032:MR−2 1600 G (’84.11 AW11 4AT SR 96.03-04.10 8;07)
自分が車に「非日常」を託すのは、周りの云う非常識を実践したいからです。乗り心地が良くて車内が広く家族に優しい、そして経済的な車、MR2はその対局にある車であり「非常識」な車です。燃費は良いですが!車内の真ん中はフレーム強度を保ちガソリンタンクを納めた出っ張りが、運転席と助手席を高い仕切りで分けています。車に乗ると云うより尻を沈める感じでシートに収まると身動きが出来ない状態になり、運転は楽ですが長時間では関節が固まるような感じで疲れます。背中には4A−Gエンジンがおり、鉄板1枚に遮音材を隔てていますが、相当な音量で働いていることを伝えてくれます。自分は飛ばし屋・レース屋ではありませんので、エンジンがミッドに載っていることの良さを体感するようなことはありませんが、今時珍しい「重ステ」(パワーステアリングでは無い意)で、地を這うように走る運転は結構楽しいものです。MR2を少し集めてみることにして、手始めにこれを選びました。引き取りは九州で、例によって夜行バスの乗り継ぎです。帰りは1000Km以上の長旅でしたが、山陰海岸などをゆっくりと流して帰ってきました。MR2は外装色とシートの色合わせがされているなど、トヨタとしては利益の出ないお荷物車だったと思いますがユーザーサービスは良い車でした。

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