5月

第30回 5月2日

吾郎「家族生活において、何度か訪れる転機
   それは苦痛を伴う経験であるとともに、皆が成長する好機でもあります
   この手紙には、そんな苦境に耐え、成長した息子を
   心から頼もしく思う母の気持ちが記されています」

母から息子への手紙

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文。
   中国の故事、忘草に由来しています。」

手紙 「息子 大介への忘文  母 尚美より」
吾郎「田中尚美さんから、息子、大介さんへの忘文」
母子の紹介、尚美さん47歳、大介さん20歳

母から初めての手紙…

吾郎「ようこそ
   えー、尚美さんからの忘文が届いておりますので
   お掛けになってください」

手紙の朗読
息子の成長を見守る母からの忘文

大介「はい」
吾郎「えー、忘文は届きましたか」
大介「はい」
吾郎「では、このお届け料として、何か一言いただけますか」
大介「最近すごい、話す機会も多くなって…」
吾郎「はい
   ね、とても頼りにしてるって、うん
   ね、お母さんを支えていらっしゃるわけですよね」
大介「はあ」
吾郎「どんなお母さんですか?」
大介「まあ、ひょうきんなお母さんです」
吾郎「そう」
大介「はい」
吾郎「息子さんのこともひょうきんて、おっしゃってますけど」
大介「ええ、母のほうが」
吾郎「そうですか」
大介「はい」
吾郎「一家の大黒柱になって
   ね、大切にしてください、お母さんを
   ありがとうございました」
大介「はい」
吾郎「では、こちら」
大介「ありがとうございます」
吾郎「はい」
大介「ありがとうございました」

吾郎「一家の柱を欠き、一時不安に暮れた母
   そんな彼女の大きな支えとなった息子に綴った
   頼もしく思っていますという言葉が印象的でした」

吾郎「ちなみに童話作家の新美南吉は
   狐という作品で息子と母の絆をこう描きました」

朗読 「狐」新美南吉

吾郎「息子のすべてを受け入れる母と
   彼女のことを心から信頼する息子
   彼らの深い結びつきが
   とても巧みに描かれた名文だと思います
   あなたもぜひ、ご一読をお薦めします」

吾郎「えー、ご一読します
   健康ファミリー、落ち込みタイプパート2
   世の中がつまらないと感じたら玄米食にチャレンジしてみよう
   テレビを見ても面白くない、何にも興味がわかないというあなたには
   ビタミンB群不足かもしれません
   玄米、脱穀食が元気を生み出す第1歩です
   玄米か…
   いやー、この番組も皆様の玄米のようになれればいいですね」


第31回 5月9日

吾郎「結婚を目前に控えた一時
   それは、人生の新たなステージへと踏み出す期待で
   胸をふくらませた至福のとき
   そして、これまで歩んできた人生を振り返る時間でも
   あるものです
   この手紙には、結婚を間近に控えた娘から
   苦労をかけ続けた母への、言い知れぬ感謝の思いが
   綴られています」

結婚を目前に控えた一時…

苦労をかけ続けた母に綴る娘の感謝の思い

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文。
   中国の故事、忘草に由来しています。」

手紙 「母 美智子への忘文  娘 奈緒美より」
吾郎「鈴木奈緒美さんから、母、美智子さんへの忘文」
母娘の紹介、美智子さん51歳、奈緒美さん24歳

娘から初めての手紙…

吾郎「ようこそ
   えー、奈緒美さんからの忘文が届いておりますので
   お掛けになってください」

手紙の朗読
元不良娘から母へ…結婚前に綴る感謝の思い

吾郎「えー、忘文は届きましたか」
美智子「はい、届きました」
吾郎「では、お届け料として、何か一言いただけますか」
美智子「あの、いろんなことがわかる(はい)
    大人の女性に成長したこと、感じました
    対面して会話すると、こういうことなかなか」
吾郎「そうですね」
美智子「ええ、娘から私に伝えにくいと思いますので
    すごく一生、大事に、この手紙は…」
吾郎「娘さんが、そんなようなことを思って
   ねえ、まあ、普段、口にされないですからね」
美智子「そうですね」
吾郎「気づかなかったんじゃないですか、そういうことも」
美智子「はい」
吾郎「そうですか
   じゃあ、娘さんにもくれぐれも、よろしくお伝えください」
美智子「はい、ありがとうございます」
吾郎「ありがとうございました
   じゃあ、こちら」
美智子「はい、ありがとうございます」
吾郎「ありがとうございました」

吾郎「悩める時も、そして幸せな時も
   ずっと一番そばで見守ってくれた、母に贈る
   娘の素直な感謝の気持ちがこもった手紙でした
   奈緒美さん、ご結婚おめでとうございます」

吾郎「結婚を控えて幸せいっぱいの娘を見守る母は
   どのような心境を抱くものなのでしょうか
   作家、曽野綾子は、遠ざかる足音という作品の中で
   このように描いています」

朗読 「遠ざかる足音」曽野綾子

吾郎「娘を嫁ぎ先に送り出すという役目を終えた母が
   第二の人生と歩んでいく時の心境が
   リアルに描かれていると思います
   あなたも、嫁いでいく娘を見送る母の心の機微に
   触れてみてはいかがでしょうか」

吾郎「えー、お国別ジャンケンポン比較
   誰もが知ってるジャンケンポン
   しかし、この掛け声、各地域によって少々違うようです
   へー
   ん、青森県、ジャンケン、ほかほか北海道
   あいこでアメリカ、ヨーロッパ、ふーん
   山形県、そーりゃー、のや(とチョキを出す)
   へー
   あ、これおもしろいな
   群馬県、ジャンケン、ぽっくりげた、しおたばこを
   1本買いました
   へー、おもしろいな
   えー、ではジャンケンポン(パーを出す)
   サザエさんみたい」


第32回 5月16日

吾郎「人生の選択
   これほど、人を不安にさせるものはありません
   まして自分のことを最もよく知る人が
   その選択に賛同しない場合は、なおさらです
   しかしそんな時でも、決断に踏み切らせる
   ある力というものがあると思います
   ここには、自分の人生を模索する息子から
   その息方を尊重し、支えてくれた母に宛てた
   感謝の言葉が綴られています」

人生を模索する息子から母への感謝の手紙

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文。
   中国の故事、忘草に由来しています。」

手紙 「母 千世への忘文  息子 智伺より」
吾郎「桑畑智伺さんから、母、千世さんへの忘文」
母子の紹介、千世さん50歳、智伺さん26歳

息子から初めての手紙…

吾郎「ようこそ
   えー、智伺さんからの忘文が届いておりますので
   お掛けになってください」

手紙の朗読
人生を模索する息子から母への忘文

吾郎「忘文は届きましたか?」
千世「届きました」
吾郎「なかなか、ね
   息子さんと、普段こういって面と向かって
   お話することなんていうのは…」
千世「ないですね」
吾郎「ねえ」
千世「うれしいです」
吾郎「うーん、じゃあ今
   息子さんに、こうあって欲しいなあと
   思うようなことってのは、ありますか
   願いというか」
千世「そうですね
   ホントに夢がかなえられたらって(うん)
   心から思ってます」
吾郎「そうですね
   わかりました
   では、ね、これからも仲良く、ね
   息子さんも暖かく見守ってあげてください
   ありがとうございました」
千世「ありがとうございました」
吾郎「では、こちら
   ありがとうございました」

吾郎「様々な不安や、反対を押しのけ故郷を後にした息子
   そして、彼の決断を認め、受け入れた母
   千世さんの、1度しかない人生なんだから
   自分の思うようにやりなさいという言葉が
   とても印象的でした」

吾郎「ちなみに短歌、戯曲、小説と
   様々なジャンルに渡り前衛的な作品を
   世に送り続けた作家、寺山修司は
   故郷を離れた不安定な心情を東京という作品で
   こう書き記しています」

朗読 「東京」寺山修司

吾郎「胸が躍る場所、東京こそ本当の自分の
   居場所ではあるまいかという思いと
   そうでありながら、どうしても生れ落ちた故郷
   青森を思ってしまうという矛盾した心の動き
   偶然と必然の間で引き裂かれるような心のあり方を
   うまくとらえた名文だと思います
   あなたもぜひ、故郷をめぐる寺山の思考に触れてみては
   いかがでしょうか」

吾郎「困った時のビジネス文章百科
   融資を受けるための保証人を依頼する…」


第33回 5月23日

吾郎「厳しい現実によって、苦しい生活を強いられてしまう子どもたち
   そして、それを思えば思うほど辛くなってしまう親心
   また、そんな気持ちがわかりすぎるが故に悩む子ども
   出口の見えない不安や痛み
   この手紙には、そんな苦しみを癒すことのできる
   言葉が綴られています」

苦境を乗り越え、
精一杯育ててくれた母への感謝の手紙

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文。
   中国の故事、忘草に由来しています。」

手紙「母 喜久子への忘文  息子 理より」
吾郎 「松田理さんから、母、喜久子さんへの忘文」
親子の紹介、喜久子さん78歳、理さん43歳

息子から初めての手紙…

吾郎「ようこそ」
喜久子「どうも」
吾郎「どうも」
喜久子「はじめまして」
吾郎「はじめまして
   えー、理さんからの忘文が届いておりますので
   お掛けになってください」
喜久子「はい」

手紙の朗読

吾郎「忘文は届きましたか」
喜久子「はい、充分」
吾郎「子どものころとかのことも覚えてらっしゃって
   ね、あの」
喜久子「はい」
吾郎「苦労されたみたいなね、様子ですけども
   何か楽しかった思い出もありますか」
喜久子「ええ、あの、結構まあ、仕事をしてましてもね(ええ)
    あの、いい時代だったもんで
    それなりにね、楽しく、若かったし(うーん)
    あの、がんばってね
    で、まあ、結局、息子一人にあまり甘えなかったのが(ええ)
    かわいそうだったなっていう気もするし(うーん)
    そのわりに、のん気に育っちゃいましてね」
吾郎「早くお孫さんの、ね」
喜久子「うん」
吾郎「顔が見えると」
喜久子「まあ、それ、無理じゃかな」
吾郎「そうですか」
喜久子「年から言って」
吾郎「いや、わかりませんよ」
喜久子「わかりません?」
吾郎「はい
   ねえ、でも、それまで楽しみに」
喜久子「そうですね」
吾郎「してて、長生きしてくださいということなので」
喜久子「はい、よかったと思います」
吾郎「はい」
喜久子「ありがとうございます」
吾郎「ありがとうございました、こちらこそ」
喜久子「どうも」
吾郎「どうも
   では、こちら、受け取ってください」
喜久子「はい、どうも」
吾郎「はい」
喜久子「ありがとうございます」
吾郎「ありがとうございました」

吾郎「病、貧困、孤独
   そんな押し寄せる苦しみをものともしない
   親子の絆の強さが感じさせる手紙だったと思います」

吾郎「ちなみに、厳しい環境を生きる親子の姿を描いた小説に
   水上勉のブンナよ、木からおりてこいがあります
   彼は作品の中で、親子の様子をこう描きました」

朗読 「ブンナよ、木からおりてこい」水上勉
 
吾郎「飾りのない、厳しい現実の姿をあえて息子に突きつける
   母の真の愛情が伝わってくる文章だと思います
   あなたには、お母さんとどんな思い出がありますか」

吾郎「えー、今週はこちらです
   えー、こちら、ウォーター・ファウンテン
   ネコの循環式水飲み機
   うん
   えー、質問です
   私のペットはユニットを恐れているように見えるが
   どうしたらよいのでしょうか?
   答えは
   ペットがウォーター・ファウンテンに慣れるまで
   数日間、限られた時間に他の水をすべて取り除いてください
   ここで大事なことは、ペットが最初にウォーター・ファウンテンを
   使用して水を飲むことが確認できるまでは、注意深く観察して
   脱水状態にならないように、注意してください
   ふーん」  


第34回 5月30日

吾郎「思い描く夢や目標に向かい続けることの困難は
   計り知れないものです
   この手紙には、そんな困難な道を選んだ娘を見守り
   励まし続けようという母の決意にも似た思いが
   記されています」
   
娘を見守り続けてきた母からの忘文

吾郎「忘文
   それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文。
   中国の故事、忘草に由来しています。」

手紙 「娘 美紀への忘文  母 久美子より」
吾郎「我那覇久美子さんから、娘、美紀さんへの忘文」
母娘の紹介、久美子さん50歳、美紀さん19歳

母から初めての手紙…

吾郎「ようこそ
   えー、我那覇久美子さんからの忘文です
   お掛けになってください」
美紀「はい」

手紙の朗読
娘を見守り続けてきた母からの忘文

吾郎「はい
   忘文は、えー、届いたでしょうか」
美紀「はい」
吾郎「じゃあ、お届け料として何か一言いただけますか」
美紀「えー(はい)
   生まれて初めて手紙をもらったんですけど(ええ)
   なんか、そんなこと思ってたんだって思って
   うん、なんか
   今まで、いろいろ迷惑とか心配かけてたんで
   少しずつ、返せていけたらなって思いました」
吾郎「え、ピアノの発表会のこととか、メッセージとかって
   美紀さんも覚えてますか」
美紀「覚えてますね」
吾郎「うーん、すごい、お母さんはね
   鮮明に、その記憶があるみたいで」
美紀「うん」
吾郎「うん
   例えば、なかなか、こういうことは普段
   やっぱり、お話したりとか
   面と向かってっていうのは」
美紀「うん、ないですね」
吾郎「ないですか
   うれしいですね、じゃあ」
美紀「うれしいですな」
吾郎「うん
   まあ、じゃあ、あの、お母さんも応援してると思うし」
美紀「はい」
吾郎「ね、僕も応援してるので」
美紀「ありがとうございます」
吾郎「な、夢を実現させるために、がんばってください」
美紀「はい」
吾郎「じゃあ、こちら」
美紀「はい」
吾郎「はい」

吾郎「綴られた、一つ一つのエピソードの中から
   娘のことを誰よりも深く、見つめ続けてきた
   母の心情が伝わってくる手紙でした
   美紀さん、大変なこともあるかと思いますが
   がんばってください」

吾郎「ちなみに、子を愛する親の気持ちについて
   作家、野上弥生子は、ローマへ旅立つ息子に
   というエッセーの中で、こう綴っています」

朗読 「ローマへ旅立つ息子に」野上弥生子

吾郎「子を思う気持ちの普遍性を
   実に明晰にとらえた文章だと思います
   あなたも、彼女の作品世界に
   触れてみてはいかがでしょうか」

吾郎「よいしょ、えー、今日はこちらです
   実録、カッパ遭遇事件
   ほー、実録なんだ
   鹿児島県、建設業、80代の場合
   川底で胡座をかいて座っていた、筋骨隆々のガラッパ
   筋骨隆々
   次の目撃談は、鹿児島県、主婦、70代の場合
   ガラッパが、川の底から座ったままの姿勢で追いかけてきた
   座ったままの姿勢で
   ウソ〜、絶対ウソ
   でも、こないだ僕は、実はUFOを見ました
   ホントです」  


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