一杯恋して、愛して
恥じらうように 身体をよじり
花弁の先が もっこり はじける
花芯がうずき 激しく花粉を求めあう! 若蜂が 湧き出る精に耐え切れず
かたく膨らむ蕾の先に、そっと くちづけ
花壇の花 道端の花 山かげの花
一瞬に身体を開き 咲きそろう 人生一度 一度の人生
どうせなら いっぱい恋して、山盛り愛して
花芯の蜜を いっぱい、山盛り 吸い取って
空っぽになる迄 喜びの種を撒き散らしたい
2003.03.29日 terutaka作