叔父
父親は5人きょうだいの2番目、長男です。
わたしの生まれた頃は末っ子の叔父は、まだ高校生で、同居してました。
だから、わたしにとっては叔父と言うよりは
歳の差のある兄のような存在だったのかもしれません。
叔父とは呼ばず今でも名前で呼んでいます。
思い返せば結構かわいがってもらっていたようで、
色々なところへ連れていってくれてたようです。
(お見合い後のデートへも参加させてくれたぐらいだから。)
父親に甘えた記憶はないけれど、
叔父には甘えていたんだなぁ、と
今更のように不思議です。
結婚して家を出るとき(わたしが小学校4年くらい?)には
きっとかなり寂しい思いをしたんでしょうが、
あんまり記憶がないですねぇ。。。
それがまた不思議なことではあります。
劣等感。
わたしには、3歳下の弟と6歳下の妹がいます。
それぞれ美形の部類で、特に妹は
ポスターのモデルとしてカメラマンに
スカウトされたくらい。
生まれた時から誰からも
「かわいい。」と誉められていました。
一緒にいるわたしには
「大きくなったね。」
「元気そうね。」
という声がけでしたから、
どこかで劣等感を持ち続けていました。
だけど、かわいい妹は自慢でもあったから、
いじめたり疎ましく感じたことはありません。
弟とはよく遊んだり喧嘩もしたけれど、
妹との記憶はあまりありません。
(親戚に「喋れるの?」て聞かれるほど
おとなしい彼女ではありましたが。)
妹との初対面の時、あまりにもはかなげで、
子ども心に「守ってあげなきゃ」
みたいな使命感が生まれたことは
いまでも覚えてますが、
母親に甘えてなかったようでも、
赤ちゃんがえりはきっとあったんでしょうね。
いい子ちゃん。
母は、
戦争で父親を亡くし、
母親も姑との折り合いが悪く実家へ戻され、
年子の妹と祖父母によって育てられました。
貧乏もしていたようで、
「早く家を出たかったから、結婚した。」と
わたしに話してくれました。
両親に甘えることも許されず、
娘らしい楽しみもなかったようで、
喜怒哀楽をあまり表に出す人ではありません。
だから、
きっと初めての子であるわたしも
姑にとられた形になって、
親子のべたべたとしたふれあいは
できなかったんだと思えます。
おばあちゃん子ではありましたが、
その祖母が母のいないときに
悪口を言うのはすごく嫌でした。
だから、
母のためにも、
そしてどこかで母に誉められたくて、
いい子でいることに気を使っていた気がします。
泣いたり、笑ったり、大声で叱られたり、
がなかったから、
自分の本音を隠し、我慢することが
居心地がよかったのかも
しれませんね。。。