ピアノ協奏曲
(ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18)

「白い影」の特別編「その物語のはじまりと命の記憶」で第2楽章が
流れていました。第2楽章の協奏曲というより、ソロの管楽器と
ピアノ曲のような始まり、他の楽章と違った静かな音楽が印象的でした。
中間部では華やかなピアノが演奏される部分もありますが、華やかな
ピアノ演奏よりも、物語と景色の美しさにあっていたと思います。

この曲は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲と組み合わせてCD化
されていることが多いので、最初はチャイコフスキーだけを聴いて
このラフマニノフは、1度聞き流しただけでした。
興味を持ってこの曲を聴いたのは、高校生のころ友だちに勧められて
「いつもポケットにショパンを」というマンガを読んでからでした。
主人公の音高生が学内のオーディションに受かって弾いたのが
ラフマニノフの2番でした。そいえば、レコード(当時はレコードでした)
持っていたんじゃないかな…と聴いてから好きな曲になりました
わたし自身の好みは3楽章ですが、CDの解説によると
最も人気のある楽章だそうです。実際1番聴きやすいと思います。

ラフマニノフは4曲のピアノ協奏曲と、ピアノとオーケストラのための
「パガニーニの主題による協奏曲」を作曲していますが
この第2番と第3番、パガニーニの主題による狂詩曲がよく演奏されます。
第2番の協奏曲は『逢びき』や『七年目の浮気』などの映画にも使われています。
1899年から1901年にかけて作曲されましたが、当時ラフマニノフは
第1交響曲が不評で、神経衰弱状態に陥っていました。たまたま人の勧めで
治療を受けたニコライ・ダール博士の暗示療法が功を奏し、快方に向かい
この曲が作曲されました。この曲はダール博士に捧げられています。
また、ピアニストでもあったラフマニノフ自身の演奏も残されています


第1楽章 モデラート
第2楽章 アダージョ・ソステヌート
第3楽章 アレグロ・スケルツァンド



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