No.3 「誘拐の城」  ’68/ 4/20


大使館内に一歩でも踏み込んでみろ、射殺されるぞ!

― 黒木の元に、国債警察特別室長村岡から事件解決の初依頼。
治外法権の大使館内に連れ込まれた世界的科学者を2日以内に救出せよ!
 ―



国際警察特別室、村岡室長からの依頼は、
京都で開催された宇宙科学総会に出席したゲルハルト博士の誘拐事件の解決。
ユミと啓子はブティック店員、風間と島はガス工事屋、黒木は医者になって、
大使夫人と博士の救出作戦を開始するが、島が負傷、捕らわれる。
タイムリミットまであと数時間、チャンスは僅か。

スタッフ プロデューサー 近藤照男 坪井久智
監 督 鷹森立一 脚 本 高久 進
撮 影 西村庄衛 原 案 海渡英祐
録 音 岩田広一 照 明 酒井信雄
美 術 北郷久典 編 集 大橋四郎
記 録 吉村史子 助監督 栗田邦夫
擬 斗 日尾孝司 音 楽 菊池俊輔
進行主任 松野幹朗 現 像 東映化学工業(株)
協 力 東海地所(株)
キャスト 黒木鉄也 津川啓子 谷口ユミ 島 竜彦 風間洋介 村岡室長
(声のみ)
ナレーション : 芥川隆行

ゲスト 瞳 麗子 北原義郎 佐藤京一 杉 義一 イーデス・ハンソン、
亀山達也 中村孝雄 篠 恵輔 ハンス・ホルネフ、丹羽又三郎、他



プロフェッショナル キイハンター
≪赤いシグナル≫


プロフェッショナル キイハンターさて、次の≪赤いシグナル≫は・・・
与えられた指令は、「世界的な宇宙科学者誘拐さる。彼を奪い返せ」
敵は、国際的犯罪リストにランクされる誘拐業者。
科学者は某国の大使館に大使夫人と共に監禁されている。
時間は無い!2日後に第三国の手に売られていく。
キイハンター、直ちに作戦開始!
プロとプロとの戦いは、冷たく凄まじく激しい。


 ストーリー 

 人気の無い山の高原、煙草をくわえ双眼鏡を覗き何かを待っている男、後方に大型コンテナ車が一台、そわそわ待つ運転手を乗せて停まっていた。一台の車がやって来る。後部座席には年配の外人男性が眠っていた。車はそのままコンテナの中へ、コンテナ車は走り去る。

                      タイトル 【誘拐の城】

 黒木の部屋。ミニのワンピースに大きなスカーフを頭から巻き、ファッションショー気取りで歩く啓子。目の前に太ももを見せられても、車のプラモデルに夢中の島。昼寝から起きない黒木。啓子がキッチンのドアを叩くと中から、「焼いてます!」と風間が顔を出して奥へ引っ込む。もう一度ノックすると、エプロン姿でフライパン片手の風間が焼きたてのホットケーキを皆に配っていると、ユミが郵便物を持ってくる。請求書ばかりの手紙の中に、村岡から黒木宛の映画の特別招待状が入っていた。皆で見に行くが、そこは試写室のような部屋で、誰もいない。早速、黒木が席につくと、明かりが消え、キイハンターへの事件解決依頼のスライドが村岡の解説とともに映し出された。『京都の国際会議場で、開かれた宇宙科学総会終了後、世界の頭脳といわれるゲルハルト博士と、通訳兼ガイドの徳波と言う青年が姿を消した。博士は誘拐され、ブリタニア大使館に連れ込まれた。大使は帰国中。留守を預かっているのは大使夫人と秘書官南川と新しく雇われた従業員達。大使が2日後帰国すれば、必ず国際問題に発展する。大使が帰国するまでに無事に博士を救い出して欲しい』と言うのだ。警察が手出しできない治外法権の大使館に逃げ込むような奴らは、キイハンターが許しちゃ置けない!敵はプロ、相手にとって不足はない。早速、全員で行動を開始する。
 風間は大使夫人御用達のブティックのマダムに浮気をネタに大金をちらつかせ、2日間だけ仕事をゆずって貰う。啓子とユミがブティック店員になりすまし大使館へ潜入。ユミが大使館内を調査、変化に気づく。南川ともう一人の男が、出国した後大使夫人を殺す計画を立てているのを聞いたユミは、啓子に報告。夫人に自分達は味方だと伝えて帰る。帰り際、啓子とユミを、隣りの部屋から鋭い眼光でニコラスが睨む。
 黒木の部屋に戻ると、ユミの記憶を元に全員で作戦を練る。博士は、改装された部屋にいるらしいが、確証はない。その夜、黒木達は大使館の裏に車を止め、風間と島は車中へ電話線を引き込むと、下水道に潜って、大使館内のガス管からガス漏れを起こす。お次は、啓子とユミがドレスを届けに大使館内へ最潜入、大使夫人に裏の黒木の待つ車へ逃げるように伝える。大使館からのガス漏れの電話を車で受けると、風間と島はガス屋になり修理の為にトラックで大使館へ。黒木が時間を見計らって停電させると、奪回作戦開始!しかし、博士がいると思った部屋の木箱には、通訳ガイドの徳波の死体が入っていた。博士は何処に?犯人達が部屋へ押し入る直前、啓子とユミは2階窓からロープで脱出。風間も犯人達と格闘の末、窓から屋根を伝わり飛び降り、島が走らせるトラックの屋根に飛び乗る。夫人は裏口へ向かう途中で、犯人に見つかってしまう。門戸を開けようとする風間と島に、犯人達が容赦なく弾丸を浴びせる。足を打たれた島を残し、危機一発、風間はユミと啓子を乗せたトラックを走らせ脱出した。 島は、地下室で犯人達に拷問を受けていた。
 大使帰国まで後1日。島が人質となった以上、表からは乗り込めない。偽の大使帰国の電報で、空港へ大使夫人と南川をおびき出すと、風間が電話で南川を呼び出した隙に、黒木が夫人にトイレへと告げる。トイレ待っていた啓子が一時的に心臓麻痺を起こす薬を博士に飲ませるように、大使夫人に渡す。二人が大使館に戻ると、今度は風間が地下道から物音を立て地下室に敵を引きつけ、その隙に大使夫人が博士に薬を飲ませた。ニコラスが博士の所へ戻ってくると、博士が苦しみ出し、主治医に電話をするよう大使夫人に言う。大使夫人の電話をとったのは黒木。いよいよ黒木の出番だ。医者になりすまし、外車でさっそうと大使館へ入って行く。風間は地下道で犯人達をやっつけ、塀を軽々乗り越え庭で運転手をかたずけ、島が捉えられている地下室へ。一方、黒木は博士に注射を打ち早く病院へと言うが、ニコラスは香港で医者に見せると言い、拳銃を突きつけた。黒木は聴診器で銃を払うが、左腕を撃たれ隣の部屋へ逃げ込む。ニコラスは夫人に銃を突きつけ、黒木を探す。
地下室では、風間が大男相手に悪戦苦闘中。男が鉄パイプを島に向けた瞬間、風間が男の背後から鉄パイプで首を締め上げ、とうとうやっつけた。ニコラスに黒木のコイン投げが炸裂、格闘の末、黒木はニコラスを取り押さえ、無事に博士と大使夫人を救出、事件は解決した。
 大使夫人に早くこの悪夢を忘れるように伝え外に出た黒木は、負傷した腕をかばいながら、笑顔で眩しそうに朝陽を見上げる。夜はもうとっくに明けていた。博士と共に車のバックシートから、傷だらけの島が笑顔を見せた。車の横では、風間、啓子、ユミも、初めて事件を全員で解決した満足感に溢れた笑顔で、黒木を迎える。黒木も、仲間達の所へ戻って行った。


 Tik局長の感想記 ―

キイハンターの台詞はクールで、オシャレで、カッコイイ!そして愉快?!
局長の感想と、セリフと一緒にまとめてみました。
セリフ・・・・黒木鉄也津川啓子島竜彦谷口ユミ間洋介村岡室長
国際警察特別室村岡室長から、黒木への映画の招待状は事件解決依頼。舞台は、治外法権の某国大使館。ユミも啓子の助手になり勇敢かつ大胆に情報収集。電話線や下水道管に潜ってガス管の細工と、全員が大使館内へ潜入大奮闘。島が初の負傷し人質となるが、チームワークの良さと黒木への信頼が、ラストの全員の笑顔からから伝わってくる。爽やかな幕れ、それは、キイハンター結成を確認した瞬間でもあった。事件解決後の黒木の大使夫人への言葉はクール!
霞ヶ関ビル黒木の部屋、なんとも和やかな雰囲気の中に、村岡からハガキが届く
啓子は、ご機嫌。モデル気取りで歩きまわる。スタイル抜群の啓子ちゃんだが、頭からすっぽリ被っても、ミニのスカート丈まで届きそうななんとも言えないショールは、ニューモード?!スカーフをなびかせて、昼寝中の黒木の顔に掛けた雑誌を外しポーズを取るが、黒木はかぶり直して又昼寝。無反応がお気に召さない啓子は、島の前で、ミニスカートをちょいと持ち上げ太ももをちらつかせるが、島はそれを見ても無関心、プラモデルをいじっている。もう一度黒木を起こすと、キッチンのドアをノック。黒木の部屋のキッチンが初登場!料理を作っているのは?風間君!風間がドアから顔を出し「焼いてます」と中へ引っ込む。再びノック、黒木の前でポーズする啓子。「おいおい、少しは待てないのかよ。この食いしん坊!」と、ネクタイ姿にエプロンをして、フライパンを片手にキッチンから出てくると、黒木にホットケーキを渡す。どう見ても上の皮が無いどら焼きみたい?!「似合うでしょう」と鼻歌混じりでモデル気どりの啓子だが「なかなかいい出来だな。」と、風間に言ったが「そうでしょ。」と、誤解している啓子。「美味そうだな。」おかしいと気が付いた啓子に「ホットケーキよ。」「フン!何の話をしてるのよ。」皆、ファッションより食い気!「ぼうや。」と、どら焼き風ホットケーキをフライ返しに乗せて、島に放り投げる。この技J.Cの「ナイスガイ」で見た!(笑)島がキャッチ「しかし、その格好はどう見ても元スパイじゃないね。モグ(っとかぶり付く)」揺り椅子に座って「馬鹿ねぇ、スパイってのはもともとパリっとしたものじゃないの、しょぼくれたスパイなんて今時流行んないのよ。」「センスはいいな。どこで作ったんだい?」風間が、啓子にホットケーキを渡し、皿に盛り付けている。「パリで知り合った男のデザイナーがね、私の為に作ってくれたの。勘定はそちらにおまかせ。」「おいおい、冗談じゃないよ。」全員笑う。ユミが郵便物を持ってやって来て配る。「はい、郵便!」島に渡して「どれもこれもバーやレストランのつけが一杯ってところね。はい。」啓子、黒木にも「はい、サンキュウ。」ホットケーキを乗せたフライ返しを背中に隠す風間の所へきて「はい。」手紙の束を差し出して背中を覗き込む。「食べる?」と、フライ返しを背中から出す。「ごちそうさま。」とホットケーキをぱくり。「あーあ、ありがたくない郵便だなこりゃ。ボス、おまかせ!」と風間は手紙の束をボスに渡すと、「あっ、俺も!」「あっ、あっあたしも、あたしも!」請求書の束の一斉攻撃を受ける黒木。「オイオイ、いい加減にしろよ。おい、俺だってこれだけあんだぜ。冗談じゃないよ」大笑いしていると、ユミが放り出した手紙の山から一枚のはがきを見つける。「あら、これ映画の特別招待状だわ」「へっ誰に?俺?」「あたし?」「俺だろ」全員で覗き込む。「もちろん黒木さんによ。差出人は村岡となってるわ。」「村岡?」「映画の題名は<消えた男>だって。ACAホールで、上映。」黒木がユミのはがきを手に取る。「ねえ面白いそうじゃない、皆で見に行こうよ。」「そうね、見に行こうか」「行こう!」「よし行こう!」結構、暇なメンバー達!?!
ACAホールへやって来たキイハンター
ユミを先頭にホールへ入って来る。試写室のようだ。「誰もいないじゃない。ここで映画やるの?変わってるわね。」「題名が消えた男って言うんだから皆消えちゃったんじゃないかしら?(笑)」一番最後に入った来た黒木は、さっさと最前列に座る。「どう?あなた達も消える?でも、ボスは結構楽しみにしているみたいよ。あっ」電気が消え、黒木のとなりに啓子、二列目に風間、島、ユミが座る。スライド上映が始まり、同時に村岡の解説が始まる。『これは、世界の頭脳と呼ばれえる宇宙科学者ゲルハルト博士だ。(博士の写真)』「何よこれ、映画じゃないじゃないの」ユミが騒ぎ出す「これからこれから」と、ユミの肩を叩く「しっー」と啓子も「うん」期待はずれでふくれるユミ。『ゲルハルト博士は、京都の国際会議場で開かれた宇宙科学総会に出席の為来日されたが、総会終了後その姿が忽然と消えたのだ。同時に博士の通訳とガイドをしていた徳波と言う青年が姿を消した。(徳波の写真)誘拐された博士はブリタニヤ大使館に連れ込まれた。ブリタニヤ大使館の大使、及び一、二等書記官は、3日前に本国へ帰っている。留守を預かっているのは大使夫人。(夫人の写真)名前は朝子、日本人。ロンドンに留学中大使と結婚した。もう一人は秘書官南川。(南川の写真)二人は誘拐に何らかの形で一枚絡んでいると思われる。大使の帰国と同時に、大使館で働く日本人の全従業員が解雇され、新しい従業員が雇われた。これが大使館の内部だ。(大使館内を撮影した数枚のスライドが映し出される)誘拐の首謀者はこの男だ。(ニコラスの写真)』「ニコラス・ルービスだ。」「知ってるんですか、こいつを。」「知ってるどころの騒ぎじゃない。こいつは誘拐専門の国際犯罪者だ。ニコラスは、莫大な報酬で誘拐した人物を第三国に売り渡すのを仕事にしてるんだ。俺は奴を追ったが、とうとう捕まえる事が出来なかった。」『大使は2日後に帰国する。大使が帰国すれば必ず国際的なトラブルに発展する。大使が帰国するまでに無事に博士を救い出して欲しい。』黒木はやる気満々の表情。「フン、考えやがったな、大使館とは」「どうして?」「大使館内は治外法権なのよ。外国の領土内にあって自国の主権を行使する権利がある。つまりね、大使館内に犯罪者がいることがわかっても、日本の警察は踏み込めないのよ。」「この事件は新聞社の連中は全然感づいちゃいない。これは完全な俺の特ダネだ。」「敵がプロなのが気に入ったわ、相手にとって不足無し。」「しかし治外法権の中に逃げ込むとは、しっかりしてますねえ。そう言う野郎は許しちゃおけない!ね!」「そう!」「ね!」「うん!」「まず、大使館に潜入して、博士が何処に監禁されているか調べるこった。」「イエッサー、ボス!」
啓子とユミが大使館から戻ってきて、黒木の部屋で作戦会議。
「読めた!夫人は奴らに人質に取られてる。」「だけどさ、どうして助けを求めないんだろ?」「とろいわね、あなた。」啓子が島に突っ込む「えっ」「隣からニコラスが見張ってんのよ。拳銃を持ってね。」「ウン」「もう少し突っ込んだ質問をしてたら、今頃はお陀仏になってるとこだったわ。」「それにこっちの正体がわからない限り、助けは求められない。失敗すれば逆にやぶへびだ。」「それにしても、博士を海外に運び出すには、夫人が必要だっていうのは、どう言う事?夫人がいれば、羽田空港がフリーパスで通るって、一体どういう意味?」「外交官特権を利用するってこった。」「と言うと・・・」「とろいねえ、あんた。」今度は島がユミにお返しするが・・・「うん?」「あのね、外交官の機密を守る為に、外交官の荷物には特別の封印が張られるんだよ。そしてその封印をはった荷物を、館員が国外に持ち出す時には、空港税関をフリーパスで通る事が出来ます。」「良く出来ました」「えっ」ユミにあっさり言われてガッカリの坊や、島。「奴ら面誘拐した博士を荷物の中に詰め込んで、日本をおさらばするつもりか。」「税関を通過するには、夫人が必要だわ。それまでは夫人を生かしておいて、運び先の第三国で殺す。」「島、スライド!」「はい。」大きなスライド映写機が再登場。大使館の写真が、数枚映し出される。「ユミちゃん、この壁は今扉になってるんだな?」「ええ、変わってるのはここだけだったわ。」大使館探索の成果を報告するユミは、今回が初仕事。大使館内探索は切り込み隊長的役割で、可愛い顔に似合わず、勇気も度胸もなかなかのもの。「ここだ、博士はここに監禁されているんだ!」早速、作戦第二弾開始!
夜の闇に紛れて全員で行動開始するキイハンターのハラハラドキドキの救出作戦。風間と島の電話線工作、下水道に潜ってガス漏れ工作に続いて、再び啓子とユミが大使館内へ。ガス修理工の島と風間が大使館内に入ると、黒木の停電に合わせて、博士と夫人を救出する作戦だったが、敵が一枚上手。啓子とユミが窓からロープで脱出、風間も窓から屋根をつたわり飛び降りると、島が走らせるKトラックの屋根に素早く飛び乗り門の前でヒラリ飛び降りる。門を開けようとするも島が足を撃たれる。助けようにも銃弾が飛んで来て、車の陰に逃げ込むしかない風間。「坊や!」負傷した島が「風間さん逃げて!早く!」と叫ぶ。スリリングなシーンの連続と胸がすくような風間の身のこなしに、目が離せない。スリル満点アクションドラマの本領発揮のシーン。
大使館の塀の脇に止めた車の中での会話。
「もう表から乗り込む事は不可能だ。とすると、内部から切り崩すしか方法は無い。」「そうだ!地下室を破って、島を助け出そう。」「ダメよそんなことしたら島ちゃんが殺されるわ。」「あたしは、やつらは島ちゃんをそんな簡単には殺さないと思うな。人質に取るのよ。」「人質に取れば俺たちは手が出せないからな。くそ!」「風間汗って下手に動くなよ!大使館内に一歩でも踏み込んでみろ、射殺されるぞ!」「だからってこのまま・・・」「最後の手は打った!」島を気遣うメンバー達。しかし、黒木と啓子は、決して冷静さを失わない!
大使館での犯人との死闘、島と夫人の救出
いよいよ、黒木の出番!夫人の電話を取り、かかりつけの医師として大使館内に入ると、犯人との攻防が始まる。風間も塀を乗り越え大使館へ。風間が口笛吹いていた曲は?「泣きぼくろ」?壁や窓枠を使ってのアクション、狭い地下室での格闘シーンは風間の独壇場!島を救出「良くやったぞ、坊や!」一方、黒木も左腕を撃たれながらも格闘、コイン(一話のチャーチルコイン)投げもバッチリ決めボスの貫禄充分。黒木を見送る大使夫人に、黒木が言う。「奥さん、全ては終りました。今度の事件はブリタニヤ大使館には全く関係なく、あなたの名誉も完全に守られました。早く忘れるんですな、この悪夢のような2日間を。」カッコイイ台詞!渋い!!約束の日の夜は既に明け、左腕をかばいながら、眩しそうに朝日を見上げ、仲間たちの笑顔へ向かって歩き出す姿は、クール!!
キイハンターののどかな日常の風景から一転、村岡の事件解決依頼で張り切るキイハンターの面々。大使館内でのユミの捜査や、仕掛けを駆使しての救出作戦はスリル満点。しかし、敵は手ごわく、島の足を撃ち人質としてキイハンターの動きを妨害する。島の安否を気遣いながらも、タイムリミットを目前に救出作戦は続けられる。黒木が夫人の協力を得、自らも大使館内に入り負傷しつつも博士と夫人を救出する黒木の見せ場もある。風間も、大使館潜入シーン、島を助け出すシーンで、軽快な身のこなしのアクションで楽しませてくれる。今回は、シビアで厳しい任務に始めてついたキイハンターだったが、事件が解決し、全員の笑顔が並んで黒木を迎える表情には、黒木へ、そしてお互いへの、強い信頼感が伝わってくる。これからのキイハンターの活躍を予感させてくれるラストシーンだ。

 Tik局長、ゲスト考察記 ―
瞳麗子 サイコロGメンシリーズの着物姿とは違って、美しく凛々しい大使夫人を好演。
●北原義郎 抜け目無い秘書官を、好演している。
●イーデス・ハンソン 当時の人気タレント。ブティックのマダム役はなかなか似合っている。
●ハンス・ホルネス プロの誘拐屋として凄みがあり目つきが怖く、迫力充分。キイハンターの国際的な強敵として申し分なし。

- by tik. 2004. 4. 3.-

tik局長 鑑賞ノート