MAO様からのリクエスト菜那緒:みねの「今だから言える話」

――今回のテーマはまぁ、まともなほうね。
あたしゃー「キャラ」じゃないんだけどなぁ。まぁ、良いか。
「みねの教」本尊注1)とか、あなたは既に充分にキャラとして独り歩きしているとは思うけれど。
それを言うなっ!!
まぁ、それは置いておきましょう。
置いとくってアンタ……でも、「今だから言える」って、ねぇ、あんたらに関しては既にかなり駄文館の始まったばかりの頃に暴露しまくってるんだけど。
みねのってかなり相当喋りたがる性質たちですものね。それで今までどれぐらい失敗してきたの?
う゛っ……。
とにかく、「語らず設定魔」のみねののことだから、まだ私達に関する秘密はいっぱいあるんじゃないかしら?
まぁね。現に、あんたと祐人を最初異母兄妹にしようとしてた、ってのは知らんでしょ。
私と水尾さんを?それは、「DREAM DIVER」との兼ね合い注2)から?
そ。でも、それじゃただでさえも無理のある設定が更にやばくなるっしょ?祐人にはあんたに対して恐怖と憎悪の混じった複雑な想いを抱いて貰わなきゃ困るし、後から気付いたんだけど、この設定押し通したら、葵と彬の場合に似た「感情関係」が出来ちゃうからね。
そう言っている割に、水尾さんの憎悪面はあまり目立たなかったわね。そちらをもっと押し出したら、「original sin」のストーリーも違った面を見せたのではないかしら。
一緒に「水中花のかけら」も更にぐちゃぐちゃになったろうなぁ……。ただでさえも葵から相当に恨み買ってるのに、もっと嫌われそうだぞ、あたしゃ。
葵の名前が出てきたところで、彼女に関する「裏話」は無いの?
あぁ、あるある。葵は最初、がさつというか乱暴というか、そう言う性格の子にしよーと思ってたのよ。だから、水中花での葵の最初の台詞が「大馬鹿野郎」なわけさ。でも、書いてるうちに制御しきれなくなってね。
書いている最中に、性格設定を悩んだのでしょう。
うん。なんせリースリング注3)の性格が性格でしょ。それがもしああじゃなかったらどんな子になっただろう、というコンセプトでキャラ作りしようと思ったんだけど、これがまた空知と被る被る。二人ともかなり困ったわ。で、連載続けているうちにあーゆー感じに落ち着いたわけ。
リースリングの性格のままにしようとは思わなかったの?
そうしたら今度は、あんたと被る。
なるほどね。
っつか、彬の方も随分性格変わったわ。アイスヴァイン注4)は憎たらしいというかまぁ変態だから仕方ないんだけど、何げに彬の方は生みの親としては可愛くて仕方ないんだよね。価値無しの分だけよけいに。彬が憎たらしいキャラだったら、はっきり言って作品成り立たなかったと思うけど。
私はあまり性格は気にしないけれどね。
まぁ……こっちのあんたなら、そうだわなぁ(汗)。誰が相手だろうが気にしないであっさり捨てるから、後で男が泣きついてくる、と。
――?
あ、最初に原罪を書いたときに、そう言うシーンがあったんだよ。陸朗と仲良く歩いてるときにね。その後で華蓮と遭遇するから、シーンの意味合い的に重複するでしょ?だから削ったの。そのバージョン注5)は私の方でも持ってないんだけどね。
なんだか、「今だから」と言う雰囲気の対談じゃ無くなってきたわね。最初から判ってはいたけれど。
あぁ、正直「書き足りない」っていうのはあるからねぇ。「続編」ははっきり言って書きたくない、っつーかむしろ書けないんだけど、外伝とか過去話とか作りたくて仕方ないのよ。
それはキャラクターとして嬉しいけれど、まずは連載中の小説の方を何とかしなさいね。

注1)みねの教とは、二十一世紀のごく初頭の小倉山書房掲示板に於いて、柳さんらが突然言い出した新興宗教(一応)。生き神である沖峯乃命(=みねのもみぢば)を本尊っつーか主神に据え、胡麻を不浄とする。何げに数人の信者がいたりする。ちなみにみねの自身はこの宗教の成立に関わりがない(はず【願望】)。

注2)「水中花のかけら」&「original sin」と「DREAM DIVER」は、互いのパラレルワールド小説、という性格を持つ。よって、全ての主要キャラクターには、菜那緒は菜那緒=シュバルツカッツェ、祐人はバニュルス、という風に、互いに対応するキャラが存在する。また、大まかな人間関係も殆ど変化していない。

注3)葵の対応キャラ。。

注4)彬の対応キャラ。通称「変態」。

注5)本当の意味での「original sin」初稿。だが、みねのがこれを紛失したため、男のシーンをカットした版をこのサイトでは初稿と定義づけている。

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