公務員を犯罪者に仕立て上げる方法

近頃、公務員関係の不祥事が目立っている。大学関係者のこの犯罪への関与など、公務員の身に起こってしまう変調について、研究する余地がある。これは、国民にとっての一大事だ。採用や人事の段階で、犯罪活動にとって利用しやすいかどうか、素質をみて選んでいる面もあるだろう。私は、公務員の選抜については、一般市民が面接評価に関わるような仕組みを作ることが、望ましいのではないかと考える。

★公務員を犯罪者に仕立て上げる方法

  1. 必ずしも確実ではない、将来の保証
  2. あたかも法規に従っているかのような倒錯状態
  3. モラリティーの低下の奨励
  4. 公務という意識に慣らさせて、個人的な責任をわすれさせる
  5. 立派なお仕事だとはやし立てる周囲の取り巻き
  6. 上司による威圧
  7. その人にとって、理解が難しい問題を提起しておく
  8. 以上の準備を整え、本人に気づかれぬように不法活動へと引き込んでゆく

"日本人の帰属先に対する忠誠心は、このような恥を含めて機能するから強力となる。大学の場合でも、その内部で起こっていることは、大学人として恥ずべき行為であっても、当の大学の恥としないようにすべてを、外に対して隠蔽してしまおうとするのである。そうして、そのような行為をした当の本人は、自分は大学のためを考えてやったのであって、何らやましいところはないと、逆にふんぞり返るのである。人間は誠意をもってやるならば、それが不正行為につながっても許されると、こういう人たちは考えるのである。これも、自分の行為のつけを大学へとまわし、大学の品位を傷つけていることに考え至らないからである。"
( 引用元:「独創が生まれない-日本の知的風土と科学」、S.K.ネトル、桜井邦明、地人書館、126-127ページ。 )


トップページへ戻る