二人の場所




とっておきの場所

あなたが連れて行ってくれた
とっておきの場所のことは
きっと忘れないわ

まだ残暑の厳しさが残る日でも
森林浴を楽しみながら
木漏れ日がやさしい道を歩いた

すれ違う人もないままで
二人だけの空間に
心はドキドキしながら
あなたの顔を見ることさえできなかったけど

秘密の道を知っている人だけが
その場所へ行けるんだって
悪戯っぽく話していたね

ほら・・・辿り着いたのね
二人だけの空間に誰も気がつきはしない
崖から見渡せる海の風景は
海風がとても心地よくて

やがて辺りは
だんだんと暮れて
見たことがないほどの綺麗な夕陽
あなたとここに来れて本当に良かった

だから
とっておきの場所のことは
今でも忘れないわ

今度はこの近くの海水浴場も
楽しんでみたいな・・・

　by Hapinas
　　　　　　　　2007.09.25日作



　



　

　

　　二人だけの場所


一緒に居るだけで楽しく、
見て！　僕の恋人なんだよって
とってもチャーミングでしょうって！
愛しさが　胸に広がり　
並んでいるだけで　もう夢の中

此処は　二人だけの秘密の場所
夕焼け雲が　次第に広がって行く
真っ赤に染まる頃には帰らなきゃあ〜
　
うっとりした頬に　優しいキス
抱き締めたい衝動を　ぐっと我慢
二人だけの場所を後にする。

意地悪な　凸凹の石畳
彼女を　おんぶして歩き
続く石段を、そのままくだる

やがて真紅に燃えて　沈む夕陽
彼女の頬も　染まっていく
恥ずかしいから降ろして　って
うっとりした顔が　耳元で囁く

ダメッ！　もう一度　石畳まで
おんぶして　戻・・ろっかな〜・・・
声に出して云いながら
彼女の顔をうかがう


　　2007.１0.０2日作　照　高


　　　　おんぶして
　　　　　　　　　行ったり来たりの 恋の路
　　　　　　　　　　　沈む夕陽も 顔赤らめし 　照　高