Z32不具合改修−3

またまた、冷却水が漏れ出ています。赤白に見える配線の左のズーと奥のホースからです。2016.06.02
やっとエンジンからの油漏れが完治し、ちょっと遠出をしようと高速道路へ入ってしばらくすると変なにおいがします?リヤからも変な音が聞こえてきます。これはヤバイとすぐにパーキングエリアへ入り点検すると、エンジンの前のあちこちに冷却水の飛沫が飛び散っています。オーバーヒートはしていませんので、まだ冷却水が不足するまでには間があるようです。ここで遠出は中止、次のインターチェンジまで進んで引き返すことにしました。往復60キロのドライブとなりました。戻って車体の下をのぞくと、ラジエーターの下側のホース取り付け部からの水漏れと分かり、清掃してキチンとバンドを締め付けて一件落着・と思って、試運転で近所を一周して帰ると、またまた別の所、今度はエンジンの後ろの方から冷却水がタラタラとしたたり落ちています。どうやら冷却水温が上がり圧力が高まると、余った冷却水がリザーバータンクへ戻るのではなく、冷却水通路の弱い所からから外へ吹き出しているようです。主に金属のパイプとゴムホースの繋ぎ目が吹き出す場所で、よく見るとあちこちに水漏れ跡らしき痕跡があり、自然に固まって漏れが止まっているらしいことが分かりました。
とりあえず取った対策は、ラジエーターキャップを低圧のものに交換です。ラジエーターキャップは交換したことがなく、古い純正の圧力表示が1.2Kgが着いており、これを0.9Kgの新品に交換しました。当然、冷却能力が低下しますが、もう全開走行などはしませんし、問題は起きないだろうと思っています。これで冷却水が漏れ出る圧力になる前に、リザーバータンクへ戻ってくれるだろうとの読みです。しかし、問題は起きました。小さなホースのパンクです。
エンジン左側のターボチャージャーのすぐ後ろあたり、以前オンジンオイルがポトリと漏れていたあたりです。またもや手の入らない、そして見えない場所です。でも、このあたりで冷却水が通っているのは、左のターボの冷却水ホースのみです。見えませんがこれが犯人と断定して取り替えのための作業開始です。



青い色のホースが取り替え後の新品です。

はじめに、作業完了後の写真を載せました。
青いホースの両端をオレンジ色の蝶ねじがついたバンドで固定しているのです。手前に写っているのは、EGRパイプや冷房のパイプなどで、取り外すことは出来ません。どうにかして手を入れるため、エンジンを5センチほど持ち上げました。これで右手がどうにかホースまで届くようになったのですが、工具を握るだけの空間がどうしても作ることが出来ないことがわかり、素手ですべての作業をしなければならないことになりました。
冷却水漏れを起こしていると思われる古いホースの取り外しは難儀でした。両端をバンドで締め付けられているので、手で引っ張っても取り外せるはずがなく、また、ホースは普通引っ張ったら締まるように働きますので、ホースの端をパイプ側から押し出すようにしないと外せません。ホースの下側は写真のバールで、上側は1ミリの鉄線をホーの端に引っかけてようやく取り外すことが出来ました。2日間ほどかかってしまいました。
それでも幸運だったのは、パイプやホースが油マミレになっていて、固着していなかったことです。もし乾燥状態だったらこのような方法でも取り外すことは出来なかったと思われます。






ホースの下方にピンホール              同じ寸法の青いシリコンホース

左のホースが取り外したホースで、ふやけてブクブクしており、下方の太った部分に「ピンホール」があり、圧力を掛けた水を通すとピューと吹き出します。右のホースは新品でこれから取り付けようと準備したものです。 こうなった原因は下記の「Z32不具合改修−2」で述べた油漏れです。このホースの真上に、エンジンの左バンクのVTCソレノイドがあるのです。シーリング不足で漏れたエンジンオイルが、このホースを直撃しホースを痛めてしまったのです。残念ながらこのホースの材質は冷却水用のため、油には非常に弱いようです。同じ形状で材質が異なるフューエルホース(ガソリン)を使用すれば、良いかもしれません。
しかしながら、今度は新しいホースをどのようにしてはめ込むか、です。右の写真の新しいホースにバンドを両端につけて、潤滑剤を吹いて手で差し込もうとしても全く受け付けてくれません。まあ、素手で差し込めるようでは冷却水の圧力に耐えられる訳がありませんよね。さんざん考え、いろいろなことを試行して一週間ほど、たどり着いたのが、ホースは「シリコン製」で熱に強く安定した性能が期待できます。柔軟性がゴムよりありますので圧力がどの程度耐えられるか気になりますが、用途がバキュームと冷却水用となっていますので良しとします。そしてバンドは指でしっかり締め付けられるものを探そうと、ホームセンターで水道水用として売られていた何種類かのバンド買ってきて試すことにしました。半日がかりで試行錯誤し、完成したのが初めの写真です。シリコンホースは柔らかいので、バンドは締めすぎると切れそうになります。絶対に抜けないちょうど良い塩梅になるよう蝶ねじを調整しました。手を差し込むとホースは見えなくなり、片手のみで行なうため、なかなか思ったように決まらなくて、腕は傷だらけ腰はギリギリと痛む難儀な作業でした。
オレンジ色の蝶ねじバンドは夢中で作業をしたため撮影を忘れてしまいました。

更に次は「後ろの方で変な音がした」です。ヤバイーー。

リアショックアブソーバーを交換しました
高速道路を運転していると後ろの方で変な音がするみたいですが、大きく上下にも揺れます。道路の継ぎ目などとピッチが合うと最近はまるで「モーグル・スキー」をしているような感じになり、後ろの車からはさぞかしおかしく見えただろうと思います。そうです、リヤのショックアブソーバーが全く仕事をしていません。これは「ショックアブソーバー」を取り替えるしか解決法が無く、意を決して作業開始です。
この作業は面倒なだけで難しいことは無いので気楽にやります。先ずはショックアブソーバーの下側の取り外しです。日産車は当時のスカイラインやシルビアなどと同じ「マルチリンク」と称するリヤアクスルです。単にショックアブソーバーの取り付けボルトを外しただけではだめで、知恵の輪みたいなリンクをフリー状態にしないとショックアブソーバーは外へは出てきません。また、ショックアブソーバーの上側は車体にわずか2本のボルトで取り付けられているのですが、ここへたどり着くために車の後ろ側の内装をほとんど全部はぎ取る必要があります。



黄色いビルシュタインです
まだ、小遣いが少し使える頃に無理して買っておいた「ビルシュタイン」の出番がやってきました。取り外したショックアブソーバーはやはり左右ともスカスカで、全く機能が失われていました。スプリングとアッパーマウントをビルシュタインへ移植し、取り外した手順と逆の手順で取り付けます。ここでの注意は、アッパーマウントの取り付けボルト位置が車体の穴にぴたりと合うように、ショックアブゾバーを組み立てることです。先に取り外したショックアブソーバーのアッパーマウントの位置を記録しておき、新しく組み立てる時、この位置を反映して組み立てると良いです。中腰でつらい状態の中で、重いショックアブソーバーがビタリと収まるとほっとします。



後ろの方の音は?
左側のショックアブソーバー取り替え作業中にいやな油漏れを見てしまいました。サスペンションの前側マウントからです。すでに油は出尽くしてしまっているようで、排気管にも漏れ出た油が降りかかった跡が残っています。でもウェスで綺麗にしたら分からなくなってしまいました。これの取り替えはとても出来ません。見なかったことにします?!?
マウンターの上に少し隙間が空いているように見えます。現在は車体を馬で上げていますので、サスペンションは上から吊り下がっている状態です。内部の油が漏れ出てマウンターが薄くなり隙間が空いているのでしょうか?ショックアブソーバーがスカスカだったため、車体がバウンドするたびに隙間が空きゴトゴトと音を出していたのかもしれません。



ホイールナットが2個「無い」
実は右後ろのタイヤを外すとき、とんでもないことを見つけたのです。なんとホイールナットが2個欠落して、残り3個でしかホイールがくっついていません。その3個のナットもユルユルなのです!!!!!
この状態で高速道路を100キロも走ってしまいました。後ろの方で変な音がしたのはこのせいだと思います。ゾーとしたのですが、なぜこんなことになっていたのか分かりません。駐車場や工具箱などZ32の近くには2個のナットは見あたらず、しめ方が甘く走行中に脱落したのでしょうか?実は昔にも別の車で、ホイールナットの締め付けが甘く変な音がしたため、運良く見つけて増し締めをしたことがあるのですが、ホイールナットが欠落してしまうほどの事態になったことはありません。あるいは、ひょっとすると「イタズラ」されたのかもしれません?(この写真は左後で、おかしかったのは右後だけでした。欠落状態の写真を撮るのは忘れていました。)

とりあえず、走行についての問題点は現在無くなりました。オーディオやナビがついていないので、今後の課題です。


HOME



Z32不具合改修−2

エンジンの帽子「コレクタ」を外しました  2016.03.30
エンジンブロック後方のオイルパン接合部に、油が漏れる隙間が有るかもしれないと疑い、シーリング剤を接合部に塗布してみましたが、やはり中から漏れるのを外からシールしても効果は無いのは当然ですね!いや、このあたりからの油漏れでは無かったのです。エンジン後方とバルクヘッド下の狭い隙間に腕を入れて、エンジン後方を触診したところ、以外と上にも油汚れが有ることが分かったのです。もはやシリンダーヘッドとブロックの接合部か、更にその上のカムシャフト後端部からの油漏れしかありません。どうしても直接見える場所ではありませんので覚悟してエンジン上部を分解する事にしました。冬場は作業環境が悪すぎるので、春を待ちます。
エンジン後方のカムシャフト後端へたどり着くには、このエンジンの帽子のような「コレクタ」を取り外す必要があります。エンジンのてっぺんではありますが、シャーシーに沈み込んでいるようなエンジンですから、取り外しはオオゴトです。作業がしやすいように、エンジン周辺の外せるパーツは全て外し、エンジンの中央部まで腕が伸ばせるようにしました。本当は、エンジンを下から10センチほど浮かすとやりやすいのですが、そうするとエンジン後端とバルクヘッドの隙間が狭くなり、一部の作業が不可能になる場合があるため、浮かすのはやめました。
このエンジンは再組立てしてから5年ほど経っています。再度バラしてみるとホースが刺さっている鉄のパイプ側に錆が出て、取り外しが困難な箇所がいくつもありました。当時、ホースを差し込むとき「液体石鹸」をホースの内側に塗り、スルリと差し込めるようにしていたのですが、これがいけなかったようです。今後はホースの材質や場所に応じて「シリコン」や「エンジンオイル」を塗布しようと思います。新品に交換すれば何も塗らなくても良いのですが・・・

エンジン左バンク吸気側のVTCソレノイドの2本のボルト、油汚れがあります。
コレクタが外れて、カムカバーが見えています。特に異常は無いのですが、左バンクの吸気側後端が何となく汚れているように感じます。更に後端に付いている「バルブタイミング・コントロール・ソレノイド」(VTCS)という長い名前のパーツの油汚れが顕著で、手で後端下側を触るとベットリと油がついてきます。右バンクの同じパーツも少し程度は良いですが油汚れがあります。ようやく油漏れの場所が特定できました。
吸気カムカバーを開けて、VTCSを取り外してみると、これには問題は無く、カムカバーとの間のシーリングが悪いことか分かりました。このシール材(ガスケット)はゴム製で5年ほど前に新品に交換しています。弾力は残っており問題は無さそうに見えるのですが、「ニッサンの修理書」を見て分かりました。この部分に「液体パッキン」を塗れと書いてありました。5年前の再組立では液体パッキンは塗布していません。修理書の記事を見落としていたのです。でも、ゴム製のシール材に液体パッキンを塗るのはあまり無く、古くなったガスケットを無理矢理再使用するときの誤魔化し修理だけかと思っていました。とにかく、修理書の指定通り液体パッキンを塗布して、再度組み付けました。
なお、今回の処置で、残るシリンダーヘッドとブロックの間の油漏れという可能性は低くなったので、追求をやめることにしました。シリンダーヘッドの取り外しまではしたくないというのが本音です。




Z32不具合改修−1

中央の丸い頭がAACバルブの頂上です  2015.09.30
スタートでアクセルを踏むとグォーーとエンジンの回転が上がりのろのろと動きだし、そのうちにスコンと静かになってスルスル走り出します。2速を飛び越えて3速になるような気がするのですが?。整備書で調べても当てはまる原因は「トランスミッションの故障」と大げさです。何気なくエンジンを横から見ていたら、スロットルバルブに連動しているスイッチ・センサーが傾いています!。早速テスターで当たるとスイッチが全く動作していません。仮組後完成してから一度も調整していなかったのです。もしやと思いアクセルを踏み込んだときのキックダウンスイッチも調べたらこれも反応無し、エンジンやトランスミッションへはアクセルを踏まなかったときも、最大に踏み込んだときも信号が行っていませんでした。調整して、とりあえずスタートは普通の状態になり違和感は無くなりました。ほかにも調整し忘れがありそうで、今後の課題です。
エンストはしませんが、アイドリング回転数が低めでばらつきがあります。また信号待ちで青になりアクセルを踏むと一瞬息つきすることがあります。これらの原因は同じでは無いかもしれませんが、アイドリングと言う点で近い原因かもしれません。アイドリングは「AACバルブ(Auxiliary Air Control Valve)」で行っていると整備書に書いてあります。AACバルブはエンジン左後ろの配線の中に埋もれています。エンジンオーバーホールの時しっかり清掃しておいたので問題は無いと思いますが、仕方なく半日掛けて取り外してみました。やはり問題はありませんでしたが、電気配線のコネクタが錆びており、気になってシコシコ磨き接点復活剤を吹きかけました。でも成果なしです。多分これらの問題の原因はAACバルブ関係では無さそうです。仕方なく、AACバルブに付属しているアイドル回転数調整ネジを緩めて100rpmほど上げることで今回は妥協しました。


写真は下から見たトランスミッションの前端、油がしたたり落ちそうです。
もう一つ、車検取得前から「エンジンとトランスミッションの繋ぎ目からの一滴の油漏れ」があります。わずかですので、このままにしておいてもいいのですが、駐車場のコンクリートの床に点々とシミが着くのが気になります。また、原因が分からないのも悔しいですネ。そこで、漏れている油が何なのかを特定しなければなりません。キッチンペーパーを持って車の下に潜り、漏れて雫のようになっている油をペーパーの中央に受けて、その周りにエンジンオイル・パワステフルード・トランスミッションフルードを、それぞれゲージから一滴ずつ垂らして比較したところ、やはりエンジンオイルが漏れていると断定出来ました。漏れている油は重力により低いところへと流れるのですが、走行中は風に飛ばされて後方へ飛沫となってあちこちに付着しますので、油漏れが一カ所なら、油付着の一番前の上部が漏れ箇所と推定できます。しかし実際はそう簡単ではありません。パーツの陰などで見えないのです。エンジン下の取り外せるパーツは全部外しました。強力電灯と鏡などで徹底的に見たのですがはっきりとは分かりません。ここまで来たら何かしら結論がほしくなり、「オイルパンの後方、ブロックとの接合部からの油漏れ」としました。理由はこれより上部は油汚れはほとんど無い、トランスミッションの中へも漏れ出ていない、左右のターボチャージャーは汚れていない、と消去法での結論です。さて、対策ですが、出来ればオイルパンの再張り付けをしたいのですが、あまりにも作業規模が大きく困難なためやりたくありません。今回はブロックとオイルパンの接合線を可能な範囲のみ外からシーリングしてみることにしました。内側から圧力で油がしみ出ているのでしたら効果は期待薄ですが、やってみることにしました。エンジンが古くなり、爆発圧力がピストンとシリンダの隙間をオイルパンの方へ吹き抜けるようになると、内圧が上がるので対策として「ブローバイガス循環機構」があるのですが、これが詰まっていないか気になっています。でも完全に詰まっていたらもっと盛大に影響が出ていると思うのですが・・・。



Z32公道へ復帰

15年ぶりにナンバープレートが付いたフェアレディZ  2015.08.15
4年も前にエンジン修理は終わっていたのですが、当時の使用目的に合わなかったためと、ナンバー取得のための費用が捻出できなかったため、駐車場の置物になっていました。さて、ここへ来て「フェアレディZ貨物」の出番が来ましたので、かねての計画通り貨物車として構造変更で新規登録する事にしました。
しかし、なかなか上手くはいかないものですね。陸運の検査を通す自信が無かったため、プロの方に支援を依頼したのですが、これが都合で断られてしまい、仕方なく自分一人でやることに決意し、ネットで事例を研究しました。これも自分と同様な事案が少なく、あっても古い情報ばかりです。だいたい、「ワゴン車をバンへ」変更する事例です。そこで、陸運のユーザー車検の窓口へ出かけて話をしたのですが、「検査は出来ます。ネットで予約を取ってください。」また、構内にあった代書やさんで事情を話したところ、検査も登録も代書は可能と云うことで、2週間後の検査予定を予約しました。暑い今の時期は比較的空いているようで、予約番号は1番でした。
当日までの間に「12ヶ月点検記録」を完成しなければなりません。エンジンは自信があったのですが、足周りの様子が分かっていません。どうもブレーキが引きずっているようで、ジャッキアップして車輪を手で回しても重く感じます。まあブレーキの検査で落ちるほどではないのですが、この際4輪ともキャリパのオーバーホールをする事にしました。失敗は、あろーことかリヤのブレーキパッド一枚を裏返しにしてはめ込んでいました。エア抜き後再度検査していて見つけたのですが、ひやりとしました。何日も掛けて検査前日までに可能なチェックは全部終えました(測定器が無い項目は「目視チェック」と記入)。前日までに仮ナンバーを手配しガソリンを10リットルほど給油して準備を完了です。


 
検査当日の手順は、@検査の書類を整える、A検査レーンに入って検査を合格する、B構造変更の検査に合格する、C登録のための書類をそろえる、D陸運の書類審査に合格してナンバーを付ける。終わりに関係者に挨拶して帰る。です。
大問題がAの最初に起きました。何人かいた検査官の一人が、「この車の貨物車への構造変更は3年ほど前に出来なくなったと思う。」と言い出したのです。他の検査官は何も云いませんでしたが万事休すです。でも、「4シーターへ戻せば元の乗用車として検査して上げるよ」とも言ってくれたのですが、そんなことは出来ないので、いまの「荷台付き2シーター」として構造変更予定で検査してもらうよう依頼したところ、これがオーケーとなったのです。嬉しかったですが、予定していた税金が払えそうにありません!。自分は年配者であり、また当日は空いていたためか、親切に検査官の一人が検査ライン通過を手伝ってくれて失敗もなく進んだのですが、「光軸」が×となり、「再検査」とスタンプを押されてしまいました。油漏れや足周りで検査落ちしなかったのは本当に良かったです。
陸運の前で工場を開いているテスター屋さんは「素人お断り」で、光軸の調整が出来ません。他の工場は当日は休みで閉まっています。仕方なく、探し当てた「オ○トバックス」へ入り、おそるおそる「光軸調整」を依頼したところOKです。これで見通しが立ちました。



荷台が付いていることが車検の条件になった
調整は10分で終わり、一回目の再検査に並びました。(再検査は2回まで可能です。)今度の検査は以前に合格したテーマはパスして「光軸」のみの検査ですが、検査ラインはコンピュータ管理されているためそれなりの手続きをしないと必要の無い検査のパスは出来ないようで、今度も検査官が親切に連れ添ってくれて、無事光軸が左右とも○が出ました。最後に「2年車検パス」のスタンプを押してもらって新規検査合格終了です。引き続き「構造変更」の検査です。いまの検査ライン出口から大きく回って別の検査ラインに列ぶよう指示を受けました。空いているのですぐに検査開始です。検査官は「貨物への構造変更は出来ない」と言った方です。書類や車体に問題は無かったのでしょう、前後の車軸重量と長さ幅高さのスリーサイズが測定され、合格して終了です。ここでも親切にしてもらいました。サイズ測定を少し手伝いましたが、他は涼しい部屋で待っているだけでした。平行しているラインでは10トン以上はあると思われるトラックの検査が行われていましたが、スピードメーターの検査は音や振動など迫力満点です。
これでフェアレディZの車体検査はすべて合格完了です。



さて。お金と自賠責保険です。カミさんへ電話して、予想金額を用立てて届けてくれるよう依頼し、保険会社へは自賠責保険を乗用車2年へ変更してくれるよう依頼したのですが、これが大変でお金を持って会社の窓口へ行き再加入する事になり、検査を終わった車を陸運に置いたまま(自賠責が変わるため公道へ出せない)別の車で自賠責保険証を買いに走りました。


代書屋さんで、すべての書類を整えてもらい、陸運で「車検証とナンバー」もらい、自動車税・重量税を支払い、代書屋さんへの代書料、そしてナンバー板代金を支払って封印をしてもらいました。それぞれの窓口の方々にお礼の挨拶をして完了です。仮ナンバーから新しいナンバーに替えて帰途につきました。


5年ほど前には貨物車への改造は確かに可能だったのです。今回も最初に聞いた陸運の係官もダメとは言わず、代書屋さんも変更可能と思って書類を作ってくれました。帰宅してからネットを検索してみると、確かにこのような車体の貨物車への構造変更の事例は最近ありません。でも不可能というような記事も見つかりません。3年ほどまえの通達で「改造して車検取得後に元へ戻す不正な事例に対処するため、構造変更の事例の細部を明確にする」とあり、今回のような事例は改造不可能な範疇になったのかもしれません。

新しい車検証で以前と変わった点は、4人乗りから2人乗りへ、なぜか高さが1センチ低くなり重さが30s重くなつて、自分と同じように「背が低く小太りなレディ」となりました。他にも変化がありますが省略します。今回は成り行きで荷台が付いたままで認めて頂きましたが、今後このような構造変更がいつも可能かは分かりません。事前に紙に書いて陸運にしっかり確認してからやると良いと思います。また、このような改造の可否は時代と共に厳しくなるように感じます。



さてナンバーは付きましたが、陸運へ往復してみるとまだこの車には不具合があることが感じられました。@1速から2速をパスして3速へ入る感じ(065のZ31と同じように感じられます)、A排気管にたれた油が燃えるような臭いがする、B夏だからエンジンルームが灼熱地獄みたいになり「パワトラ」がいつ壊れるか心配、交換しなかったゴムホース等も久しぶりに熱を受けて炭化するかも?、C悪路を走行すると荷台がうるさい(固定されたフレームにコンパネの板が置いてあるだけのため、荷物が乗っていないと飛び跳ねる)、D時々「HICAS」とランプ表示がでる(そもそも「HICAS」(4WS)が正常に動いているのか否かが今はよく分からない)、Eクーラーが動かない?(効かなくてもいいのですが、スイッチオンするのが怖い!)、走り込むと今後いろいろと不具合が出てきそうで楽しみ?です。当分は路上故障が心配で遠出は出来そうにありません。また、ETCを付けないと高速道路へも入る気がしませんネ。