父自慢の梅、季節によって 放浪の旅に出る
咲くと床の間や庭石の上
良く見える場所
散ると隅っこの鉢棚に 居場所が変る
腹に据えかねたのか
今年は自分の居場所は、自分で決めると
鉢の穴から根を延ばし 動こうとせず
冬の優しい日差しの中
庭で落ち着き払って座ってる
床の間に 紅梅が一輪
枝に並んだツボミ達が 微笑んでる
互いに、譲り合った喜びが、
ふくよかな香りとなって 伝わって来る。
2003.03.02日 terutaka作
コメント:穴から根を延ばした梅を動かせない、それでいて鉢を取ろうとしない気持ち、
梅も人も自己主張。今年はこのままにして・・・そのかわり一枝貰って床の間にと・・・
でも来年は鉢は取り去られている気がする
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