黄昏の青春



坂道を下ると 蒼い海が迫って来た

白い砂浜、ピンクの貝殻 砂浜に並んでついた足跡

あの頃の情景が頭の中で広がり 爽やかな青春時代が蘇る

チェックインし 海への坂道を駆け下りる

                                      笠戸島(山口県) 2006.11.10撮影


あの時の海! 

   あの時の岩!

      あの時の砂浜!

         あった! ある ある ある・・・

   二人の輝く瞳が 砂浜の上を這う

      あの時、約束した一対の桜貝めざし 無心に貝殻を追う


ホテルの一室

拾い集めた貝殻を 一つ一つ 丁寧に並べる

 

沢山の美しい桜貝たち

でも、一対の貝殻は極めて少ない

あった! 二人の青春時代の約束が

時空を超えて 現代に甦った一瞬である。





                                 
2006.11.15 terutaka作  


         

※コメント好きな人に 一対の貝殻をプレゼントすれば結ばれると云う伝説がある。

 青春時代、一対の桜貝を貰った海で
30年後に同じ貝殻を拾って返す約束をしたと云う。 

 人影のない 二人だけの晩秋の海で、その約束を果たしてみると、古びた青春なれど

 男女の愛の素晴らしさを、しみじみと感じた。 黄昏の青春に乾杯!