天然ぼけ
うちでは毎日新聞をとってます。毎日新聞に「みんなの広場」という読者の投書欄があるんだけど、たまにおかしな投書があります。ちょっと前になるけど、「めいが天然ぼけと言われ、憤慨」というのがありました。抜粋すると、

めいは清らかさと素直さと賢さを持った今時珍しい娘である。両親の愛を一杯に受けて育った。が、担任の若い女教師が何を思ってか、「あなたって天然ぼけね」と言ったという。なぜ?天然って?勉強もしているのにぼけって?母も娘も驚き、憤慨したが、子供の立場を考えると親としてはそんな怒りの気持ちを表明できない。テレビのお笑い番組などで「天然ぼけ」という言葉を耳にしたことがあるが、そんな言葉で優越意識が満たされ、人が傷ついても平気であるとすれば、それこそ天然ぼけでは?

天然ぼけって、そんな悪い言葉だっけ?僕なんかむしろある種のほめ言葉ではないかと思ってますが。「勉強もしているのにぼけって?」ってところが一番笑えますな。勉強してたってぼけはぼけです。逆に、世の中にはぼけを勉強している人もいるくらいです。
「なぜ?天然って?」と言う一文に象徴されるようにこのおばさま、天然ぼけというコトバを理解していないようです。なにせ「お笑い番組などで耳にしたことがある」程度ですからねぇ。折角の機会ですからおばさまに教えて差し上げますが、「めいは清らかさと素直さと賢さを持った今時珍しい娘」とのことですが、これらは天然ぼけにとって意外と必要とされる要素なんですぞ。「賢さ」は別ですがね。それにしても、ちょっと身内を褒めすぎじゃないでしょうかね。謙遜のし過ぎもどうかと思いますが、臆面もなく身内を褒めるというのはいかがなものでしょうか?
まあ、56才のきまじめおばさまなら、こんな投稿しちゃうのも致し方ないでしょう。問題はこれを選んで掲載しちゃった毎日新聞だな。ま、どうでもいいことですがね。

(2004.06.11)