7/17は阿蘇望サイクルマラソンでした。
初参加でまったく場所が解らないため、みなさんと一緒に行きました。
(運転された方々お疲れ様です&ありがとうございました。)
途中開かないETCなど貴重な体験をするも無事に集合場所アスペクタ到着。
受付等済ませ開会式にでて、ちょっと場所移動してスタートだったんですが
この移動で早くもお腹すきました(爆)。
補給食にカロリーメイト4本ウイダーインゼリー1個ようかん2つの装備で
来てたのですが、ここで早速カロリーメイト2本頂きました。
ここまでに何も口にしてないわけではないんですよ。
2時過ぎに起きておにぎり3個とみそ汁。6時半頃PAで野菜ジュースと
パンとおにぎり食べてますから。
いよいよスタート。まずは下って平地になってましたがこれが気持ちいいのなんのって。
わりとすぐに登りに入ったんですが、なんだか調子がいいぞ今日の俺。
登り口過ぎまで一緒だったY田さんを後方に結構の人数抜いてきましたし。
でもまだ空腹感がとれないのでようかんを登りながら補給。
しばらく登り頂上で「1つ目終わり」とつぶやき下りに向かったんですが
ハッキリ言って下り下手です。いくつかタイトなコーナーをびびりながら曲がり
直線の緩やかな下り坂になるとやってきました。そうY田さんです。
抜く瞬間に声に出して笑いながらしてやったり!と言わんばかりの
笑顔を本人曰く「軽く微笑む」とおっしゃってますが
決してそんな可愛いものではありませんでした。
Y田さんを追いかけるようにして地蔵峠突入です。
行く時から『地蔵峠』って言葉をよく耳にしてたので、とにかくココがメインで
乗り越えれば後は楽だって真剣に思ってました。
なので先ほどと同じくがんがん行きました。気温も上がり出したので
頭に水かけたりしてたら水が無くなってきてどうしようって考えてた所に
最初のエイド発見!ソッコーで水とバナナを二切れ頂き水補給を済ませすぐに出発。
まだまだ行けそう。・・・でも地蔵峠は長かった(涙)
残り3キロくらいでペースダウン。足が疲れてきてました。
やっと登りきり一気に下ります。天気がものすごく良くて遠くまで
景色を見渡せます。と言ってもそんな余裕はなかったですけど・・。
恐くて(弱)
途中落車して救護車を待つ人もいれば車を追い抜いてる人達もいました。
そんなこと私にはとても真似出来ません。
なんとか無事に昼食会場に到着。メニューは蕎麦とおにぎり2個。
これまた塩っけがないんだおにぎりに。梅干しも入ってないし。
あっという間に完食。ボトルに水を補給しにいくと何やら赤い飲み物がありました。
とりあえず飲んでみる。おぉ!
紫蘇の味がする!
で、考えてみる。
紫蘇ジュースをボトルに入れるか入れないか。
ここでAさんの言葉が頭をよぎります。チームジャー(白)着てる時に
お茶を頭からかけたらシミになったと。確かにチームジャージじゃなかったAさん。
この日の私は上チームジャージ(白)下白のレーパン。
紫蘇仕立て
・・・頭からかけれないじゃん!
紫蘇却下!
水のみ補給にしてあっさりと
紫蘇を諦めました。(これは失敗だった。)
下りで腰と首が痛かったのでストレッチをしかけた時にY田さん到着。
ここでさらに考える。Y田さんに歩み寄って色々話すか、そのまま逃げるか。
で、逃げました。
ストレッチ終了して出発。3つめ峠の中岳です。
この頃には日差しがかなりきつい状態で頭にも口にも水をがんがん使用してました。
登っても登ってもぜんぜん頂上に着きません。そのうち意識がぼ〜っとしてきます。
もう苦しいのなんのって。たまに数人が抜いて行きますが全然気にもなりません。
だいぶ登ったところでトンネルに入ります。中は真っ暗でしたが日差しが
当たらないぶん涼しく感じました。そこで考えてた事が、
だいたい地元周辺の山にあるトンネルって抜けたら下りになってるじゃないですか?
ここもそうだったら・・・そんな淡い考えでトンネル抜けると・・・
目の前に崖が聳え(そびえ)中腹に道があるではないですか!
しかも道はまだまだ続いて頂上すら見えません。日差しも容赦なしですよ。
僕を殺す気ですか?
あの時の絶望感は・・・(涙)とにかく登るしかないのですが本当に
リタイアしようかと本気で悩みました。
ちなみに性格上一度自転車から降りて休んでからまた登ると言う事は
ありえません。登りの途中で降りる=リタイアに近い感覚なので
やめるか登るかギリギリの所で自分と戦ってました。
がんがん水を飲んでいたのでお腹たっぷんたっぷんで空腹感は無かったのですが
ここまで水しか飲んでないので登りながらウイダーインゼリー補給。
意識がもうろうとしてきた頃、中岳と草千里の別れ道まできました。
草千里まで登りあがると観光客がいっぱいです。奇麗な女性を探す (;一_一)
余裕なんてまったくなく景色なんてどうでもいいです。今見たいものは
エイドなんですよ。はやく休ませて下さい。
やっとやっとの下りなんですが。下りの姿勢になると首の付け根と腰に
激痛が走るので下るのも嫌です。意識ももうろうとして下って降りた所に
エイド発見!良かったぁ・・・。とりあえず水を二杯飲み。バナナも
二切れいただく。探すがどうやら
紫蘇ジュースはここにはない。
ボトルに水を補充する時に頭に三回水をかけてもらい日陰でぼ〜っと休憩。
首と腰のストレッチをしてぼちぼち出発かという頃にY田さん到着。
「お先に〜!」なんて声を出して出発しましたがそんな余裕は全然ありませんでした。
最後の箱石峠です。
登りの前の信号にひっかかり前に一人後ろに一人の三人で登りだしました。
しばらく登り前の人脱落。その後すぐに後ろの人が私を抜いて行きます。
それにしばらくは付いて行けたんですが脱落しました。一人旅かと思いきや
後ろに一人付いてます。しばらく走って後ろを見たら三人に増えとる!

追い付いてきたのに誰も前に出てくれない・・・。明らかに左側を走ってみる。
やはり誰も前に出ない。我慢して登ってると何台かに抜かれましたが
それよりもあきらかに早い速度で近付いてくる人がいます。
(周りが静かなのでタイヤの音で解るんですね。)
抜かれる瞬間に
「山下君なにしてるの、行くよ!」( ̄∀ ̄*)
って声がします。 ぱっと右を見るとY田さんではありませんか!しかも・・・
とっても嬉しそうな笑顔です。
で、この言葉に対してはっきり声に出しました。
「ちくしょう」と。
この言葉がすべてです。Y田さんに脚だけではなくもう声すら届かない状態でしたか。
やっぱり悔しかったのでシフトアーップ!ここで追い付く事ができたら
もしかしたら不死鳥と呼ばれたかもしれません。
しかし5秒ともちません。
ならばと元に戻し回転をあげて必死に速度アップを試みる
なぜか1Kmしか上がりません。
Y田さんはと言うと速度落ちる事無くどんどん抜いてあっという間に
見えなくなりました。さすがは
Rizumuリーダー!
結局後ろの三人は抜いてくる事無く登りきり最後のエイドがありました。
寄るか悩みましたが自動販売機があったのでよってスポーツドリンク購入!
Y田さんの姿はありません。(ここは止まってないのかな?)
ボトルに移してすぐに出発です。ここから下りながらもアップダウンが続きます。
ふとメーター見ると100Kmでした!あと7Kmでゴールだ!と思うと元気が出てきました。
下りでもこいで登りは下りの勢いを利用してダンシング!繰り返してるうちに
メーターは107kmを表示してますが・・・山の中じゃん(T△T)
かなりがっくりして後何キロあるのかも解らないのでもう登りで
ダンシングなんてしません。メーターが111Kmを表示したところの登りで
左太ももの裏に激痛が走り、たまらず降りました。自転車乗ってて
初めてつりました。しかもなかなか治らないし。
ゆっくり伸ばしたり縮めたりしながらとりあえず最後の羊羹を食べ補給します。
側を通過する人たちから「頑張って!」「大丈夫?」「後少しだよ」などと
声をかけてもらいます。きついのはみんな同じですね。
回復した所でゴール目指して進み出します。その後は脚がつることなく何とかゴール出来ました。
メーター見たら118km・・・詐欺?などと思ってしまいました(笑)
阿蘇望はほんとに苦しかった・・・自分でもよくゴール出来たなと思いました。
今年はカセットを12-23で登ったのは失敗でした。来年いくなら12-25
にしようと思います。
終ってしまえば楽しい阿蘇望でした♪
原作 山下紘史 〜鴨からの視点〜 監修 パドゥローネ