知木作丹窯

(灰釉専門)
小樽市忍路1丁目372
tel.&fax.:0134−64−2438



馬場 兼治(ばば かねはる)



工房

写真:滝下純一郎
文:馬場雅美




2006.8.12

都通にて親子写真を撮らせていただきました。
息子さんが友人の結婚式に帰省していたのです。


北海道の土を主体にしたやきものを目指して試行錯誤の毎日です。
土は、札幌近傍の野幌粘土とニセコの蘭越粘土を主体に使います。
釉薬は、北海道の樹林の灰釉を追求しております。春楡(チキサニ)、アカシア、鬼ぐるみ、根曲がり竹などの野生の植物、小樽や余市の果樹園のりんご、ぶどう、さくらんぼ、それに地元の農家の稲わらなどを灰にして使います。それぞれの植物は、各自独特の味をもっていて、土と火の組み合わせで微妙な味わいを醸し出します。樹種ごとの灰釉は、その木の魂を器に与えますが、器自身は、むしろさりげない飽きの来ない身近なものとなります。


チキサニ(春楡)の話

チキサニとはアイヌ語で春楡のこと。
カムイユーカラによると、「われら擦る木」を意味するチキサニ(春楡)とは、地上に最初に降ろされた女神です。その美しさに魅せられた雷神がその上に落ちてきて地上に火が発生し、アイヌラックル(人間)が生まれました。そこで、チキサニ女神は自らの樹皮で作ったニカップ(着物)を子供に着せました。
このように、春楡は北海道の聖樹であり、創造と豊穣のシンボルなのです。
明治の開拓期、開拓者たちは先ず春楡の木を探したそうです。なぜなら、春楡は肥沃の土地の目印だったからです。


 


白土以外はすべて北海道の土100%使用
釉は地元の樹木の灰を自家生産
樹種ごとの灰釉の色合いが特色



コーヒーカップ&ソーサー 釉薬:根曲がり竹灰釉



白化粧鉄絵 片口、徳利二つ 釉薬:自家製透明釉



徳利 釉薬:透明釉,蕎麦直(白土:鉄絵)、小鉢(白土)皮鯨



徳利(白土) 釉:春楡釉



花入れ 釉:アカシア灰釉



和洋兼用急須ポット 釉:葡萄灰釉



急須 釉:春楡
灰釉



からから 釉:アカシヤ灰釉



飯碗 釉:サクランボ灰釉



飯碗 釉:春楡灰釉



同上 



豆文角皿 釉:葡萄灰釉


同上  部分



釉薬、稲わら



北海道新聞 道新ポケットブック「北海道焼きもの探訪」より
2001年10月



北海道新聞 2003年6月16日夕刊
「窯・点描」より
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