花の命は短くて


朝の早い時間、庭の花達も今日一日を

美しく生きる為の装いを始めている

椿の花にも小鳥が集い、食事に余念がない

突然、足で枝を蹴り 小鳥が飛び立った

ぽとり! 青春の今を 突如 もぎ取られ
 
地上に落とされた椿の花


何故落ちたのか! 考えるゆとりもなく

それでも落ちて当然のような顔で転んでる

受精したら、必要のないものは消える運命

これも自然の摂理であろう

しかし落ちて尚 泰然とした姿は

次の世代を見通した覚悟を伺わせる


人も年齢に関係なく老若男女

誰にも、その時は突如として訪れる

自分の身体から小鳥が飛び立った時 

椿の花のように平然さを保てるだろうか

これからの生き様が

少し見えて来た気がする
      


  ※後書き : 心の中では嬉しい、楽しい事など、やりたい事は

           総て やるまでは死ねないと思っている

           これは誰でも共通の願いと思うが簡単ではない

           年齢に無関係に、その時は
突如として訪れる

                     2010.03.19 照高