Europe Alps(ヨーロッパアルプス)
2008/7/18〜8/15
シャモニーから望むモンブラン ソシュールとバルマの像
コスミック山稜 ミディの展望台
コスミック山稜
モンブラン・タキュールのセラック帯
2008年7月から8月にかけて4週間ヨーロッパアルプスでガイドを行った。その時の報告を記します。
はじめの2週間をフランス・シャモニをベースに、後半をスイス・グリンデルワルドをベースに行動しました。
アルプスは交通手段が発達しているので、登山電車やローウェイを利用すれば短期間にいくつもの山を登ることができます。今回もその利便性を生かし、天候を見ながらタイミングを見計らって山を登ってきました。


フランス・シャモニ編 
モンブラン、ツールロンド、ミディ〜プラン縦走など

7月18日に日本を発ちシャモニ入り。シャモニは3年ぶりとなる。町は商店などのマイナーチェンジはあったものの、それほどは変わっていない。やはり懐かしいものだ。
しかしこのユーロ高(7月当時1ユーロ170円程度)! 日本円に換算すると頭がクラクラする。無駄使いは極力抑えて山に集中しよう。

19日 シャモニでの所用を済ませ、午後周辺のハイキングを行う。

20日 ランデックスの南稜登攀。入門的な岩登りのルートで他に数パーティーが取付いていた。

21日 コスミック山稜。これまたクラシックな雪岩稜で、モンブランなどアルプスの山々をバックに登るロケーション最高のルートです。

22日〜23日 モンブラン縦走(ミディ〜モンモディ〜モンブラン〜グーテ小屋)へ
朝イチのロープウェイでミディに上がり、モンブランに向う。途中のタキュールの大斜面は9月に雪崩事故が起こり数名の死傷者がでたところ。
この日は天気は良かったが風が強く寒かった。7月といえども4000mを越す場所は真冬並みの天候であった。
7時間ほどでモンブラン山頂へ。寒いので長居する気になれず、早々にグーテ小屋に向けて下山。

23日 グーテ小屋で一夜を明かした後、シャモニに下山。

24日 イタリア側のトリノ小屋に入る。

25日 ツールロンド登攀。雪稜と岩稜のルートで、ここもアルプスの入門的なコースといえる。ダンデジュアン、グランキャピサンなどアルプスの岩塔を間近に見ることができる。

27日は日帰りでエギーユルージュ(赤い針峰群)のレ・クローシュを登る。クラシックな岩稜ルートだ。

28日 ミディ〜プランの縦走を行う。美しい雪稜ルートだがアップダウンの続くタフなルートでもある。プラン峰に登った後氷河を下ってルカン小屋に行くパーティーもあるが我々は往復とした。

29日 モンタンベールハイキング

30日 プチベルト登攀。やはり雪稜+岩稜のクラシックルート。グランモンテまでロープウェイを利用して日帰り登山が可能です。取付きまでの氷河では雪上訓練などを行っているパーティーがありました。

31日 シャモニでのガイドを終え、スイスのグリンデルワルドに移動。
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モンブラン山頂(8,408m)

トリノ小屋

ダン・デ・ジュアン

ツール・ロンド山頂

メール・ド・グラス氷河

ミディ〜プラン縦走

エギーユ・ド・プラン

エギーユ・ド・プラン
山頂への岩場

プチ・ベルト

プチ・ベルトへの雪面
グリンデルワルト駅 アイガー遠望
シーニゲ・プラッテ ハイキングで出合った花
ミッテルレギ小屋からのアイガー
ユングフラウ山頂へ

■スイス・グリンデルワルド編
アイガー・メンヒ・ユングフラウ

8月1日〜2日 次のお客様との合流(3日)までグリンデル周辺のハイキングをする。

3日 モンブランを登りシャモニーから移動して来たお客様と合流する。

4日 午後登山鉄道を利用してユングフラウヨッホ小屋へ。

5日 順応をかねたメンヒ登山予定が天候が悪いので諦め、当初の予定通りミッテルレギ小屋へ。
 ミッテルレギ小屋はコリーヌというおばちゃん(失礼)が切り盛りする、収容40人の小ぢんまりとした山小屋である。稜線から小屋がはみ出ているところが凄い。でもちゃんと認可は降りているのだろう。たぶん。

6日 昨日まではガスがかかっていたが、今日は快晴(ラッキー!)。5時過ぎに小屋を出て頂上への岩稜をたどる。見事なまでに両側がすっぱり切れ落ちた岩稜。U〜W級くらいの岩場が連続するが部分的に太いフィックスロープが設置されている。
アルプス登山はルートの長さ、難しさにもよるが、とにかく早く登ることが鉄則。技術もさることながら体力が必要不可欠である。
我々は3時間半ほどで山頂到着。早かった!下山は南稜をへてユングフラウヨッホ駅へ。

9日 メンヒ・ユングフラウ組のお客様がグリンデル到着。

10日 天候が下り坂なので、悪くなる前に登ろうと、メンヒへ。朝イチの電車でヨッホに上がりメンヒ登山。頂上の雪稜は何度歩いても緊張するなあ。無事登頂後メンヒ小屋へ。

11日 ユングフラウ登山の予定だが、高度の影響かお客様の体調がすぐれずいったんグリンデルに下山することに。日本から来たばかりだから無理も無い。

13日 午後ユングフラウヨッホ小屋に上がり宿泊。

14日 ユングフラウ登山。予報は悪くないのだがガスがかかりルートが分かりづらい。氷河、岩場、雪稜をたどり、稜線にでるあたりからガスが切れ始めた。小屋から4時間ほどで山頂に到着。山頂からはヴァリス、モンブラン方面の山々がよく見える。

15日 チューリヒ経由で帰国の途につく。
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ミッテルレギ小屋へのアプローチ

ミッテルレギ小屋

ミッテルレギ小屋

ミッテルレギ稜を登攀

アイガー山頂(3,970m)
メンヒ(4,107m)
メンヒ山頂から
氷河を望む

メンヒスヨッホ小屋

ユングフラウ(4,158m)

ユングフラウへの登り
 
         
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