医療マニュアル 電波犯罪被害者のPTSD 03-8-14


電波犯罪被害者のPTSD

 

 犯罪被害者として正しい治療を受けることはなかった

 電波犯罪被害者は、それら被害体験と統合失調症の症状と類似していたために、多くは精神的に健康であるにもかかわらず、分裂病と間違って扱われた。が、その被害者の一部には、犯罪被害により、「突然、犯罪に巻き込まれた不安」、「盗聴の恐怖」、「いつおそわれるかもしれない電波による苦痛」などからPTSDを患っていたにも関わらず、それら被害体験そのものが否定されてしまい、それら被害事実を受け止め、前向きに生きるように指導されることもなく、適切な治療を受けることはなかった。

 

 参考

 PTSDの症状(PTSD Infoより)

心的症状

離人感、失感情、フラッシュバック、悪夢や睡眠障害、対人恐怖やひきこもり、鬱、無気力、無関心、(過覚醒、感情麻痺、無力感、戦慄、外傷体験の再体験

身体的症状

パニック障害、怒り、いらいら、過度の驚愕反応、集中力のなさ、過度な刺激の追及、外出恐怖

 

PTSDの症状(PTSDのページ引用)

侵入

・トラウマとなった出来事を再体験する。

  ・トラウマ体験を思い起こさせる刺激(トラウマ体験と同じ様な場面、例えば音、臭い、場所、時等)が引き金となることが多い。

突然興奮したり、過度の不安状態(パニック)になる。

突然人が変わったようになる。

突然現実にないことを言い出す。

子どもの場合、トラウマ体験を思わせる遊び(ポスト・トラウマティック・プレイ)や話を繰り返す。

 

 侵入性症状

・解離性フラッシュバック

トラウマ体験の重大な場面が鮮明によみがえり、再びまるでトラウマ体験が今まさに起こっているかのように感じる錯覚

精神状態が現在の自分から解離して、恐怖体験時に戻ってしまう。

・侵入的想起

トラウマ体験とは全く無縁の日常生活をしていても、本人の意思に反して、トラウマ体験を反復的強迫的に想起させる。

・悪夢

トラウマ体験の夢を繰り返し見る。

 

狭窄(回避・反応麻痺)

『侵入性症状は思い出したくないのに思い出させてしまうというものですが、回避性症状(狭窄)は健忘のようにトラウマとなった体験を思い出させないようにするものです。』

 

 狭窄症状

  回避・マヒ・感情鈍麻

トラウマを想起させる刺激(例えば、バスジャックを体験した人にとってはバスなどがドリガーになります)からの回避。 心理的、身体的な症状により社会参加が制限され、引きこもりが生じます。また、友人との関係もうっとうしく感じるようになります。 会話をしなくなったり、表情が乏しくなります。 全体の活動が低下し、顕著なケースには食事などの基本的な日常生活も取れなくなります。 記憶力や集中力の低下あるいは趣味や性的な関心もなくなります。将来が著しく制限されてしまったような感覚が生じ、人、人生、将来に対する態度の変化が見られます。「こんな思いをしながら、どうやって生きていなければならないのか?」「自分は変わってしまった」「生きる価値なんてない」などと思いこむことがあります。 失感情症を伴う場合もあります。

トラウマを想起させることからの回避

孤立感

引きこもり

トラウマの重要な局面の想起不能

 

過覚醒(自律神経系の興奮及び過覚醒) 

『トラウマになるような危険にされされている状況では、周囲の刺激に敏感になったり、神経を興奮させて不測の事態に備えておくことが、逃げるにせよもしくは戦うにせよ自分の身を守るために必要なことであり、状況に適したものであると言えるです。また、そうした危機状態が去った後でも、しばらくの間は危機の再来に備えて興奮状態を維持したおくことも、事態に対応した適切な反応です。しかし、危機状態が去ってかなりの時間を経てもこうした状況が継続し、それが日常生活の妨げになっている場合には、これらの興奮や過覚醒は症状となってしまいます。』

 

 過覚醒症状

  危険を予測して常に身構え、神経が張りつめた状態となります。

些細な物音に驚いたり、必要以上におびえたり、不眠、落ち着きのなさ等がみられることがあります。

睡眠障害では「なかなか頭を静めることができない」「音が耳に響いている」などの訴えがあり、寝付けなかったり、寝ても途中で起きてしまったり、短時間しか眠ることができません。

トラウマは自律神経系を過剰に刺激するため、ドキドキしたり、些細なことで大げさに驚いてしまう驚愕反応を示すことがあります。

睡眠障害

注意集中の困難

過剰警戒

極端な驚愕反応

 

 

 

 電波犯罪のPTSDとは

 その特徴は、長期にわたる点である。長期の監禁被害者に似た精神状態になる。さらに、「語りかけ」があると、洗脳されているという恐怖に陥る。さらに、犯罪は長期に及び、ストーカー行為されるので、パニック、不安神経症を発現しやすい。

 そして、家族や警察など周囲に理解されないことで、うつ病になりやすい。が、犯罪が続いていてまだ終わってないものが多く、過去の事件にこだわるトラウマは生じていても、本人は強く意識していない。

 

 犯罪被害のPTSDと多くの点で共通する。

犯罪に巻き込まれて、a,不安で、b,落ち込み、c,誰か側にいてほしい、d,運が悪いと思った、e,怖くなった。が、違うのは、@、長い間電波犯罪に対する世間や周囲の家族や医者の理解が得られなくて、否定されたことが一つ。A、そして孤独だったこと。B、犯罪被害と違い、犯罪者は隣近所に住んでいて、長期間にわたって、電波を飛ばしてきたことで、長期への被害であること、C、周辺住民への不信が強く、D、マインドコントロールで脳の活動が抑えられて反応が乏しくなったこと、E、警察に訴えても相手にされなかったことなど、社会への不信も根強い。

 さらにひどいのは、無理やり精神統合失調症と誤診されて、そのように医者と家族にキチガイのように扱われてきて、強い侮辱を受け続け、自信の喪失。それに加えて間違った治療で用いられた精神薬によるぼんやりした状態である。これら被害者は、犯罪被害による精神不安に加えて、誤診による精神被害をかかえ、精神に大きな傷を負っている。

 

 事例

 

 電波犯罪被害者のうちで、PTSD症状にかかる割合

 多くの被害者のうちで、電波による被害と自覚しないものは、PTSDにかかることはなく、通常の病気と思い、被害だけはあるがその原因がわからずに生活する。PTSDにかかるのは電波犯罪に巻き込まれたと状況を正しく理解できた者に限定される。

 電波犯罪の被害に遭ったと自覚した者のうち、多くは通常の生活を送り、周囲から電波を浴びせられているとしても、それらが強いストレスになる。が、周囲に電波犯罪被害と理解された人は、それが原因で生活がしずらくなるほど精神的に追い込まれることは少ない。

PTSDに罹った人は、電波による被害とつきとめたのにも関わらず、周囲に誰からも理解されないで、孤独に一人犯罪者と対峙してきた人に多い。もしくは、犯罪被害に遭うことに耐えられなかった人である。

 

 

電波犯罪被害のPTSDの治療

それぞれの精神不安は、犯罪被害者に共通するものとこの犯罪特有のものがあります。

よって、通常の犯罪被害の精神ケアと異なることがある。

 

 電波犯罪被害者の心理状態

一般の犯罪被害者と同じもの

 犯罪に突然、巻き込まれた不安

 自分だけ社会から落とされたような気分

 犯罪被害にあった大きなショック 

特有のもの

 認められなかった被害で、世間や対人不信に陥っている

 認められなかった被害で、孤独

 犯罪被害がまだ続く不安 

電波のマインドコントロールプログラムで神経の活動が低下していて感情に乏しい

 警察への不信が強い(警察も長い間認めなかったから)

 盗聴の不安があり、私生活が脅かされている

 ストーカー行為が続く

 長期にわたるかける「語りかけ」でストックホルム症候群に陥る可能性がある。

 

 治癒の方針

 それぞれの不安を解決して、問題を解決して、社会に生きる感覚を取り戻すことで、犯罪被害により受けた損害を回復すると、元に戻れる。心理的にカウンセリングしても、生活自体が回復しないならば、再びストレスが強くなり、精神症におちこむので、心理ケアは生活の回復と共になされるべきである。

 

 カウンセリング、細かくは、精神ケアにまとめた。

 

 治療法

 精神病患者ではなく、犯罪被害者として保護され、尊重され、尊厳をもって扱われなくてはならない。

 

 楽物療法 心の苦痛をクスリでやわらげる

 認知療法 正しい認識

 ゲシュタルト療法 集団ゲーム

 EMDR(眼球の運動)

 トークセラピー(被害体験を聞き出すもの)

 グループセラピー(同じ被害者を集めるもの)

 

 

 まとめ

 電波犯罪の被害者には特有の精神的な症状に陥る。それらに対応した治療法を早期に確立して、被害者の精神を回復させるように、社会が率先して動かなくてはならない。

 

 

 

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