アヴェ・マリア
(D.839 / Op.52-6)

「9・11」の中で、とても印象的に使われていました

普段、声楽曲というのをあまり聴くことはありません
高校まで、歌のテストというのははっきり言って苦手でした
受験時に初めて本格的な声楽のレッスンを受けました
大学時代は必修だったので主にイタリア歌曲を勉強しました
ドイツ歌曲も数曲、歌ったことがありましたが
イタリア語に比べドイツ語の発音が難しかったので
だれでも知っているような曲を4、5曲歌ったくらいです
それでも、このアヴェ・マリアは大好きな曲です
歌ってみたいとは思ったけれど、難しいくてあきらめました

Aveは、ラテン語で「栄あれ、祝された、万歳」といった
意味で、マリアを祝福するための曲です
昔から数多くの作曲家がアヴェ・マリアを作曲してきましたが
中でも有名なのは、グノーとこのシューベルトだと思います

シューベルトはウォルター・スコットの代表作「湖上の美人」の
詩の中から7篇に曲をつけています
その中でも、主人公エレンが湖のほとりの岩の上で
父の罪のゆるしをマリアに祈るこの歌が最も有名です

Ave Maria! Jungfrau mild,
Erhore einer Jungfrau Flehen,
Aus diesem Felsen starr und wild
Soll mein Gebet zu dir hin wehen.

Wir schlafen sicher bis zum Morgen,
Ob Menschen noch so grausam sind.
O Jungfrau, sieh der Jungfrau Sorgen,
O Mutter, hor ein bitter Kind!

(Erhore,hor の oはウムラルト)
1番の歌詞です
主人公が岩の上でマリアに祈り、呼びかけている様子が描かれています


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