2004年6月北海道自走の旅



2004/6/8(火)曇り 湯の川温泉〜松前城〜湯の川温泉

6時起床。今日も曇りだ。明日からは晴れるようだが、明日北海道を離れるオイラにとっては
今日晴れて欲しかった。ま、雨にならなきゃ良しとしよう。
今朝のバイキングを早々に切り上げ、今日の作戦を練る。松前城は確実なので道中何をするか。
ん?青函トンネルメモリアルパークがある?よしそれでも見ていくか。往復約200kmのドライブに出発!
流石に通勤時間帯だけあって道路は少し渋滞気味。全く気にならない程度なので隣を走る市電を眺める。
228号線を走る事1時間30分、トイレタイムに道の駅「横綱の里ふくしま」に寄る。
ここは千代の山、千代の富士の故郷だそうだ。記念館でもちょっと覗いて見るか。
チケットを買い中に入ると当時のVTRや優勝杯、化粧回し、断髪されたマゲなどが展示されていた。
小さな大横綱と言われただけあって手形や靴などはそれ程大きくなかったのが印象的だ。
最後に稽古用の土俵があるのだが、実物を見ると思ったより小さい。こんな狭い中で縦横無尽に
動き回る力士たちはやはり大した物だと思う。
記念館を出て更に走るとトンネルメモリアルパークの看板があったので右折。しかし行けども行けども
それらしい建物は無く、ダンプ道や小学校、中学校に出てしまった。何だこれ?
結局見つからず帰りに再度探す事にする。
さて松前城到着。中は資料館になっていて少しだけ展示物があった。鎧、太刀、書等等。
面白かったのはアイヌ人の肖像画だ。なんでみんなこんなに毛深いw?
当時の殿様が絶賛したくらいだから、決してデフォルメして描いた訳じゃないだろう。
外に出て気が付いたのだが、ここの入り口にある桜の木が北海道の桜開花の基準になるそうだ。
上がっていくと物凄い数の桜の木が生えている。これがすべて開花したらそれは見事なもんだろう。
今の会社にいる以上この桜を見ることは一生無いだろうがw。
途中咲いていた色んな花()を撮って歩いていくと、松前藩屋敷があった。面白そうなので中へ入る。
奉行所髪結い番屋などがあり一通り見る。規模的には日光江戸村や京都太秦に比べると小さいが
殆どが中に入れて(靴を脱いで上がれる)それなりに楽しめた。中でも面白かったのは宿屋だ。
2階に上がって窓を開けると町の様子が上から見れる。当時の町人たちが目に浮かぶようだった。
丁度昼時、小腹が減ったので食堂に入り「松前そば」850円とやらを注文。具はワカメ、山菜、そしてウニだ。
前日のウニが美味過ぎただけにこのウニは余計だったが、そばは中々の味。更に隣の茶屋でコーヒーを頼み
そこのおばちゃんとしばし談笑。オイラ以外に客がいない(この屋敷中で)のでのんびりした物だw。
別の売店のおばちゃんも加わりコーヒーを飲む。「あんたおかわりは?」いえ、もういいです。
「あそこのせんべいやのおじさんとこも行ってあげてね」と言われ、立ち寄ってみると「するめせんべい」を
焼いていた。1枚10円だ。10円出そうとすると、「いいよいいよ、食いな」と言われ頂く事に。
聞けば卵と砂糖のみで焼いてるらしい。じゃ、何でするめせんべい?裏を見て分かったのだがイカの形。
うはははは!なんて安直な。でも気のいいおじさんおばちゃん達でした。
そうそう、おばちゃんに聞いた話じゃトンネルメモリアルパークは改装予定で壊されたらしい。
聞いて良かった。書いとけよそんなの!ったく。
来た道を戻り、今朝目星をつけたパチンコ屋へイン。何故か北海道に来るとトータルで負けないオイラ。
今日も頂きっ♪とは相成らず2万8千両のマイナス。もう来ねえよKEIO。ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン!!
17時30分、宿に着いたが夕飯は頼んでないので何処かへ食いに行く予定。目の前のラーメン屋で済ますか…。
ふと窓を見下ろすと1軒の寿司屋が。よしあそこに決めた!
寿司屋の名は「木はら」。まずは生ビールとイカ刺し、牡丹えび刺しを頼んでイカ腸、根ボッケ刺し(サービス)
のあと生ビールおかわりし、更に幻の酒「亀の翁」を頂き“大将の旬のオススメ”なる握り4,000円を食した。
この握りが格別で、大トロのあぶりから始まり最後の芽ネギ、これが絶品!〆て8,600円だが充分価値はある。
「ちょっと贅沢に」と思われる人は是非行ってみてね。カップルも結構いますよ。
ま、若いカップルは酒は飲みませんがねw。いきなし「お茶下さい」でやんす。
今日は今回の北海道で唯一素晴らしい夕食を堪能した1日でありました。店員のオネーサンも可愛かったし♪
「木はら」の大将、ごちそうさんでした。また函館に来た際には必ず寄ります!ビバ函館!!
さ〜て1日の疲れを癒すには?そう温泉。温泉で温まった体を内側から冷やすには?そうビール♪
北の大地の最後の夜と言う事で、函館は塩!ラーメンを食いました。一口ビールと共にw。
何々?そんなに喰ったらデブるですと?年に1回年に1回。(*^.^*)エヘッ


2004/6/9(水)函館 曇り/青森 晴 湯の川温泉〜函館朝市〜函館山〜元町〜函館港〜大間港〜薬研温泉

6時起床。お決まりの朝のNHKニュースを見る。
今日は本州もそこそこの天気になりそう。7時になり窓外を見ると函館空港の飛行機の離着陸を示すライト
が点灯し始めた。そろそろ第1便が降り立ってくるのだろうか。
さて荷支度して出発するか。まずは函館朝市で飯食おう。
フェリーの時間もあるし、あまりのんびりはしていられないので5号線を走り函館駅へ向かう。
そういえば市電の写真を撮ってなかったな。丁度隣を走る市電があったので走りながらパチリ。
上手く撮れてればいいが…。朝市着。さて去年寄った「茶夢」で朝飯だ。
ここのイカ刺し定食はオイラのお気に入り。例の如くイカ腸やネギ味噌を含め珍味の小鉢がズラリと並ぶ。
初めて来た時はこの中から選ぶの?と思ったのだが全て食って良しと言われビックリした。
透き通ったイカの身を生姜と醤油をまぶして口に放り込む。やっぱイカ刺しうまー!!
全て完食した後、駐車場前の「北海屋」で買い物。銭も払わずに今年も北の幸を頼みやがった
会社の老兵のためにホッケを4枚購入。オイラ用には毛がにを1杯。内緒内緒。ふふふ。
宅急便で頼み寮の若い衆用にメロン1個買った。心して喰うのだぞ。
乗船までかなり時間がある。思案した結果再度函館山に登る事にした。17時まではマイカーOKだしね。
山へ向かって走っていると元町が近いことが分かったので、帰りにブラつくことに決定。
昼の函館山は色んな物が見れて中々良い。後ろにHBCなどの電波塔があるんだね。一昨日来た時は真っ暗で
見えなかったので知らなかった。眼下に雲が見えるのも高さを感じれて良い。下山し駐車場を探す。
どこがイイのか分からんので適当に停めた駐車場のある坂の名前は基坂
坂を上がって目の前が元町公園と観光案内所だった。ガイドブックは車に置いて来ちゃったし
どうしたもんかと思ってたので非常にラッキー。案内のオネーサンに地図を貰い散策開始!
と言っても「これが見たい!」と言うのは殆ど無いので道すがらてくてく歩く。
旧イギリス領事館函館区公会堂ハリストス正教会を見て八幡坂を降りる。
何か見たことある景色だと思っていたら何処かのツアーガイドさんが
「はい、ここがあのシャンプーのCMで撮影に使われた坂で〜す」と言うのを聞いて納得。年バレバレw?
地図に赤レンガ倉庫街があるのを見て行ってみた。中まで入って見てる余裕は無いので表からパチリ。
さて戻ろうと思ったら“ハセガワストア”とやらに「やきとり弁当」とある。おっ、聞いた事あるな。
買ってってフェリーターミナルで食うか。やきとり弁当“中”を買い、駐車場に向かって歩く。
最初に通った元町公園からハリストス教会の間にソフトクリーム屋が何軒かあるのだが
喉も渇いた事だし一番最初にあるソフトクリーム屋に寄る。ソフト150円はここだけだそうだ。確かに安い。
他は250円らしいので元町行ったら是非行って見てね。オネーサン達も綺麗ですよんw。
さあターミナルに向かおう。5号線を走りターミナル到着。手続きまで1時間以上あるのでさっき買った
やきとり弁当を食う。正確にはやきとりじゃなくやき豚であるが、ハッキリ言って塩ダレがキツイ。
ビールには合っても飯には合わないと思う。喉渇くし。正直モンでゴメン。
暫しターミナルで時間を潰していると、3歳位と思しき男児がおっかさんと脱ぎ脱ぎ麻雀ゲームを始めた。
こんな小さな子に麻雀なんてと思っているといきなり役満。パンチーを見て狂喜乱舞である。
今からそんな思いしてたんじゃ、大きくなったら楽しみねえぞ、小僧w。
大間行きのアナウンスが入り乗船手続きを終え乗船する。さらば北の大地。また会う日まで!
昨日買った道新スポーツを読みふけった後アイマスクをして昼寝。気が付けば下北半島は目の前である。
ココで問題発生。279号線が工事で通行止めの張り紙が!薬研温泉には行けないのか!?
ガイドブックで確認すると佐井村から県道46号線で抜けれるみたいだ。やな予感はするが…。
大間に降り立ったあと338号線から県道46号線に入る。狭いが舗装だし問題ない。
と思った矢先、すんげえ凸凹道。ダートなんでモンじゃない。この状態で残り27kmを走らねばならないのか?
キツネ君が道を横切る中、時速20〜30kmで走る。突然左前方からキキキキキー!!!プシュウという異音が!
なになになにっ?ブレーキでも逝ったか?急遽車を停める。ローター、キャリパ、ホース問題なし。
ボンネットを開け、ラジエターホース、ベルト、クーラント問題なし。何なんだ?あと3km、頼むよ〜!
そろそろと走り出すとやはり異音が。やべえ、パッドになんか食ってるなこりゃ。リバースに入れ少しバックすると
音は治まった。でもさっきのプシュウって一体?明日以降高速に乗るので非常に不安を感じつつ奥薬研を抜け
薬研温泉着。早速お泊り交渉。13,000円也。今日の宿は去年風呂だけ借りた事のある「ホテルニュー薬研」。
オイラの後にやはり飛び込みの客が来た。「予約してないんだけど1泊お願いできない?2人なんだけど。
因みに幾ら?」「お一人様12,000円になりますが」「え〜?10,000円にならないかしら?」だとw。
部屋は広く今時のユニットとは違いトイレと風呂が別の実に広々とした部屋。
早速2階にある大浴場に入ると何か去年とは違う感じ。聞いてみるとやはり去年改装したそうだ。
我ながらすげえ記憶力。これが勉強と仕事に生かされないのは「嫌いな事に脳は使わない」オイラの体質だろうw。
檜の風呂は表面がつるつるで、湯も透明度が高く清潔感溢れていた。
夕飯は部屋だしであった。これがまた凄い量!このあとイカ墨ラーメンとデザートが出た。
ビールは1本だけにし日本酒を頂く。もう限界。でも美味かった〜♪来年は青森も(・∀・)イイ!!かも!
給仕をしてくれたオネーサンと会話を楽しむ。秋の薬研もイイらしい。さて露天風呂でも行って見るか。
おっそうだ、車が心配なのでスバルに電話してみるか。携帯を見ると“圏外”の表示。
どうもならん…。


2004/6/10(木)晴 薬研温泉〜恐山〜自宅

6時起床。果たしてエンジンが掛かるのか非常に心配だ。結局スバルに連絡取れなかったし。
昨日露天風呂で聞いた話じゃ279号線は通れたらしい。何なんだいったい!
ここの露天風呂は木の廊下を通っていくので中々風情がある。湯温も丁度良かった。
朝飯は1階にあるバンケットホールでの食事。バイキングじゃないってやっぱ良いね♪
飯を食いながら考えたが今日の秋田行きは諦めよう。よしんば止まっても高速なら何とかなる。
さてこの辺のスバルでも探すか。チェックアウトして出発。今の所異常はないようだ。
そういえば恐山も行きたかったんだよな。すると「恐山14km」の看板が。よし行ってみるか!
トラブったらそれまでだ。すでに秋田行きを諦めたオイラは恐山に向かう。まだ7時半。
曲がりくねった県道4号線を登り今度は下る。すると硫黄の匂いがし始めた。そろそろ近いのだろう。
8時ジャスト恐山菩提寺到着。拝観料を払い中に入ると何処からともなく声がする。はて?
左にある小屋の中からだ。誰かいるのだろうか?そこはなんと温泉であった!
硫黄の匂いが立ち込める中、男湯、女湯と別れて入り口があるようだが何故か会話は成立している雰囲気。
扉を開ける勇気は無く右側の温泉を覗いてみた。中はこんな感じ。誰もいなくて良かった…。
硫黄の吹き出す賽の河原を歩き入り口に戻ると1組の老夫婦が手拭を手に歩いていた。
さっき入ってたのはこの夫婦だろう。車のナンバーからすると長野から来たらしい。
まだ8時半だが道すがら探していけばスバルがあるだろう。出発!
しかしむつ市内を抜け279号線をひた走るもスバルは現れなかった。携帯も圏外を脱出したので
神奈川スバルに電話してみる。「かくかくしかじかで、これから帰るから無事着いたら明日朝一点検して」
県道24号線から六ヶ所村に入り338号線に出た。ここは何故か霧が濃い。暫くそんな事を思いながら
走っているとあちこちの畑から湯気が上がっている。霧だと思ったのは湯気であった。それも凄い量!
要するに堆肥である。匂わないので分からなかった。この辺では当たり前の光景なのだろうか。
三沢市内で3度目の給油。ナビが示す残りの距離は790km。最後まで行けるか微妙な距離だ。無理かな?
八戸市に入り八戸ICからいよいよ高速に乗る。現在11時ジャスト。結局スバルは1軒も見つからなかった。
八戸自動車道の最高速度は80キロ(100キロじゃないので注意!)だ。100キロで巡航を続け安代JCTから
東北自動車道に入る。ここは勿論100キロなので120キロで巡航。いずれにしろ速度超過ではあるがw。
時間もそろそろ12時、腹が減ったので飯にしよう。岩手山SAで食事をとる。目の前の岩手山は中々雄大だ。
腹も膨れ出発。残り590km、しかし燃料は既に2/3しかない。あと1回必要だな。
エアコンを掛けているので致し方ないか。外気温は27〜29℃と北海道とはえらい違い。
湿度が高いのがステアリングを通して分かる。ペタペタするのだ。
腹が膨れたせいか急に眠気が襲ってきた。滝沢PAで仮眠を取る。暑さで目が覚めるまで50分。
あちぃ。首筋が汗でジットリと濡れていた。13時40分出発。遅れを取り戻すべく130〜140キロで走る。
余裕で更なる加速を見せるEJ20水平対抗エンジンは素晴らしいと改めて感じたオイラは悪い虫がムズムズ。
更に踏み込み180キロ手前で落したものの胸のすく加速感を味わったのでした。
那須高原SAで給油のみの最後のピットイン。するとICから合流してきたスカイラインが1台オイラと並走する。
当然アクセルオンで前に出ようかとミラーを見た瞬間、ナンバーが8○○に気づき減速!危ない危ないw。
そして一気に首都高に雪崩れ込むが、いつものように3号渋谷線は渋滞。
東名に入ってからは渋滞なしで19時45分無事帰宅となった。
今回の旅で腰の痛みは全く無かった。やはりレカロイイ!オススメですよ〜!
顔と腕は日焼けして真っ赤っかw。今回は車を降りて結構歩いたからなぁ…。
秋田は残念だけど楽しい旅でした。      お・わ・り


【旅を終えて…】
今回もしょうもない日記を読んで頂いて有難う御座いますw。
今回思ったのは、気のせいかも知れませんが去年に比べ北海道の速度表示が増えてた様に思います。
ただ道路の状態が良くなくて轍が掘れている所が結構あり、走りにくさを感じました。
函館の夜景は素晴らしかったし、新鮮なイカ刺しそして念願の積丹の“ウニ”は食えたし、
新しい人との出会いもありました。去年立ち寄った土産物屋の人が皆覚えててくれて改めて旅の良さ、
そして人の良さを感じる事が出来た充実した8日間でした。
これで大体北海道を回る事が出来たので「北海道自走旅行記」は一応完結したいと思います。
おっと勘違いなさらずに。「もう北海道は行かないよ〜」という訳じゃありませんよ。念のためw。
まだまだ通っただけという町には、旭川、帯広、美瑛etc沢山あります。
いつか行ってみたいですね。(来年かw?)
皆さんも是非北海道へ!

take

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