約  束

       

         第一章 


       指きり約束したあの日       

         必ず再会できると信じた       
 
           貴方を失うなどと考えもせず 

             満開の笑顔で指きり 
    
サクラ舞う季節

  約束を果たせないまま

    貴方が旅立ったと知った

      切ない痛みが消えるまで

        一片の花びらになる


第一章 2005.04.14 月の雫 様

 










        第二章 

      
また逢おうねと 笑顔舞う

         約束破ったら

          針千本飲ますって・・・・

            心の中で何度も 何度も

              呟きながら指切った



                
 桜の舞う 約束の場所 

                       彼の旅立ちを知り

                        花びらを 両手で受け止め

                          一片を 涙の水溜りの跡に 

                          一片を乳房に そっと埋める

                        突然 ひとひらの花びらが

                      身体に寄り添うように

                    舞い始めた
 
 

             笑顔舞う
                  悲しみ舞う 
                        一片の花びら



      第二章 2005.05.26 照 高