・こんな生活は 駄目です!漢方を飲むなら専門家に相談したうえでね。 「飲酒運転裁判・・・何故に上告?」 よく理解できない。本人はおろか、その弁護に当たっている人、周囲の支えている人。 先日、ようやく待ちに待った「危険運転致死傷罪」の判決が出ました。 福岡高裁は、素晴らしい英断をした・・・というか、これが当たり前とみな思っている。 しかし、今林被告とその弁護団は最高裁に上告をしたという。 何をどう考えているのか、被害者の車が居眠り運転をしていたから追突したとか、聞くに 絶えないことを言い出して、往生際が悪すぎる。 たぶん学生時代からそんな感じの生活を送ってきて、周囲がそれを咎めず、逆に支えな がら生きてきたんだろうと思わずにはいられない。 現在、飲酒運転と酒気帯び運転とがあるが、どうしてなのか? 区別をつけるから「ちょっと飲んだだけ」とか「昨夜の深酒で」とかいう言い訳優先の問答 になるのではないでしょうか? アルコールが検知されたら、すべて飲酒運転。免許取消。こう決めておけばどんなにか すっきりすることだろうか? 中には、なら漬けやウイスキーボンボンでも酔う人もいるでしょうが、そんなときは運転し なければいいこと。 公務員は酒気帯びで検挙されても、減俸や訓告で済まされている。 まずは、何があろうが解雇という厳しい姿勢で世間に示さなければいけない。 〜訃報〜 ラグビー元九州学生代表・元日本選抜であり、小倉北区で歯科医院を開業されていた 唐鎌則次先生が急逝されました。 ラグビーおよび仕事関係で、何かとお世話になりました。 55歳。まだお若いのに、・・・・・・・・・・・・・・・・・残念です。合掌。 |
第295号(平成21年5月18日掲載) |
「インプラントの光と影」 インプラント=人工歯根を行う歯科医院が急増してきている。 この5年間では、学会に入会した会員数はウナギ登りで、全国の歯科医師の10%がこ の学会に登録しているという。(ちなみに私はインプラントはするが、未入会) 何が急増させた原因かといえば、収入に直結する自由診療であるからというのが最も多 い理由であるようだ。 インプラントの歴史は60年くらいのものである。 ここ数年は大学の講座・講義にも取り入れられているように、急激に注目を浴びてきた。 ただ普及すれば必ず起こるのがトラブル。 医療保障に占める歯科業界の割合は、ここ数年で5.9%・6.6%・8.1%と年々上昇。 国民生活センターのデータでは、歯科に関する相談は1昨年から2倍に跳ね上がったと いうことだ。 知り合いの歯科医師が「インプラントは、99%の成功実績がある」と豪語していた。 ただ自分で成功と思っているだけではないだろうか? 患者さんが、A歯科医院でインプラントを行った。調子が悪くなったが、もうあそこには行き たくない。保証もしてほしくない。・・・・ということで他医院へ転院。 そんなことを知らないA歯科医院は、うまく使えているから来ない=「成功」と勘違い。 どうもこれが多いようだ。自画自賛・自己満足・・・・だけの数字ではないかな? 人のことより、自分のことを考えて間違いの起きない術式で臨まなければ・・・・。 「政界諸問題」 民主党が揺れました。 結果、世論を無視した党内選挙により鳩山さんが党首に着きました。 まあ、党内のことですから世論では圧倒的支持を得たとはいえ、岡田さんの力が足りなか ったということでしょう。 今まで小沢さんを神輿に乗せてかついできたように見せかけていた、菅さん・鳩山さんが どうでるか見ものでしたが、ようやく主役が回ってきたと張り切るでしょう。 民主党はあれやこれやマニフェストを掲げていますが、1回やらせてみたらいいですねえ。 政権を取ったら実際にできるかどうか、やって見せてもらいたいと思います。 結果は自民も民主も五十歩百歩のような気がします。 我々は、納得のゆく金銭・税金の使われ方がなされているかどうかだけの問題。 また小泉さんが二男を自分の後釜に据えようとしているらしい、というか決定だ。 この人は確か首相になった時に「政治に関する悪しき慣習を破壊する。今までの自民党を ぶっ壊す!」と豪語なされていました。 であれば、二男を二世候補として引き継がせ自分は引退・・・なんておかしいです。 二世議員でも素晴らしい人、また親を超えるような力を発揮するものもいるでしょう。 でもぶっ壊す急先鋒の言い出しっぺがこれでは、まったく男気も何も感じない。 せめて隣の選挙区から出馬というのであれば、納得は出来ないこともないですが。 どうでもいいや・・・・・と思ってはいけないですが、誰がやってもいいや!とは思わずにい られない現代です。 |
第294号(平成21年5月11日掲載) |
「婚活ブーム」 就職活動は”就活”と呼び、結婚に向けての活動は”婚活”というらしい。 東京には「親の縁は子の縁交流会」なるものも存在し、親が子供の履歴書を交換して 後日子供たちの集団見合いを行うというものだ。 現代は男女雇用均等法が定着し、女性の仕事も深夜にも及び、恋愛の時間がないと いうことから、結構人気を博している。 合同会社説明会のように、女性の元に見合いをしたいという男性が列を作る。 何か味気なく、おじさんにはピンとこないシステムだ。 30−34歳の未婚率は、男性が47.7%・女性が32.6%で年々上昇中。 我々が「適齢期」と呼ばれていた頃は、25歳がKEYで「クリスマス(25)過ぎたら、嫁 の貰い手がなくなる」と言っていました。 男女を問わず、今時の若者の4人に1人は、生涯独身をとおす・・・ということ。 就職活動よろしく、結婚も活動しないといけない時代が来たということだ。 そういえば、昨今呼ばれる披露宴は40代の男性が多くなった。 友人・知人の披露宴はもうないよな・・・、あっても付き合い上行かないといけないもの だけだろうなあ・・・と思っていた矢先。続けざまに40代の友人からの招待状。 婚期が遅くなる、でもまた離婚し再婚する。 いやはや、この世の結婚事情はどうなっていくのだろうか? 「どうすれば・・・」 ベテラン従業員が退職を願い出たため、3か月前から求人を行ってなっている。 不況・就職難と世間では呼ばれているが、面接の申し込み状況は全く芳しくない。 とくに歯科衛生士は、専門学校を卒業しても就職しない人もいるそうだし、いったん歯科 医院を退職したら、業界から足を洗い全然違う職種に進むという。 何故そんな状況になったかといえば・・・・、雇用する側にも責任はあるようだ。 通常、18時まで診療と告知していても19時まで診療していたり、有給休暇も自由には とることが許されないという話を耳にする。 現在は、歯科衛生士専門学校が2年制から3年制に移行し、さらに4年生の学部になっ ているところもある。 過渡期であるから、なおさら求人の需要・供給はバランスが取れない。 私の周りの知人歯科医師は、みな歯科衛生士の求人で頭を悩ませている。 どうか免許をお持ちの方々、宝の持ち腐れにならないように、あなた方のお力を業界に 貸してください! 週休2日保証・残業なし・各種保険完備・・・・・。うちで働いてくれる方、いませんか?! |
第293号(形成21年5月4日掲載) |
「体験高速道路・大変1,000円」 世の流れに沿って1,000円高速道路を体験しました。 所用で3日朝7時に広島へ。通常なら2時間半ですが、やはり倍近くはかかりました。 他県ナンバー、しかも今まで見たことがないナンバープレートが多く目につきました。 通行量はただ多いなあという感じで、スピードが出せない程度。走ることは可能です。 帰りは嵌りました。6時間かな? 途中事故のため25キロの渋滞に巻き込まれ、松山千春と北島三郎のCDを歌いながら 時間を過ごしました。 また事前に調べていましたが、#8162に電話をすると近辺の道路状況を教えてくれま すから、渋滞を事前に察知。 高速に入る前のコンビニで、食料と水類、トイレに行かないで済むようにカフェイン関係は 避けて購入。これが大正解でした。 さて、体験談はこのくらいにして、この1,000円高速はどんなものでしょうか? 実際は値引きをしてくれているのではなく、差額分は政府が道路公団に支払います。 この支払の出元はご存じ「埋蔵金」。 これが尽き果てたら財源がなくなるので、もちろん消費税のUPは間違いないでしょう。 また1,000円の恩恵に授かることが出来ない人、土日は仕事の人や自家用車を持たな い人には不公平という声が多い。 そして、そして、エコだ環境問題だと声を大にして言いながら、大量の排気ガス、渋滞での 二酸化炭素排出、どうなっているんだろうか? 目の前の人参だけに騙されてはいけない・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「暑いぞ九州」 ピンとこないものの、北海道はこのGWに桜の満開宣言だそうだ。 九州では日中には半そでで過ごすくらい気温が上がっている。 ここで問題になるのは紫外線。 テレビのスキンケア関係のCMでは、必ず紫外線対策という言葉が使われる。 対策方法は成分を熟知していないといけないようだ。 吸収剤は主に化学成分であり、レジャーには適するが、かぶれることが多いという。 また散乱剤は、吸収材より効果は薄いが日常的に向いている。 少しの陽ざしに肌が赤くなる人には、抗炎症剤が入った化粧水・美容液が効果が高い。 飲んで効くというサプリメントは、追加の補給と考えて、単体での効果は薄い。 ただ太陽の光に当たることを怖がり、外に出ないと体のリズムが壊れ、代謝が悪化する ので、日頃から肌を丈夫に保つ生活を送り陽ざしに負けないようにすべきである。 もちろん、体力を保つために、良く寝て、良く食べ、とくに旬の野菜を摂ることも忘れずに 行い、GW・休日を楽しく過ごしてください! |