10月

第101回 10月2日

吾郎「かつてドイツの作家、ビクトル・ユーゴは
   こんな言葉を残しました
   女は弱し、されど、母は強し
   危機に立ち向かう母
   その姿に心励まされ、自らの道を切り開いていく子供たち
   家屋の絆とはこうして深められていくのでしょう
   ここには、勇気をくれた母に宛てた
   娘からの尽くせぬ感謝の思いが綴られています」

勇気をくれた母に宛てた娘からの感謝の想い…

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文
   中国の故事、忘草に由来しています」

手紙 「宮下ジェイミーさんから  母 リンダさんへの忘文」
吾郎「宮下ジェイミーさんから、母、リンダさんへの忘文」

手紙の朗読
いつも勇気を与えてくれる母へ 娘から感謝の忘文

吾郎「以上です
   えー、忘文は届きましたか?」
リンダ「いや、もう、こんな泣いちゃって
    たしか、この何年間も、いろんな辛い思い出があったけど
    素晴らしい子供でね」
吾郎「うん、これだけ言ってくれるって…」
リンダ「いてくれるから(うん)
    ホント子供がね
    私の力になってくれているの、逆に
    だから私も、ホントに素晴らしい子供が
    ホントに、私の後ろにいてくれて(うん)
    ここまでこれたと思います(うん)
    うん、ホントにジェイミーも素晴らしい子供です」
吾郎「そうですね」
リンダ「そう」
吾郎「わかりました、ありがとうございました」
リンダ「はい、ホントにありがとうございました」
吾郎「はい、ではこちらをお持ち帰りください」
リンダ「はい、どうもありがとう」

絵本 「わたしが母さんなら」シャーロット・ゾロトウ(文)
              ヒラリー・ナイト(絵)
              みらい なな(訳)

吾郎「だれもが考えたことがあろう
   子供側から見た理想のお母さん像
   嫌なことを考えず
   楽しいことばかりに思いをめぐらせる女の子と
   そんな娘をいとおしげに見つめる母親の愛が
   印象的な作品でした
   私が母さんなら
   あなたにもぜひ、ご一読をお薦めします」


第102回 10月9日

吾郎「人は、その死を覚悟する時
   残していく人々に
   自らの思いを伝えておきたくなるものなのでしょうか
   ここに、ある医師が
   その死の直前まで綴り続けた
   小さな手記があります
   けして癒えることのない病の中
   家族へ、妻へ
   そして子供たちへ
   彼は愛するものたちへ宛てて
   自らの言葉を記し続けました」

ある医師が遺した愛の言葉…

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文
   中国の故事、忘草に由来しています」

ナレ「井村和清さん
   1947年誕生
   沖縄で研修医になった和清さんは
   そこで妻、倫子さんと出会い、結婚
   長女飛鳥さんも生まれ(1977年)
   順風満帆な人生に思われました
   しかし30歳のとき(1977年11月)
   悪性の腫瘍が見つかり、右足を切断
   リハビリの末、ようやく職場復帰を果たしたのですが
   翌年、8月28日、ガンの再発が発覚します」

「歩けるところまで歩いていこう」

朗読 「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」8月29日(火)

ナレ「和清さんは家族にも伝えず
   1人で病気と闘うことを決意しました」

「悲しい日々は短い方がいい」

朗読 「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」9月6日(水)

ナレ「しかし病魔は、どんどん体を蝕んでいき
   12月、休職を決意します」

「決意…」

朗読 「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」12月31日(日)

ナレ「そして和清さんは、死を目前に
   ふたりの子供たちへ、最愛の言葉を残しました」

「ふたりの子供たちへ贈る言葉…」

朗読 「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」ふたりの子供たちへ

吾郎「最愛の存在を残し、この世を去ること
   和清さんの手記を通し、伝わってくるのは
   避けられない運命を前にした人が抱く
   言い尽くせない悲しみでした
   しかし一方
   愛しい人に先立たれ
   この世に残されるという苦しみも存在します」

ナレ「和清さんの妻、倫子さんはその手記の中で
   当時をこう振り返っています」

「井村倫子より、天国の夫へ…」

朗読 「祈りをこめて」井村倫子



第103回 10月16日

吾郎「親子の絆
   それは折り目正しく振舞うより
   むしろ、自らの弱さや正直な思いを
   さらけ出しあえる時こそ
   深まっていくものだと思います
   ここには、娘の成長を前にして抱く
   父の偽らざる心境が綴られています」

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文
   中国の故事、忘草に由来しています」

手紙 「娘 温子さんへの忘文  広瀬実より」
吾郎「広瀬実さんから、娘、温子さんへの忘文」

父から娘への手紙…

吾郎「ようこそ
   えー、実さんからの忘文が届いておりますので
   えー、お掛けになってお持ちください」

手紙の朗読
父から娘へ励ましの手紙

吾郎「えー、忘文は届きましたか?」
温子「はい」
吾郎「では、お届け料として
   何か一言いただけますか」
温子「今まで、こういう手紙をもらったことがなかったので(はい)
   ありがとうと伝えたいです」
吾郎「もう、かなり離れて、長いんですね」
温子「そうですね、さみしいんで」
吾郎「うん」
温子「はい」
吾郎「ホントは近くにいたいなという思いが
   すごい伝わってきますよね
   でも、たまに会えたりはするんですか?」
温子「そうですね」
吾郎「うん」
温子「はい」
吾郎「では今度会った時には、ねえ
   なんと声をかけてあげますか」
温子「ありがとうって伝えたいです」
吾郎「ありがとうございました、こちら」
温子「ありがとうございます」

吾郎「実さんの、温子さんに注ぐ
   温かいまなざしが感じられる手紙だったと思います
   ただひたすら、娘の幸せを祈る父親の姿が
   目に浮かぶようです
   実さん、これからも人生の先輩として
   温子さんを見守り続けてください
   そして温子さん
   これからも実さんのためにも
   幸せな時を刻み続けてください」

絵本 「おんなのこだから」レイフ・クリスチャンソン(文)
             にもんじまさあき(訳)
             はたこうしろう(絵)

朗読

吾郎「自分らしく生きること
   そんなシンプルだけど大切なことを守ろうとする
   女の子の姿がかわいらしく
   とてもけなげに感じられます
   少女の自由で前向きな姿をみずみずしく描いたこの作品
   あなたにもぜひ、ご一読をお薦めいたします」


第104回 10月23日

吾郎「互いに心を開きあい
   そして、絆を深めていく
   そんな関係を育むものたちにとって
   かけがえのない場所
   誰にでもそんな場所があるはずです
   ここには、そんな場所で同じ時を過ごした
   父に宛てた娘からの
   言い尽くせない感謝の思いが綴られています」

子から父へ言い尽くせない感謝の思い…

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文
   中国の故事、忘草に由来しています」

手紙 「岩崎優さんから  父 隆夫さんへの忘文」
吾郎「岩崎優さんから、父、隆夫さんへの忘文」
岩崎さんご一家の紹介
岩崎さんご一家は、ダンスを中心に家族でステージをつとめる
パフォーマンス集団

娘から最愛の父への手紙…

吾郎「ようこそ」
隆夫「こんにちは」
吾郎「こんにちは
   えー、優さんからの忘文をが預かっております
   えー、お掛けになってお待ちください」
隆夫「はい」

手紙の朗読
家族を支えてきた父へ子供たちから感謝の思いを綴った忘文

吾郎「そしてもう1枚、手紙を預かっています」

手紙の朗読
二女、彩からパパへ
長男、剛からパパへ

吾郎「以上です」
隆夫「ありがとうございます」
吾郎「ありがとうございます
   えー、忘文は届きましたか?」
隆夫「はい」
吾郎「はい
   では、お届け料として何か一言いただけますか」
隆夫「子供たち、1人1人がね
   ホントに、なんか成長してるっていうことが、ね
   わかったので(はい)
   ホントに嬉しいですね」
吾郎「いやー、とてもステキな家族ですね」
隆夫「あ」
吾郎「うん」
隆夫「ありがとうございます」
吾郎「伝わってくるものがありました
   では、ありがとうございました」
隆夫「こちらこそ」
吾郎「では、こちらお持ち帰りください」
隆夫「あ、ありがとうございます」
吾郎「はい」

吾郎「すれ違いや行き違いを経て
   さらなる団結力を強めていった家族
   そんな家族を支えてきた父に
   娘は感謝の思いを綴りました
   優さんの隆夫さんへの信頼と尊敬の念が
   素直に伝わってくる手紙でした
   優さん、隆夫さん
   これからも家族の絆を深め
   素晴らしいステージが開かれることを
   心より期待しております」

絵本 「MARILEO」プレイセットプロダクツ
            中野シロウ
            西塚耕一
            中原正博

吾郎「優しく子供を見守る父と母
   その優しさに見守られ
   のびのびと成長していく子供たち
   そんな親子の姿に思わず
   微笑ましさをおぼえます
   MARILEO
   あなたにもぜひ、ご一読をお薦めいたします」


第105回 10月30日

吾郎「行く道の違いや考えを認め合いながら
   互いに成長していける関係
   人はそれを親友と呼びます 
   ここには、そんな最愛の友に宛てた
   深い感謝の気持ちが綴られています」

最愛の友に宛てた感謝の思い…

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文
   中国の故事、忘草に由来しています」

手紙 「星野智彦さんから  親友 高橋朋弘さんへの忘文」
吾郎「星野智彦さんから、親友、高橋朋弘さんへの忘文」
星野さん21歳、高橋さん20歳
二人の出会いは高校の陸上部…
共に青春時代を過ごした二人…
高校卒業後、互いに夢へ向かって歩み始めています…

吾郎「えー、ようこそ
   えー、智彦さんからの忘文が届いておりますので
   お掛けになってください」
朋弘「はい」
吾郎「はい」

手紙の朗読
共に夢に向かう友へ 心からの信頼を綴った忘文
(高橋さんの夢はアナウンサー、星野さんは聾学校教師)

吾郎「はい
   えー、忘文は届きましたか」
朋弘「はい」
吾郎「では、あの、お届け料として何か一言
   ご感想などいただけますか」
朋弘「はい(はい)
   そうですね、手紙はそんな(はい)
   やはり、僕、もらったことがなくて(はい)
   メールでのことが多かったんですけれども(はい)
   このような、すごいいい手紙をいただいて 
   もう感無量です」
吾郎「はい
   普段こういうことは話さないですよね、なかなか」
朋弘「そうですね」
吾郎「恥ずかしいし」
朋弘「はい」
吾郎「男同士だと」
朋弘「そうですね
   もう、耳も聞こえないんで(うん)
   少し、多少聞こえるんですけれども
   やはり、ちょっと届かない(うん)
   ものがあったりして(うん)
   あのメール通じてっていう場面が(うん)
   多いんですけれど
   手紙っていう違うところっていうの
   あの、コミュニケーション初めてだったんで(うん)
   なおさら、ちょっと違って…」
吾郎「ねえ、メールもいいですけど
   手紙もこれからね」
朋弘「そうですね」
吾郎「手紙でしか伝わらないこともあるし」
朋弘「はい」
吾郎「これからも、こう
   ステキな関係を続けて」
朋弘「はい」
吾郎「あの、朋弘さんも、ね、夢に向かって頑張って下さい」
朋弘「はい」
吾郎「はい
   ありがとうございました」
朋弘「ありがとうございました」
吾郎「こちら」
朋弘「はい」

吾郎「互いが互いを心から信頼している様子が
   とてもよく伝わってくる手紙だったと思います
   メールを打つように飾らない言葉で思いを伝える星野さん
   その言葉の一つ一つに喜びを持って耳を傾けている
   高橋さんの表情が、とても印象的でした
   共に夢に向かって切磋琢磨する二人
   夢が実現されることを心より願っております」

絵本 「みどりのくまとあかいくま」いりやまさとし

吾郎「互いの好みの違いを認め合いながら
   その良さを分かり合っていく
   みどりのくまとあかいくま
   絆が深められた瞬間
   舞い降りる天使の姿がとても印象的です
   彼らの距離が縮まっていく様子に
   心打たれるこの作品
   あなたにもぜひ、ご一読をお薦めいたします」


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