真夜中、あまりの蒸し暑さに目が覚めた。
今日は風がないのか、じっとりと汗ばんだ体にシーツが張り付いて、
寝苦しいなんてもんじゃない。
タオルケットを蹴り飛ばし、ゴロゴロと寝返りを打ったら、
足がヒンヤリとした感触に当たった。
気持ちいい…
無意識に寄り添って、高耶は幸せそうに眠りに落ちた。
高耶の熱い体を感じながら、小さな吐息をもらした直江の心中を、
夜の闇が知っていたかどうかは、定かでない。
明け方になって吹き始めた風が、そよと優しく直江の頬を撫でた。
寝苦しい夜の一服の清涼剤…になれたら良いな〜♪ 背景の壁紙は、こちらからお借りしました。→
拍手ログに戻る
小説のコーナーに戻る
TOPに戻る