やはりこの場所を訪れていた
真昼の喧騒が嘘みたいな
静けさだけが身をつつむこの海へ
海辺を時おり
灯台の明かりが点して
ふと目を落とせば
誰が残したかさえも知らない
足跡が残っていて
ふと感じた孤独
君がいないだけで
こんなにも寂しいんだね
心の行き先はどこへ向かうと言うのだろう
行き交う船ももちろんなくて
物言わぬ沈黙と
夜風が身に沁みたなら
見上げた空を照らす月は
青く輝いていた
今は君が見上げることもないのに
今日のこの切なさも
何もかも胸にやきつけておこう
夢のように過ぎた
この夏の記憶の欠片として・・・
ほんの少しでもいいから
この夜の海を君と眺めてみたかった |
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by Hapinas
コメント:二人で過ごした季節を駆け抜けて、今はもう君がいない。
Hapinas様作


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