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離れる事も許されず キスのまま深呼吸 そのまま どっと倒れ込み
訪れる歓喜の予感に 身体がサクラ色に染まる
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肉体が硬直と弛緩を繰り返し
心が禁断の叫び声をあげ 人から獣への脱皮が始まる
もう だめっ!
身体を よじりながら 激しい息遣いが限界を伝える |
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優しくゆっくり動いていた手が
この時を待っていたかのように
桃の皮をやんわり剥くと
唇が白桃の蜜を 吸い始めた
舌先が種に吸い付いた瞬間、
高く短い笛の音が聞こえ 蕾が一気に開花
獣と化した二人 雄蕊 雌蕊を食べ合い
痙攣しながら意識のない世界へ 落ちて行った |
2005.06.12日改定 terutaka作
コメント:心の交流だけで別れた二人、神様の悪戯なのか?
愛する家族を持ちながら、今になって愛の坩堝に、はまり込む
「恋はした者の勝ち」と云い、遠慮は無用とある。
人間でありながら 一旦蕾が開くと、こんなにも淫らに咲けるものなのか?
しかし、恐いほど彼女を開花させた責任は誰にあるのだろう?
生命の喜びに乾杯!
忍ぶ恋 胸に溢れて
泣き濡れて 心に秘めし 人の恋しき
未練恋 苦しさ越えて絡み合い
心抑えて 静かに別れ
照高作
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