恋の綴れ織り



星の輝きと月明りで、綴れ織りの一本道を歩く

君の縦糸と 交わりながら 折り返し 折り返し歩く

恋しさを 重ねるように 色糸を足して重ねて歩く

折り返しを 重ねるほどに 満ちていく恋心
  
互いに我が家への 別れ道が 目前に迫る

でも、後戻りできない 夜の九折の一本道

縦糸にも 既に紡ぎ終わっている

後にも先にも 進みたくない二人

やがて 歩みが止まり 月が雲に隠れた瞬間

向き合って 佇むと 鼓動の響きを感じ合った

お母さんが出迎え見ていることを感じながら・・・
    
 










※綴れ織り
横糸に数色の色糸を使い、模様部分だけを、 つづら折りのように織り進めて模様を表した織物