レクイエム
(レクイエム ニ長調 KV.626)

「ショパン 二つの愛の物語」の中のショパンの死の場面で使われていた曲です。
流れていたのは「ラクリモサ−涙の日」でした。
ショパンの遺言で、その葬儀に流された曲との解説でしたが
実際、ショパンの伝記などでも、「自分の音楽は不純だ」とか
「もっと純粋なモーツァルトの音楽を自分の葬儀には使ってほしい」
そんな、記述もありました。

実はアマデウスについては、ミサ曲ぐらいしか語れないんです。
正直、ピアノ曲としてはあまり好みではなかったりしています。
多分あまり弾いていないのが原因なのでしょう。
高校のころレッスンの中心は、大学受験の関係で古典派のソナタでした。
より受験に適しているので、ベートーヴェンのソナタの方ばかりで
きちんとしたモーツァルトの曲は、2、3曲しか弾いたことないかも。

そんなモーツァルトですが、ある時期モーツァルトのミサ曲ばかり聴いていました。
別に宗教にはまったわけでなく、天使の絵とか天使が好きで
いろいろな文献を読んでいるうちに、ミサ曲に興味がいってモーツァルトや
「グレゴリオ聖歌」など、宗教曲を買いあさっていました。
(ちょうど、いろいろな新興宗教の問題で騒がれていたから、両親は心配したらしい)
まだ、ネットがここまで発達していなかったので、国内発売されていないCDも
多くて、手に入れるのも結構苦労しました。
ラテン語の響きとかも好きで、当時は真剣にラテン語の勉強したいと思いましたよ。

レクイエムとは鎮魂歌と訳されますが、死者のためのミサ曲です。
モーツァルトの絶筆となり、未完の作品でしたが、彼の弟子が完成させています。
灰色の服を着た陰気な男が使者としてモーツァルトのもとを訪れましたが
依頼主の名前を告げず、この曲の依頼をし契約金の半分を渡していきました。
当時、体調を崩し、精神的にも不安定だったモーツァルトは自分の死を確信した
という、有名なエピソードのある曲です。

T 入祭文・永遠の休息
U キリエ
V 続誦(セクエンツ)
   怒りの日(ディエス・イレ)
   不思議なラッパが
   おそるべき大王よ
   思いたまえ
   呪われた者どもを
   涙の日(ラクリモサ)
W 奉献文(オフェルトリウム)
   主イエズス
   いけにえ
X 聖なるかな(サンクトゥス)
Y ほむべきかな(ベネディクトゥス)
Z 神の小羊(アニュス・デイ)
[ 聖体拝領誦

ラクリモサは、モーツァルトの絶筆となった合唱部分
「罪ある人が、裁かれるために、ちりからよみがるその日こそ、涙の日である」
という歌詞が歌われています。



ミサ曲
モーツァルトの作曲と断定されているミサ曲は、レクイエムを含め18曲あります。
ミサ曲は、ミサの通常文に作曲されています。レクイエムに比べ、
演奏される機会は少ないのですが、「戴冠ミサ曲 KV.317」がもっとも有名です。

T キリエ
U グローリア
V クレド
W サンクトゥス−ベネディクトゥス
X アニュス・デイ


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