愛 と 死




潤んだ瞳は 

腫れぼったく

雨雲が濃さを増し

もう何も見えない


心の中で サヨナラを 繰り返し

胸の痛みを抱き 頂上へと向う

死の誘惑から 崖下に向け

嗚咽しながら 愛する人の名を叫ぶ


突然! 霧が開け
 
愛する人の居場所へ

美しい虹が架かると 

泣き顔が 満面の笑顔に変わり

七色に輝く橋めがけ 駆け上る




                                    2006.07.01日 照 高作


コメント:
  愛にもいろいろな形がある。しかし愛するがゆえの死も、また真実の愛に違いない
  これこそ 心からの愛! 後を追う人の究極の喜び 愛の合体だろうか?