セリカXXのAT化(2012年〜)


一覧表086 20年前のセリカXXGT5MT自走出来ました。
20年前に個人売買で購入し、自走で持ち帰った時の映像です。なぜかフロントからの写真が不出来で、初めての写真が後ろ姿になってしまいました。この車は1984年式ですから、当時既に10年ほど経っていましたから、もう今からは30年も前に作られた車体です。
当時の車体は、今のような「防錆鋼板」では無いため、製造から10年もすると錆が出始めました。この車体は屋根の無い車庫だったのか、水はけの良くないところに錆が内在していました。ヘッドライトの下や、車体横のモール内側、バックドアの後端内側など、外からは見えにくいところで袋状になっている部分がほとんど錆びており、まず錆を食い止めることから「車いじり」のスタートとなりました。


ちなみに、右側の写真は現在のフロント部分を撮ったものです。錆を抑えるためブラシでゴシゴシやり、防錆剤の「POR15」をベタベタ塗ってあります。錆びていないところは汚れがあり、綺麗にしたいのですがなかなか出来ません。車体の修理は夏場しか出来ませんので!

さて、MTからATへとトランスミッションの交換作業ですが、既に写真の通り元のエンジンとマニュアルトランスミッション(MT)は取り外して納屋にしまってあります。そして、GZ10から降ろしたエンジンとオートマチックトランスミッション(AT)はすんなり載せることは出来ず、エンジンは大がかりなオーバーホールをすることになって、その作業をこれから年月をさかのぼって紹介しようと思います。 (2016.10.25)



2012年ごろ

1G−GEU 6気筒エンジン              A42DE 4速ATが後ろに付属しています

動いていたGZ10ソアラから降ろしたエンジンですが、あまりに油で汚れているので「オイルシール」などの不具合があるだろうと思っています。このまま、セリカXXに載せるにはいきません。そこで、エンジンの清掃をするわけですが、何年も動かさなくなっていたのでエンジン内部の汚れは固まってしまい、新しい冷却水やエンジンオイルを流しても汚れは排出されることは無いだろうと推測されます。やはり「分解清掃」が必要でしょう。
後ろにくっついているATも、外装の汚れはひどいですがエンジンほどの汚れはありません。後端の方が薄黒くなっているのが少し気がかりですが、これは後にして先ずはエンジンとATを分離し、エンジンのみを分解清掃することにします。
実は、ソアラのATの車体への取付用の「エンジン・リヤマウント」が行方不明なのです。当時は不慣れで系統だった仕事の仕方が出来ず、闇雲にパーツの取り外しをしており、外してどこへしまい込んだのか/外し忘れたのかが不明となっています。ほかにもこのようなことが有りそうで、組み立ての時に困るだろうなぁと思っています!(2012.05.28)


エンジンとATの切り離し

降りてしまっているエンジンとATの取り外しは簡単です。ただ、忘れるのがエンジンオイルの排出と、ATの後端からATフルードが漏れでないようきっちりとカバーをしなければならないことです。今回は長い年月が過ぎたためにAT後端にかぶせたビニールカバーが劣化して破れてしまい、後年になってドバーと流れだし大慌てをしてしまいました。プロは専用工具の一つとして、ATの後端にはめ込む「プラグ」を使います。
切り離したAT本体は平らな地面に行儀良く居てくれるのですが、エンジンは底の部分が狭くなっており安定して座っていてはくれません。枕ほどの大きさの角材を底の凹みに入れてやると何とか自立しますが不安定で転倒の危険があり、早めにエンジンスタンドに載せたいのです。でも直列6気筒は大変重く、手持ちのV型6気筒用エンジンスタンドでは縦置きは怖くて載せられません。横置き用の専用工具は持っていないため、大型のエンジンスタンドを買うことにしました。それまでは、エンジンクレーンで吊して転倒防止をしながら、エンジンに着いているパーツを順次取り外すことにします。

先ずは「インテーク・マニホールド」アルミで出来ており、アルミのヘッドに鉄のボルト・ナットで締め付けられているだけですから簡単に外すことができます。今回も問題なく外すことが出来ましたが、やっかいなのはこのボルトとナットです。ボルトは「スタッドボルト」と呼ぶ頭無し両端がねじのボルトです。うまくナットが回ってくれればボルトはヘッドに刺さったまま残っているのですが、ナットを緩めようとしてボルトも一緒に回ると共連れでヘッドから抜けてしまいます。整備書にはスタッドボルトは「再利用しない」と書いてありますので抜けてきても良いのですが、自己責任で再利用したいと思っている自分は共回りしないでほしいと思ってしまいます。共回りで外れたボルトナットは廃棄するしかありません。


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