英雄ポロネーズ
(ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53)

「ロングバケーション」では瀬名くんが演奏していました。
吾郎ちゃんファンとしては、「BLACK OUT」の冒頭で
譲一郎くんが、演奏していた曲でもあります。
まあ、譲一郎くんが演奏していたように見えたかどうかは…(^^ゞ

この曲は、私がクラシック音楽に興味を持つきっかけになった曲なんです。
私が初めて聴いたのは、子どもの頃に見た「赤い激流」だったのですが
ドラマの中で、水谷豊さんが弾いていました。
コンクールの第1次予選の課題曲だったので、第2次予選、本選と
別の曲を弾いていたのですが、他の2曲が何だったのか覚えていません。
そのくらい強烈に印象に残る曲だったんでしょうね。
その後、中学の時に買ってもらったレコード(時代がわかるなぁ…)
1曲目が、この英雄ポロネーズでした。

ポロネーズというのは、ポーランドの国民的舞曲で
壮大で祝祭の気分をもっています。
起源は定かではありませんが、民族的なものというよりは
宮廷の儀式や行列によって発達したようです。
バッハやヘンデルなどの古典組曲にもポロネーズが登場しますが
18世紀の中ごろに広く流行していきます。

ショパンは、これを芸術的なピアノ曲に導入し
独創的な作品群を作り上げています。
ピアノ独奏用に16曲のポロネーズを作曲していますが
そのうち、生前には7曲しか出版されていません。

英雄ポロネーズは、ポロネーズに限らずショパンの作品の中で
もっとも有名な曲の一つです。
ショパンの創作の絶頂期である1842年に作曲され
オーギュスト・レオに献呈されました。
「英雄」という別名にふさわしく、雄大で堂々とした響きの、華やかな曲です。



軍隊ポロネーズ
ポロネーズ第3番 イ長調 Op40-1)

英雄ポロネーズと並んで親しまれている曲です。
1838年に作曲された曲ですが
同じ作品40の第4番が、ポーランド滅亡の悲歌なのに対し
第3番は「軍隊」の名にふさわしい勇壮で力強く
過去の栄光を讃える曲になっています。




華麗なる大ポロネーズ
(アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op22)

「ショパン2つの愛の物語」で、2000年のショパンコンクールに
優勝したユンディ・リが第2次予選で演奏していた曲です。
番組で演奏されていたのは、「華麗なる大ポロネーズ」の部分のみですが
「アンダンテ・スピアナート」と「華麗なる大ポロネーズ」の2つの部分からできています。
1930年から翌年にかけて、ポロネーズの部分が作曲され
出版される時にアンダンテ・スピアナートが書き加えられています。
ピアノと管弦楽のために作曲されましたが、現在ではピアノ独奏曲として
演奏されることが多い曲です。



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