キイハンターの魅力

　　　
国際警察特別室の秘密捜査グループ、
黒木鉄也(丹波哲郎）、津川啓子(野際陽子)、
島竜彦（谷隼人）、谷口ユミ(大川栄子）、
風間洋介（千葉真一）
　　　　　そして少し遅れて参加した、
吹雪一郎（川口浩）の6人のメンバー。

番組は、国際警察特別室の村岡室長（仲谷昇）と、
後から加わる小田切慎二（中丸忠雄）、
壇俊介（宮内浩）と協力し、
あらゆる犯罪組織と命をかけて戦うと言う設定。

　 ストーリー

今日もまた、地球のあらゆるところで、
陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら！
恋も夢も望みも捨てて、非常の掟に命をかける。
彼等の求めるものは自由、願う物は平和。
彼らはこう呼ばれた。
K・E・Y・H・U・N・T・E・R

いかにもシリアスな感じだが、シリアスドラマから始まって、
コメディー、任侠やくざ、西部劇、忍者、海賊、囚人、盗賊、
聞いたことのない国の王様、スパイ、革命など、何でもありの、
無国籍風ドラマなども加わって、バラエティーに富んだドラマになっていった。
余談だが、後年、香港映画を見始めた局長は、
その展開のハチゃメチャなノりに、思わず「キイハンター」を思い出した。

シリアスなアクションドラマから、
多ジャンル、無国籍のドラマに変化した為、
とても一言では語り尽くせないものになった。
国際問題をふんだんに盛り込んだ、
ぐっとシリアスなハードボイルド・サスペンスものから、
底抜けに明るいハチャメチャ喜劇、
豪華ロケーションによるハラハラ・ドキドキのアクションシーンたっぷりの作品まで、
スタッフとキャストのエネルギーが伝わってくる。

お茶の間に、画面狭しと派手なアクションを披露してくれる風間を筆頭に、
メンバーが全員身体を張って事件を解決していく姿からあふれる躍動感は、
それをお茶の間へと届けてくれる監督、脚本、カメラなどスタッフのと共に、
あの時代のパワーを象徴して、今の番組にはない《魅力》を感じずにはいられない。

『迫真のスタントや、スピーディーなアクションがたまりません』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　- tik