メイキング　キャスト1

　　　　MAKING　OF　KEYHUNTER

　　　　　　　こうして「キイハンター」は作られた　　　

		キャストが語る制作秘話
	〈1〉	丹波哲郎の話し
		『キイハンターへの意気込みを語る』　―　昭和４３年３月２３日発行、TBSテレビニュース、新番組紹介より　―
	〈2〉	千葉真一＆野際陽子の話し
		『傷の話』　　―　スター千一夜結婚５年インタビューより　―

〈1〉　丹波哲郎の話し

『キイハンターへの意気込みを語る』
―　昭和４３年３月２３日発行、TBSテレビニュース、新番組紹介より　―

　TBSは初出演のことでもあり、私が責任をとらされる以上、とてつもなく面白いものにしなければと思って「女の警察」「七人の野獣」などの映画を断わって、この一本に集中することにしたんですが、さてひまができたら、この番組の設定から内容、タイトルまで、モーレツにうるさく注文をつけるようになったのですが、立場が違うのか、なかなか受け入れてもらえなくてね。
　それはおくとして、我々はプロフェッショナルとして活躍するのだから、射撃の上手いのはあたりまえ、第一ピストルを撃つのがハードボイルドじゃない。それよりも、いかに恐ろしくなぐられるか、いかに恐ろしく車をぶつけるか、いかに恐ろしいはなれ業のアクションをやってみせるか、我々はそれを研究したいね。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　≪いかに恐ろしくなぐられるか、いかに恐ろしく車をぶつけるか、いかに恐ろしいはなれ業のアクションをやってみせるか、我々はそれを研究したい≫
　この言葉に、丹波哲郎さんが、どれほどアクションにこだわりを持って取り組まれたか、その思いが伝わってくる。そして、その成果は、確実に、キイハンター人気となって現われ、その思いの篭ったアクションに、多くの少年少女年が魅了され、アクションの魅力にはまった事は、間違いない！！　　　　　　　　　　　　　　　　

SPECIAL THANKS to ”睡蓮７５” 様　

　〈２〉　千葉真一＆野際陽子の話し

　『傷の話』　
　―　「スター千一夜」インタビューより　―

関口宏以下、S	：	あと、傷ね！千葉さんに傷はつき物、あっ今日はちょうど半袖だったから良く見えましたけど、これ見て下さい、これ・・・これ、何の時の傷ですか？
千葉真一以下、C	：	これあの･･･前の、５年くらい前にやった・・・
野際陽子以下、N	：	もっと前ですね「キイハンター」の時。
S	：	「キイハンター」の時？
N	：	ええ、７年くらい経ってます。
S		７年前くらい？じゃああれだ・・・
C	：	他人のチャンネルの事言うなよ、ハハハ・・・ここは８チャンネルなんだから・・・
S・N・C	：	皆笑う
S	：	結婚する前だ？
C	：	そうです。前です。
S	：	で、奥さんこれ知ってた・・・結婚する前の。
C	：	現場にいたんです。
N	：	一緒にいたの。
S	：	いたんですか？あら～そうですか。
N	：	山で、三つ峠で。
S	：	あ～、そうですか・・・何ですか？ホントの刀で？
C	：	ええ、あの～山刀あるじゃないですか、ドイツのゾリンゲン（？！）かなんか、凄く切れるやつ・・・そういうのでいっちゃいましたね。
S	：	はあ～そうでしょう、血がばっと出たでしょう？
C	：	ものすごくかったです。
S	：	その時、野際さんはどうしたんですか？
C	：	いや～、あのとにかく男の人に担がれて下まで降りましたんで・・・
S	：	何もするすべも無い
C	：	すぐ後から来てくれましたけどね・・・
		―　中略　―
N	：	山のすぐ側の病院でね、やったんですよね、応急に・・・・・だから、あの、割合に、あの・・・なんと言うか、応急的にざつに縫ったから、もうちょっと綺麗に、本当はね丁寧にやればなるんでしょうけど・・・
C	：	４針しか縫ってないんですよ
S	：	だけど本当にこれ・・・生身、傷がたえない仕事ですもんね。

　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　≪TV「柳生一族の陰謀』撮影中の京都から、千葉一家のインタビュー。
撮影最終日のアクシデントで、作品のラストに登場する啓子、島、ユミも
その場に居合わせていたのかも？》
　当時の記事では、それほどの傷と扱っていないが、現場は相当混乱した事が伺えるます。

　SPECIAL THANKS to ”Yumi,S.” 様　